【一人旅×映画】物語の舞台を訪れたくなる邦画3選

旅は有名な観光スポットや世界遺産を巡るのがすべてではありません。皆さんがそれぞれ違う人生を歩み、異なる感性を持っているのと同じように、旅も同じ場所であってもそこにはいくつものストーリーがあるものです。それは歴史だけではなく、人から創られます。

映画はそんな、人が創る物語と場所を結び付けて私たちに特別な場所を作ってくれるものの一つではないでしょうか。

今回はある特定の場所が舞台、題名になった映画を3つご紹介したいと思います。

眉山-BIZAN-

眉山
(出典:http://movies.yahoo.co.jp/movie/%E7%9C%89%E5%B1%B1+%EF%BC%8D%E3%81%B3%E3%81%96%E3%82%93%EF%BC%8D/326512/)

「眉山」はさだまさしさんが原作の小説。2007年に松嶋菜々子さんが主演で映画化されたほかにも、TVドラマや舞台化されるなどとても人気の作品です。

眉山2
(出典:http://www.yamakei-online.com/yamanavi/yama.php?yama_id=900)

題名の「眉山」とは、徳島県にある実在する山です。ご覧の写真の通り、山というほど高くはなく、それがとても街に溶け込んで身近な存在に映っていますよね。

あらすじ

ふるさとの徳島県を離れて都会に出ている主人公・河野咲子は、母・河野龍子の入院先である病院から知らせを受け久々に帰郷した。医師からあと数ヶ月の命と言われ母を看取ろうと決心した矢先、咲子は母が「献体」を申し込んでいたことを知らされる。どうして献体なのかと疑問を持った咲子はある人物から呼び出され、母からの「人生が全部詰まった箱」を渡される。やがて咲子は会ったことのない父の存在と、母の想いに辿り着く
(出典:ウィキペディアより)

母の龍子は江戸っ子気性のとても芯の強い女性として描かれていて、誰に対しても物おじせずに悪いことはきちんと正す、とてもたくましい女性です。娘の咲子に愛情を注ぐ一方で、何でも自分で決断してしまうことから、咲子は複雑な感情を抱いています。そんな中で知った、母の過去と自分の父親について咲子は真実を知ることで、母の本当の想いや姿を知る-。

眉山という舞台

印象的なのが最初とクライマックスで流れる阿波踊りのシーンです。徳島といえば阿波踊り。

その熱気から、人間の生きる力やパワーを感じることができますが、それが余命残り僅かの龍子と対照的で物語をより鮮明にしてくれていると感じます。

また、眉山という街に溶け込んでいるかのような山だからこそ、登場人物に寄り添うように描かれることでとても印象的に思えてきます。これが東京の都会ではなく、徳島の眉山というある小さな街の物語だからこそ、龍子の過去と咲子との関係がより美しく見えると同時に、人間の愛という感情が造る、どこでも起こり得るありふれたテーマであることも映し出している気がします。

映画のロケ地情報

この映画は徳島市の手厚い協力もあって、そのロケ地にも記念の看板が立てられています。

この映画をご覧になられた方は、ぜひ話に思いを馳せながら眉山を訪れてみてはいかがでしょう。

映画のロケ地マップはコチラ。

阪急電車

阪急電車(出典:https://kinarino.jp/cat8-%E6%97%85%E8%A1%8C%E3%83%BB%E3%81%8A%E5%87%BA%E3%81%8B%E3%81%91/4677-
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関西の私鉄、阪急電車の今津線を舞台に、何気ない日常の中にいろいろなやりきれない思いを抱えて生きている、そんな人たちが作り出すのちょっとしたキセキを描いた物語。有川浩さんの小説が原作になっています。

はんきゅう
(出典:http://www.hankyu.co.jp/ekiblo/mu-/13379/)

阪急電車はご覧のとおり、えんじ色一色のシンプルなデザインの車体が特徴です。映画ではこの車体が写るシーンが何度も出てきますが、このえんじ色が物語の温かさを醸し出しているように感じました。

あらすじ

 名前も知らない人達は、私の人生に何の影響ももたらさないし、私の人生も誰にも何の影響もあたえない・・・
世界なんて、そうやって成り立っているんだ・・・そう思っていた・・・でも・・・
(出典:http://www.ktv.jp/hankyudensha-movie/)

