ひとり旅コラム

青春18きっぷを使って旅しよう!(3.2018年の注意点)

前回まで2回にわたって、青春18きっぷの基本的なルールや使い方と、いかに青春18きっぷがオトクで便利かをご紹介しました。

今回は2018年に青春18きっぷを使う時の注意点や主な変更点についてご紹介したいと思います。

今年の青春18きっぷの旅の予定は、まずこの記事を読んでから計画しましょう!

 

1.北海道新幹線開通に伴う青春18きっぷの取り扱い

北海道新幹線が今年2016年3月26日に開通しましたが、現在開通しているのは新青森⇔新函館北斗の区間のみで、終点の札幌駅までの区間が開通するのは2030年度末の予定になっています。

札幌まで新幹線が開通するまでには、まだ12年弱の年月がかかることになります。

北海道新幹線のルートと既存の路線

北海道新幹線(出典:http://blog.map.yahoo.co.jp/archives/20150915_map_hokkaidoshinkansen.html)

現在開通している北海道新幹線の区間の駅は、

・新青森
・奥津軽いまべつ
・木古内
・新函館北斗

の4駅になります。

このうち、奥津軽いまべつと木古内間は津軽海峡線と共用ルートになり、新青森⇔奥津軽いまべつと木古内⇔新函館北斗はそれぞれ津軽線、道南いさりび鉄道線に近いルートを走ります。

北海道新幹線の開通に伴う、青春18きっぷの取り扱い

この北海道新幹線の開通に伴い、青春18きっぷを使ったより快適な旅を提供する、との趣旨から、青春18きっぷの利用に特別なオプション券が発行されることになります。

このオプション券を購入すると、1枚につき下記の区間の片道を1回限り利用することができるようになります。

・北海道新幹線:奥津軽いまべつ⇔木古内
・道南いさりび鉄道:木古内⇔五稜郭

ちなみに、自由席であっても特急券を購入しても、これまで青春18きっぷを使って新幹線の乗車は出来ませんでした。

今回、有料のオプション券を購入する必要はありますが、青春18きっぷで北海道新幹線に乗車できるようになったのは画期的なことですね!

2.東日本大震災による路線の復旧状況について

東北青春18

宮古~気仙沼エリア

上の路線図では少し見にくいのですが、岩手県の宮古市と釜石市の間を山田線という線が走っています。

この山田線、宮古市から盛岡市までも走っているのですが、

2018年現在で宮古⇔釜石間はいまだ復旧がされていません。

代行バスは運行していますが、別会社による振替輸送のため、青春18きっぷでの乗車はできません。

宮古と盛岡を結ぶ線については運行しています。

また、釜石から南に行くと大船渡という地名が表示されていますが、その少し北の盛という駅から気仙沼までは、気仙沼線が走っています。

釜石から盛までは、三陸鉄道南リアス線が走っています。こちらの路線は現在復旧が完了して、運行が再開しています。

リアス式海岸沿いを走る鉄道として有名で、青春18きっぷは使えませんが一度乗って海岸沿いの風景を楽しまれることをおススメします。

盛から気仙沼まで、電車は未だ復旧していませんが、この区間をつなぐライフラインとしてBRT高速バス運輸システムが運航しています。

このBRTも青春18きっぷを使っての乗車が可能です。

なお、気仙沼線の代わりとして運行しているBRTは、気仙沼を南下し、柳津という駅まで運行しています。

常磐線福島エリア

仙台から南に出発し、岩沼駅から海岸沿いを通っていわきまでを結ぶ常磐線は、まだ復旧していないエリアが分散しています。

こちらも2018年現在、下記の区間が復旧していません。

浪江⇔富岡

ただし、こちらもバスが代行運転をしているため、エリア内の移動は可能となっています。

このバスは先ほどのBRTとは異なり、「代行バス」としての位置づけではありますが、青春18きっぷでの乗車が可能です。

この浪江、富岡は東日本大震災で事故となった福島原発のすぐそばの街になりますが、今でも歩行者立入禁止となっていて、街は東日本大震災から時が止まったかのような状況になっています。

