ブラジル観光で見逃せないスポットと言えば、世界遺産にも登録されているイグアスの滝!!
ヴィクトリアの滝、ナイアガラの滝と合わせて『世界三大瀑布』と呼ばれており、実際に訪れるとそのスケールに圧倒されます。
今回はそんな迫力満点のイグアスの滝への行き方と体験レポートを中心にご紹介します。
【世界遺産】イグアスの滝への行き方:イントロダクション
先住民の言葉で「大いなる水」を意味するイグアスの滝。
毎秒65,000トンという想像もつかないような大量の水を放出していて、最大落差80メートル以上の場所もあるそうです!
アルゼンチンとブラジルにまたがるイグアスの滝
イグアスの滝はアルゼンチンとブラジルにまたがっており、それぞれの国から行くことが可能ですが、一般的にブラジル側は半日、アルゼンチン側は一日を観光に要すると言われています。
2つの国にまたがってはいますが、国が違うだけで距離はそんなに離れていないので、両方からの滝を見ていく人も多いようです。
今回はブラジル側、リオデジャネイロからの行き方をご紹介します。
【世界遺産】イグアスの滝への行き方①:リオデジャネイロから長距離バス
筆者は今回、リオデジャネイロからイグアスの滝観光の拠点となる『フォス・ド・イグアス』という街まで長距離バスで移動しました。
バスターミナルまでの行き方
まずはリオ市内から「Novo Rio Bus Terminal」へと向かいます。住所は下記の通りです。
Novo Rio Bus Terminal
Av. Francisco Bicalho, 1 - Santo Cristo, Rio de Janeiro - RJ, 20220-310 ブラジル
ここまでは路面電車かタクシーで向かいますが、筆者は路面電車で向かいました。
手すりに付いている黄色い装置に「RIOカード」というプリペイド式のカードをタッチするだけで簡単に乗車することができます。
路面電車には改札がありませんが、スタッフが巡回してチェックするので、カードをタッチしたときに出て来たレシートの紙は必ず取っておきましょう。
バス会社の予約方法
リオデジャネイロとフォス・ド・イグアス間はバスの本数が多いので、当日に直接バスターミナルに行って予約をしました。
(土日や祝日は混み合う可能性があるので、その際は事前に購入することをお勧めします)
バスターミナルではたくさんのバス会社が並んでいるので、近くのスタッフに聞いてフォス・ド・イグアス行きのバス会社を見つけました。
今回筆者が利用したのは「PLUMA」という会社です。スタッフが英語で丁寧に説明してくれました。
説明によると、リオデジャネイロからフォス・ド・イグアスまでの移動はなんと24時間かかるとのこと。さらに食事は付いていないそうなので、慌てて近くで買い出しをしました。
バスターミナル付近は物価が高いので、事前にスーパーなどで用意しておくと良いでしょう。他のバス会社であれば食事付きのところもあったかもしれないので、チケットを買う前に確認することをお勧めします。
今回は出発までまだ時間があったので、バスターミナル中のアイス屋さんに行きました。サンデーを注文したのですが、出てきたものが写真と全く違っていてショックでした。
チョコソースの量が多すぎる・・(笑)
これからバスに乗るというのに気持ち悪くなってしまいました。
バスに乗車
指定されたバス発着ナンバーのところに行くと、時間ぴったりでバスが来ました。
座席はガラガラで、他の停留所にも寄るのかな?と思ったのですが、人が増えることはなく最後までその人数でした。
24時間という長い移動なのに、出発してから1時間後に早速バスが動かなくなりました。どうやら事故か工事で道路が渋滞しているようです。
そこから1時間くらい全く動かなかったので、無事に着けるのか不安でした。。(トイレは付いていました)
【世界遺産】イグアスの滝への行き方②:フォス・ド・イグアス
フォス・ド・イグアスに到着
早速アクシデントに見舞われましたがその後はスムーズに走行していました。長時間のバス移動でしたが、乗車人数が少なかったのもあってストレスも少なく過ごすことができました。