この映画の特徴は、誰でも親近感をおぼえるどこにでもいそうな人たちにスポットを当てて、ありふれた日常の中のちょっとした出会いやキセキを描いている点です。それを阪急電車が自然と紡いでいます。

個性が強すぎて大学に溶け込めない学生、、
いじめを受けている女の子、、
彼氏を寝取られたOL、、
などなど。

誰もが日常の中で表に出さなくても、やりきれない思いや気持ちを抱いて生きている。死ぬほど重大な問題じゃないけれど、なんともやりきれない-。そんな誰もが抱えている葛藤にやさしく希望を与えてくれる、そんな物語です。

阪急電車今津線という舞台

物語の舞台は阪急の今津線。今津線は阪急電鉄の中でも短めの線で、主要な線ではありません。その駅の中でも特にシーンが多かったのが小林駅。これも甲東園や西宮北口、宝塚に比べても小さな駅といえるかと思います。でもこの映画では特に印象に残るぐらいフィーチャーされている気がします。

そのような駅と阪急電車という私鉄が、さらにこの物語のありふれた日常を描いていると思いませんか。だからこそ、映画で起こるキセキにも希望が持てるんだと思います。「映画じゃなく、私の日常でも起こるかもしれない・・・!」という希望です。

ちなみに作家の有川浩さんは、高知県出身ですが関西の園田学園女子大学(兵庫県尼崎市)出身のため、阪急電車にも思い入れがあったと思われます。

映画のロケ地情報

この映画のロケ地情報もネットで見つけることができます。「阪急電車」というタイトル通り、駅のホームや電車の中のシーンが多いですが、この映画を思いながら電車に乗ると、普通の景色がまた違って見えるかもしれません。

映画のロケ地情報はコチラ

下妻物語

下妻
(出典:http://blog.livedoor.jp/jikogisei212/archives/1465942.html)

茨城県下妻市を舞台とした映画、下妻物語。原作者は獄本野ばらさん。

あらすじ

兵庫県尼崎市から下妻にやってきたロリータファッション大好きな桃子と、ヤンキー暴走族のイチゴがふとしたきっかけで出会い、全くキャラも個性も違う二人ながらお互いの友情が芽生えていく・・・という物語。

ロリータファッションに身を包む桃子と、ヤンキーのイチゴは全くかみ合うところがないと思いきや、イチゴは桃子の一人でも自分の好きなことを貫き通す力を認め、桃子もイチゴを通してそれまで誰にも頼らず生きてきた人生の中で、友達の大切さを感じ始めます。

下妻市という舞台

この映画の出だしは、茨城県の田舎道をロリータファッションの桃子がバイクで疾走するシーンから始まります。田舎の風景とロリータファッションのアンバランス感がとても印象的なシーンで、このシーンを見ただけでも桃子の個性の強さが分かります。

映画では下妻市から東京に出るまで2時間弱の道のりと桃子が言っているほど、下妻は都会から遠い地方の町。地方でロリータファッションに身を包み闊歩する桃子なんですが、街の人たちはそんな桃子に気軽に声をかけて接してくれます。そんな地方ならではの雰囲気も合わさって、この映画はとてもほのぼのとした雰囲気を出しています。

映画のロケ地情報

眉山、阪急電車のように公式ページではありませんが、下妻物語も映画のロケ地情報はネットで調べることができます。映画に出てくる牛久大仏は下妻市から少し離れていますが、茨城県の散策にはぴったりな映画だと思います。桃子やイチゴが暮らしていると思うと、下妻を訪れるのが少し楽しくなってくると思います。

映画のロケ地情報はコチラ。

 

いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した三作品にはいくつか共通する点があると思いませんか。

都会とは少し離れた街で暮らす人々が紡ぎだしているストーリーであること。
人の温かさが感じられる作品であること。
扱っているテーマはとても普遍的で身近なこと。

これらの映画を観ていると、どんな街にもそこで暮らしている人それぞれに人生や物語があって、それはとても特別なもののように思えてきます。

有名な観光スポットや絶景が無くても、たとえ小説や架空の物語であっても、ある場所で起こった物語を知ることでその場所は思い入れのある場所に変わると思います。

映画や小説は何気ない場所や街を、旅の舞台に変えてくれる素晴らしいものだと思います。今回ご紹介した映画だけでなく、皆さんが大好きな映画や小説、アニメの舞台を訪れる旅に出てみてはいかがでしょうか。

 

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