【世界遺産】シルクロードを旅したくなるマメ知識(準備編1:地図から知る)

皆さんも一度は聞いたことがある「シルクロード」。

シルクロードは2014年に中国、キルギス、カザフスタンの申請により世界遺産に登録されました。でもシルクロードはこの3か国だけに関係するものではなく、もっと複雑で広大で、人類のロマンが詰まった道でもあります。

そんなシルクロードを知って、旅に出てみませんか?まずはシルクロードがどんな道なのか、地図でその全貌から見てみましょう。

 

シルクロード2
出典:http://blog.silkroad-j.lomo.jp/?eid=1322075)

1.シルクロードは一本道ではない!

シルクロードというと、「ユーラシア大陸の東西を結ぶ途方もない一本道」というイメージを持たれている方もいらっしゃると思いますが、実際はいくつかの主要なルートを総称して「シルクロード」と呼んでいます。

その主要なロードというのは、ステップロード、オアシスロードと海のマリンロードの三つになります。上記の地図の一番上にある緑の実線がステップロード、大陸中央にある赤い実線がオアシスロード、海に描かれている青い実線がマリンロードを表しています。

これらの道は同時期にできたものではなく、古い順に並べると、ステップロード→オアシスロード→マリンロードという順番になります。

また、これらの主要なロードもさらにその中継ポイントによって地図のように上記のいくつかのルートに分かれることになりますが、これらのルートについても同時期にできたのではなく、そのルートが開拓され使われるようになった時期には大きな開きがあります。

シルクロードがこのようないくつかのルートを持つようになった理由には、この広大なユーラシア大陸の気候とそこで暮らしていたいくつかの民族の生活スタイルの違いにあるのですが、それはまた別の記事でご紹介したいと思います。

2.シルクロードの始点と終点は?

地図でお見せしたように、シルクロードはユーラシア大陸を東は中国から、西はイタリアのローマまで続いているように見えますね。

ただし、シルクロードの始点と終点については諸説があり、正式に決まっているわけではありません。

先ほどのいくつかのルートを見て頂いても分かる通り、シルクロードは古代から人類がユーラシア大陸上で築いてきた道の総称であって、その歴史は紀元前から今に至るまでずっと途絶えることなく続いているからです。

ちなみに、シルクロードの東の終点は日本ではないか、という説もあります。

毎年開かれている正倉院展でも「シルクロード」という言葉が出るように、特に奈良時代の寺院や宝物にはシルクロードから伝わったと思われるものが確認できるためです。

ただ、日本の場合はシルクロードの文化や仏教がそのまま伝わったというよりは、中国の影響が大きかったのではないかということも言われており、この点でシルクロードの東の終点ととらえることに異議を唱える説もあります。

一般的にはシルクロードの東の起点は長安(西安)となっていますが、これも後漢時代(25~220年)に都を洛陽に移したこともあり、洛陽を起点とする見方もあります。

西は途中で分岐しており、エジプトのカイロやイタリアのローマまでをシルクロードに含むという考え方もあります。

3.世界遺産のシルクロードはどのルート?

シルクロードは2014年に世界遺産に登録されました。

ですが、これまでお話ししてきたシルクロードの全域が登録されたわけではありません。

2014年にシルクロードが世界遺産に登録された時の名称は、

「シルクロード:長安-天山回廊の交易路網」

です。

つまり、長安から「天山回廊」をたどるルートにあるシルクロードに関連する遺跡などが世界遺産になったのです。

この「天山回廊」とはどこを指すのでしょうか?

シルクロード3(出典:http://blog.livedoor.jp/kikurotakagi/archives/cat_125071.html)

今回世界遺産として登録されたシルクロードは、中国・キルギス・カザフスタンの三カ国になり、登録されたルートは大きく二つに分かれます。

まず東の起点長安から、河西回廊をたどって敦煌、さらにそこから北上してトルファンというシルクロードの要所の一つに至るまでは同じですが、そこから天山山脈の北と南を通る天山北路と天山南路に分かれます。

天山北路はその後カザフスタンに、天山南路はキルギスへと向かいます。

この天山北路と天山南路を「天山回廊」と呼び、長安から始まるこの一連のルートが今回世界遺産に登録されました。

今回登録されたのは、このルートに点在しているシルクロードの33の構成遺産になります。

長安-天山回廊の交易路網は、ローマからアジア各地、日本までを相互に結び、文明発展の一端を担った「シルクロード」の一部。中国の洛陽や長安から河西回廊を抜け、天山山脈の南北を通り中央アジアのタラス渓谷へと至る、総延長距離約8700㎞に及ぶ交易路網である。登録された33の構成資産は、交易路沿いに点在する宮殿跡、交易拠点、石窟寺院や要塞跡などで、長安-天山回廊の交易路網が紀元前2世紀から後16世紀にかけて、文化と人の交流、宗教の伝播に多大な影響力を持っていたことを示している。(http://whc.unesco.org/ja/list/1442#topより引用)

構成遺産については別の記事でご紹介します。

4.Google Mapでシルクロードを見てみよう

シルクロード4

Google Mapで中国から中央アジアを見てみると、今でもシルクロードを確認することができます。

地図を見て、西安から東(日本側)と西である違いがはっきりと見て取れます。それは道路網の広がりです。西安から西に行くと、途端に道路網が少なくなっています。

これはシルクロードとも関連しますが、中央アジアに山脈や砂漠といった厳しい地形や気候によるものです。

シルクロード5

西安の少し西北(左上)にある蘭州(地図の右下)から酒泉を通って吐魯番(トルファン:地図の左上)まで太い道が走っていますが、このルートが河西回廊です。

シルクロード6

吐魯番(トルファン)から西へ続く道を見てみましょう。ここから北と南に分かれていますね。地図をよく見ると、別れた道の間には山脈が連なっているように見えます。これが天山山脈です。

トルファンから天山山脈の北を通るルートは、カザフスタンのアルマトゥイという都市にたどり着きます。これが天山北路ですね。

一方で天山山脈の南を通るルートは喀什(カシュガル)という要所を通ってキルギスへ向かいます。これが天山南路です。

いかがでしたでしょうか、地図を見るとシルクロードがどのような場所を通ってどこまで延びているのか、よくわかりますよね。

シルクロードがなぜ重要なのか、そしてシルクロードの世界遺産構成資産にはどのようなものがあるのかは別の記事で別途ご紹介します。

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