フォス・ド・イグアスの宿:「Hostel Cataratas」
バスターミナル近くの大通りから225番か20番のバスで行くことができるのが、今回ご紹介するフォス・ド・イグアスの宿、「Hostel Cataratas」です。
ここはなんと1泊約500円という激安宿。スタッフも親切でお客さんもフレンドリーだったので楽しく過ごせました。
ただ1つの問題は、なぜかテーブルが無いということです。。ラーメン食べるときはシンクでそのまま頂くスタイルになります(笑)これは近いうちに改善してくれると思います。。
こちらの宿の詳細はこちら:
Hostel Cataratas
Av. Olímpio Rafagnin, 2635 - Parque Pres. II, フォス・ド・イグアス, CEP 85862-210, ブラジル
【世界遺産】イグアスの滝への行き方③:持ち物チェックリスト
イグアスの滝、観光に必要な準備物
さて、イグアスの滝の観光に必要な準備物をご紹介します。
①着替え(タオル)
ボートツアーに参加する場合は特にびしょ濡れになるので着替えやタオルが必須です。濡れたままだとバスのクーラーや風で体が冷えてしまうかもしれません。
②パスポート
入場料をクレジットカード払いするときに提示が必要、とのインターネット情報で持って来ましたが、今回は提示を求められませんでした。スタッフによるのかもしれませんのでクレジットカード払いを希望する方は念のため持って行きましょう。
③カッパ
イグアスの滝のメインスポットでは滝の上にかかった橋の上を歩くので、水しぶきをたくさん浴びます。水着や濡れてもいい格好でない場合はカッパを持って行きましょう。それでも多少濡れてしまうのは覚悟してください。
④日よけグッズ
サングラス、日焼け止め、帽子はイグアスの滝に限らず、野外を出歩く際には欠かせません。
⑤水分、食料
イグアスの滝の観光は3時間くらいかかかるため、空腹や水分に供えて荷物にならない程度に持っておくと良いでしょう。
ちなみに、イグアスの滝の中にも売店はあります。ただし、森の中の動物に注意が必要なので、持ち歩く食料は最小限にして、特に匂いが強いものは避けた方が良いです。
【世界遺産】イグアスの滝への行き方④:入口まで
バスターミナルまで移動
いよいよ、イグアスの滝へ向けて出発します!天気が良いことを確認して、午前中に宿を出発しました。
無事に辿り着けるか不安でしたが、バスターミナルに行けばイグアスの滝に行く観光客の人たちがたくさんいるので観光客の流れについていけば大丈夫でした。
宿からバスターミナルへは、大通りから「DOWNTOWN」行きのバスに乗ります。ブラジルのバスは現金でも乗車可能です。
バスターミナル~イグアスの滝へ
バスターミナルに到着したら、次は120番「CATARATAS」行きのバスに乗り換えます。バスターミナルにはスタッフもたくさんいるので、分からない場合は聞きましょう。
バスに乗っている人は皆イグアスの滝に行く人たちなので、下車から入り口までの流れもついていくだけで簡単でした。
【世界遺産】イグアスの滝への行き方⑤:観光レポート
入場チケットの買い方
リオデジャネイロから1日以上かけて、いよいよイグアスの滝へ到着!早速入場チケットを購入します。
スタッフは英語を話せる人でした。
料金は70レアル(約2,000円)です。クレジットカードでも支払えます。
シャトルバスに乗車
チケット売り場は並んでいなかったのですが、その後に乗るシャトルバス乗り場に行列が出来ていました。ですが、バスは次々来るので、列の進みは早かったです。
バスの手前でスタッフに入場チケットを渡せば乗車できます。
バスは二階建てになっていて、窓が吹き抜けになっている二階の席が人気のようでした。筆者も張り切って二階の席に座りましたが、森の中を走っているだけなので景色は一階席と変わらないと思います。
そして外の風が結構冷たくて寒かったです。
トレッキングスタート!
