アゼルバイジャンの一人旅旅行記、今回は前回に引き続き、バクー2日目、バクー近郊ツアーの後半をご紹介!
今回は、バクーでも最も古い宗教寺院の1つ、Fire Templeと、ヤナル・ダグを周ります。どちらも”火”に関係するスポット。「火の国」アゼルバイジャンを引き続きお楽しみください!
アゼルバイジャン、バクーの日帰りツアー観光(後半)
ゴブスタン国立保護区から途中休憩を経て、一気にバクーの反対側、空港のある北東に向かいます。
(泥山やゴブスタン国立保護区は、バクーの南西側。)
その途中、バクーにある面白い建物を少しご紹介します。
水と火の建物
こちらの2つの建物、右は水のしずく、左は炎が燃え上がっている形に見えませんか?
これはたまたまではなく、ちゃんとこの建物に関係しているんです。
というのも、右の水の建物には水道会社が、左の炎の建物には、石油会社が入っているんだそう。
ランチ:「Atasgah」 レストラン
さて、次に訪れるのは、Fire Templeと呼ばれている、ゾロアスター教の寺院です。その前に、時刻はすでに15時近く、遅めのランチ。
場所はFire Templeに隣接している、「Atasgah」 レストランです。店内は、天井が異様に高く、とても広々としています。
さすが、観光ツアーで訪れるお店だけあって、メニューと合わせて、英語で紹介されたアゼルバイジャン料理の本も合わせて見せてもらえて、具体的な料理のイメージが分かったうえで注文が出来ちゃいます。
すでに炎天下の中を泥山、ゴブスタン国立保護区と観光して、同じツアーに参加していた家族連れの女の子2人は、疲れ果てて眠たそう。。大丈夫かな。。。
注文したのは、お肉をブドウの葉で包んで煮込んだ料理。これを、ヨーグルトに似たサワークリームにつけて頂きます。
本で見たのよりちょっとミニサイズでしたが、サワークリームの酸味でお肉とブドウの葉の塩味が和らいで、とても美味しかったです!
こちらで約6MNT。もちろんこれに、大量のパンも付いてます!
仲良くなったトルクメニスタン人
今回のツアー、周りはみんなロシア語圏の人たちで、なかなか仲良くなれなかったのですが、その中に1人、英語を話せるトルクメニスタン人の男性がいました。
ゴブスタン国立保護区を周っているときに、
「英語を話すのは君だけだから、ちょっと寂しいよね」
と英語で話しかけてくれたのが、とても嬉しかった!
ランチでもいろいろ話をしたのですが、
トルクメニスタンはビザの問題で観光するのが難しい国なんだけど、トルクメニスタン人も同様に、海外の観光にはビザが必要で大変なこと、
結婚していて、奥さん、子どもと一緒に今は、何とノルウェー!で働いていること、
今回は、アゼルバイジャンに仕事で来ていて、週末を利用して観光ついでに帰国すること、
など、いろいろ話をすることが出来ました。
「日本もぜひ行ってみたい国なんだ!」
と言ってくれたことが嬉しい!
「トルクメニスタンって知ってるかい?」
と聞かれたので、
地獄の門に行きたいことを伝えました。
こうして実際にトルクメニスタンの人と話をしていると、行きたい気持ちが強くなります!
Fire Temple
お腹も膨れて、元気が出てきたところで、Fire Templeに入ります。入場料は2MNT。
中はそれほど広くはありません。中央と、その横に焚かれて燃え続けている炎が印象的です。
こちらの寺院、日本ではほとんど馴染みのない、ゾロアスター教の寺院。ゾロアスター教では、炎に神が宿るとされ、炎は神聖なものと見なされていました。
写真中央のお堂を取り囲んでいる壁の中に、色々な展示物が置かれていて、ゾロアスター教やこの寺院の歴史を知ることができます。
マツダ自動車とゾロアスター教の関係!?
ガイドさん曰く、成功している実業家の中には、ゾロアスター教が多いそうで、インドのタタ自動車の創業家にもゾロアスター教の信者がいるそうです。
その話を聞いていると、突然、トルクメニスタン人の彼が、
「そういえば、日本のマズダ自動車もゾロアスター教の神の名前が由来なんだよね?」
と突然聞いてきたので、びっくり。
そんなことは全然知らず、
「えっ!?そうなの!?マツダっていう人の名前から来ていると思ってた。」
と、何とも情けない返事になってしまいました。。日本人なのに、恥ずかしい。。
「えっ、そうなの?本当?」
とトルクメニスタン人も自信が無くなったのか、ガイドさんにも確認。
「ガイドさん、日本のマツダ自動車って、ゾロアスター教の神、アフラ・マズダーから来ているんだよね?」
すると、ガイドさん、
「そうそう、ゾロアスター教の神様は、アフラ・マズダーだよ。アフラ・ニッサンじゃないよ!ガハハッ」
と、まさかの親父ギャクでの返し。。!
後でWikipediaで調べてみると、確かにマツダ自動車は、ゾロアスター教の最高神、アフラ・マズダーと、創業家の松田の名前から付けた、と書いてありました。
自分の発言も、あながち間違っていなくてホッとしました。
こちらの炎、ある時に起こった地震で一度消えてしまったことがあるそうです。
もともと、神様が宿るとされている炎が消えたことで、ゾロアスター教の信者たちは、神がこの地を捨てて、ほかの場所に行ってしまった、と考え、この寺院も衰退していったのだとか。
ヤナル・ダグ
最後に訪れたのが、こちらも楽しみだったヤナル・ダグ。この丘の地下から天然ガスが漏れだしていて、それが燃え続けているんです。
もともとは丘全体から火が出ていたそうですが、ガスの噴出量が年々減って、今ではこの部分しか燃えていません。
ちょっと迫力に欠けて、思っていたのとは違っていたのでガッカリ感も少しありますが、近づいてみると炎のリアルな熱さがすごく、立っていられるのも数秒ぐらい!
炎の間近に立って記念撮影を撮る時は、熱さにガマンしてください!
ちなみに、岩の隙間からほんの少し、炎が出ている部分もあるので、安易に手で岩を触ると危険です。
こちらも入場料2MNTでした。
近くで見ると、隙間の多くから大小の炎が噴き出しているのが分かります。ここまで近づくと、さすがに迫力があります!
丘の上からは、街を遠くまで見晴らすことができますので、炎だけでなく、上まで歩いてみましょう。
以上でバクー近郊ツアーは終了!トルクメニスタン人と仲良くなれたし、楽しいツアーでした。
ホステルに戻ったころにはすでに19時前。さすがに疲れたのでちょっと一休み。。
旧市街地の外を散策
ホステルで休憩して涼しくなったところで、少しぶらぶら外を歩いてみることに。
ダブルゲートを出て、1つ通りを過ぎると見えてくるのがこちらの建物。ザ・ヨーロッパ、といった感じの見事な外観です。どうやら何かの博物館のようです。
そして、通りを1つ裏手に抜けると、写真のようなオシャレなショッピングストリートがありました。スタバがアゼルバイジャンにもあったのは意外!
この手前にはちょっとした広場があり、この辺りは欧米の大通りにいるような感じです。
土曜日だったせいか、手前の公園では何やらイベントが行われていて、コンサートが開かれていたのか、音楽がずっと鳴っていました。
旧市街地の中の落ち着いた静かな雰囲気とは全く違った雰囲気でした。個人的には観光で訪れているので、やっぱり旧市街地の中の方が好きですね。
今日はスーパーでパンを買って、公園のベンチに座ってのんびり夜ご飯を食べました。
さて、明日はホステルをチェックアウトして、バクーともお別れです!