このような東日本大震災の爪痕を知る旅も青春18きっぷを使ってリーズナブルに行くことが可能です。モデル旅はこちらの記事をご参照ください。

【福島県】青春18きっぷ、2泊3日のんびりひとり旅!(1日目&2日目)
【福島県】青春18きっぷ、2泊3日のんびりひとり旅!(3日目)

3.夜行快速列車について

2018年も、これまでから引き続き下記の2つの夜行列車が一定期間運行されます。

これらの夜行列車は「快速」扱いのため、指定席券を別途購入しておけば青春18きっぷでの乗車が可能です。

夜行列車を使えば、時間をうまく利用して長距離の移動が可能になるため、これを利用しない手はないですね。

ムーンライトながら

こちらについては前回の記事をご参照ください。

ムーンライト信州

ムーンライト信州は、東京都長野県の白馬を結ぶ夜行列車です。

一点注意しておきたいのは、このムーンライト信州、新宿発の下り線しかありません。

運行時刻は、新宿を23:54分に出発し、終点白馬に翌朝の5:40分に到着します。

途中の松本で乗り換えをして、長野や名古屋方面に向かうことも可能です。

2018年冬の運行予定日(青春18きっぷ利用可能期間内)は以下の通りです。

2018年12月28日(木)
2018年12月29日(金)
2018年12月30日(土)

4.北陸新幹線開通に伴う青春18きっぷ利用区間の変更について

2015年3月に開通した北陸新幹線。

この開通に伴って一部JRの普通区間の運行がが第三セクターに移管され、それに伴って青春18きっぷが使えなくなった区間が新しく増えることになりました。

その区間をもう一度確認しておきましょう。

第三セクターに移管された区間は長野⇔金沢間

青春18きっぷを使っての乗車ができなくなったのは、長野⇔金沢を運行していた路線になります。

北陸新幹線18きっぷ

 

上の地図で、青い太線が北陸新幹線の路線図になります。

それとほぼ並走している、赤いラインが第三セクターに移管された路線となり、この区間の青春18きっぷでの乗車はできません。

具体的には、下記の区間になります。

長野⇔妙高高原(しなの鉄道:北しなの線)
妙高高原⇔市振(越後ときめき鉄道:日本海ひすいライン)
市振⇔倶利伽羅(あいの風とやま鉄道)
倶利伽羅⇔金沢(IRいしかわ鉄道)

ただし、これらの線が第三セクターに移行したことで孤立するJR区間ができてしまいます。

地図で赤いラインの両端から伸びている緑のラインがありますよね。これはJR線ですが、赤いラインで分断されています。

具体的には

JR氷見線
JR七尾線
JR城端線

この分断を解消するため、下記の区間については快速列車で通過する場合に限り、青春18きっぷでの乗車が可能で、富山、高岡、金沢、津幡以外の駅での下車の場合は全乗車区間の乗車賃を支払う必要があります。

富山⇔高岡
金沢⇔津幡

この特別措置が取られているとはいえ、長野から金沢に抜けるにはかなりの遠回りを強いられることになります。

車窓からの眺めがきれいな鉄道はJR以外にもたくさんあります。

予算とにらめっこをしながら、うまくJR以外の鉄道も使って楽しい旅にしましょう!

 

5.青春18きっぷを使った旅

最後に、青春18きっぷを利用した旅をいくつかご紹介します。

使い方やその可能性は無限に広がる青春18きっぷ。もちろんこのきっぷを使ってお得な旅ができればそれに越したことはないですが、お金に縛られずに好きな旅を自由に楽しんでもらえればと思います。

青春18きっぷ 普通列車乗り継ぎの旅!(1日目:山梨、長野)
青春18きっぷ 普通列車乗り継ぎの旅!(2日目:長野・新潟・群馬)
青春18きっぷ 普通列車乗り継ぎの旅!((3日目(最終日):福島)

 

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