終点のひとつ手前「The Path of The Falls Stop 」という駅で降りて、そこから1.2㎞の遊歩道を歩いていくのがイグアスの滝のトレッキングコースになります。
トレッキングコースといっても舗装されたなだらかな道なので、そこまでハードではありません。
バス停から歩き始めてすぐのところにさっそく巨大な滝が現れました!さすがにスケールの大きさは想像以上、これほど大きな滝を見るのは初めてだったのでとても感動しました。
近くにいる観光客の人たちと写真を撮り合いました。
このときは筆者はトレッキングルートをあまり理解してなかったので、ここで写真を必死に撮影していましたが、先は長いのでさっさと次に進みましょう!笑
様々な写真スポットがある
遊歩道を歩いていくと素敵な滝を眺めるスポットが次々と現れます。
筆者は写真を撮るのが好きなので、素敵な景色を見るたびに立ち止まってしまってなかなか前に進めませんでした(笑)
特に人気の撮影スポットには写真のように行列ができています。並ぶのは大変ですが、こういうシチュエーションは一人旅の筆者とっては結構嬉しい。
というのも、列ができていると前後の人で写真を撮り合うという流れが自然に出来ているので、人に頼みやすいのです!笑
ハナグマに遭遇
森の中を歩いていると、いろんな珍しい動物や蝶などに出会います。
一番印象的だったのは、このレッサーパンダに似た『ハナグマ』という動物です。尻尾が長くてふわふわしててすごく可愛い。人を怖がることなく近くを普通に歩いています。
まったりしている子だと近くで写真をとっても逃げません。見た目はとても可愛いのですが、食べ物を見つけると豹変するので気をつけてください。
お菓子やパンを食べている人間の隙を狙って奪っている場面も何度か目撃しました。写真撮影時など地面にカバンを置くのも危険です。
滝の水しぶき!
滝壺がよく見える展望台がありました。水しぶきの勢いがすごくて、煙のように空に向かってモクモクと登って行きます。
滝は遠く先なのに、自分がいる位置まで水滴が飛んで来るんです!しかもまるで雨のように。とんでもない勢いで水が落ちているんだなと体感しました。
メインスポットに到着
最後に現れるメインスポットには滝の真上を歩ける遊歩道があります。必要な人はカッパを着用しましょう。外国人は水着の人が多かったです。
遊歩道を歩いて行くと、滝の流れる音と水しぶきで、その勢いを全身で感じることができます。目を開けていられないほどたくさんの水しぶきが顔に飛んできます!
まるで台風の日に外で遊んでいる感覚(笑)
最初は濡れることに抵抗がありましたが時間が経って慣れてくるとだんだん楽しくなってきます!
下を眺めると、なんと綺麗な虹が出ていました!虹を上から眺めるなんてなかなか無いですよね。
水に濡れながらキャーキャー騒いでいたので、戻って来たときにはどっと疲れました。景色の美しさとと自然の威力に圧倒されて、気づかないうちに時間が経っていました。
近くにシャトルバス乗り場があるので、そこからまた入り口まで戻ることができます。
【世界遺産】イグアスの滝:行き方と観光のまとめ
所要時間
コースの入り口から周り切るまでは2時間半くらいかかりました。写真を撮るために並んでいた時間が長かったので空いているときであればもっと短縮できると思います。
一人旅に向いているか
人がたくさんいて写真を頼みやすい雰囲気がありました。
滝の迫力やアクティビティはやはり誰かと共感し合えたらさらに盛り上がると思うので、周りの人に話しかけたり、宿の人を誘って一緒に行くのも良いと思います。
注意事項
①とても混雑している
筆者は午前11時頃に到着しましたが、すでにたくさんの人で溢れていました。なのでもっと早起きをしてピーク時に当たらないようにすることをオススメします。
②濡れてもいいものしか持っていかない
私はカッパを着ていましたがそれでも風があるので濡れます。
せっかく世界最大級の滝に来たのだから、存分にその勢いを体感していただきたいです。濡れるのを前提として、カメラや携帯などは防水のものだけにしましょう。
ちなみに、トレッキングコースはハードではないので、サンダルでも問題なく歩けると思います。ですが水に濡れているところは滑る危険性もあるので注意が必要です。
以上、イグアスの滝への行き方と体験レポートでした!
想像していた以上の滝のサイズと迫力に驚きました。なかなか行きにくい場所ですが、見に行く価値は存分にあります!
皆さんも暑いブラジルで、滝の自然に癒されながら涼んできてください♪