コーカサス地方の国、ジョージアは2015年にグルジアから国名呼称が変更された国です。
日本人にとって海外一人旅の国としてはあまりメジャーとは言えませんが、自然、ワイン、料理、歴史などなど、ジョージアはいろんな魅力が詰まっている国で、実は旅人からはかなり人気の高い国の1つなんです!
今回はそんなジョージアの首都、トビリシを一人旅したみおんさんの女性一人旅(ひとり旅)旅行記をご紹介します!
女性の一人旅にもおススメな国、ジョージアと首都トビリシの魅力とは?
コーカサスの国、ジョージア。日本からのアクセスの場合、トルコを経由するなど渡航にはやや時間がかかるものの、この国を旅で訪れた旅人の多くがこの国に魅了され、世界一周したバックパッカーでも、ジョージアが一番旅をして印象に残っている、という旅人が多いです。
そんな旅人に人気のジョージアと、首都トビリシの魅力を最初にご紹介しておきます。
①美食の国
ジョージアには日本人の舌にも合う美味しい料理がたくさんあります。価格もヨーロッパとアジアの中間くらいで、手軽にオシャレなレストランで外食ができるのも嬉しいポイントです。
特に有名なのが、ワイン。ジョージアはワイン発祥の国として有名で、グルジアワインは世界的にも有名です。
首都トビリシにも多くのワインセラーが店を連ねており、旅のお土産としても人気です。
②自然が美しい
まるでスイスのような高原や山々が美しい観光場所が多くあるジョージア。ヨーロッパ最高峰の「シュハラ山」を始めとした山の絶景を楽しむことができます。トレッキングをしたり乗馬をしたり、自然を満喫できるアクティビティがあります。
首都トビリシからも日帰りで楽しめる自然が美しい観光スポットへのツアーがたくさん用意されています。本格的な登山というよりは、山間にある小高い高原を散策するといった感じのスポットが多いので、体力に自信のない女性でも安心です。
③温泉がある!
ジョージアの首都トビリシは温泉郷として古代から存在する街で、海外で温泉に入ることができる貴重なスポットです。
街の一角にはドーム型の温泉施設が立ち並んでいるエリアがあり、その近くを通ると日本ではおなじみの硫黄のにおいが漂っています。
料金も200円くらいで入れるので、一人旅で訪れた際には旅人の休息スポットになっています。もちろん女性にも人気!
④美人が多い
ジョージアの女性は小柄で顔立ちもとても整っています。土地柄、ロシア系の顔に近いと思いますが、ロシアと言えばフィギュアスケートでも美男美女が多く、日本人にもファンがたくさんいますよね。性格もおしとやかな印象で、日本人男性にもウケが良いみたいです。
【ジョージア】首都トビリシの女性一人旅(ひとり旅)旅行記①:宿泊場所
ジョージアの首都トビリシで宿泊したのは「コンフォートプラスホテル」という宿です。この宿のオーナーはジョージア人ですが、日本人が集まる宿であるため、日本人宿として有名になっています。
ドミトリーが3部屋くらいあり、収容人数が多いので予約せずに来る人がほとんどです。欠点としては、シャワー&トイレの部屋が2つしかないので、夜は混み合います。キッチンもあるので、自炊している人も多かったです。
さらに、洗濯ができて干すスペースもあるのもうれしいポイント。Wifiも接続が快適なので、宿で1日中まったり過ごしている人も多い印象でした。
ジョージアに来る前に旅をしたトルコでは全然日本人と出会わなかったのですが、この宿に来てみたら一人旅の旅人含めて日本人がたくさん集まっていたので、久しぶりに日本語で会話ができてとても楽しかったです。
世界一周をしている旅人たちも多く、バイクで各国を旅をしている人など、いろんなバックグラウンドの人に出会えるのも日本人宿の魅力かもしれません。
さっそく、仲良くなった日本人の旅人と一緒に夜ご飯を食べに行くことに!
【宿情報】
コンフォート・プラスホステル(Comfort Plus Hostel)
Tianeti Street 111a, 0141 トビリシ, ジョージア
【ジョージア】首都トビリシの女性一人旅(ひとり旅)旅行記②:絶品!夜ご飯
トビリシの街並みはヨーロッパに似ていてオシャレでした。首都とはいえ混雑するほどの人通りではなく、過ごしやすい街です。
この日訪れたのは、「Churi(チュリ)」というお店です。
【レストラン情報】
Churi
196-200, 0112 Mikheili Tsinamdzghvrishvili St, Tbilisi, ジョージア
+995 592 85 00 55
営業時間:7時~23時(休業日無し)
このレストランはジョージアの有名料理が揃っているので、ローカルフードを食べてみたい!という方にはピッタリのお店です。
これは有名な「ヒンカリ」という大きい小籠包のような食べ物で、中に肉汁がたっぷり入っています。近くで食事をしていた現地の人が正しい食べ方を教えてくれました。
地元の人によると、先に割って汁を逃すのではなく、そのまま噛んで最初に汁を飲みほすらしいのですが、結構なサイズがあるので難しかったです。
こちらは「オーストリ」といういうビーフシチューみたいな料理です。濃いめの味がパンにとてもマッチします。
これは「シュクメルリ」というにんにくを入れたホワイトソースで鶏もも肉を煮込んだ料理です。最近日本でも松屋がメニューにシュクメルリを出すようになって話題になりました。
複数人で来るといろんなメニューを注文してシェアできるのが楽しいです。
19時くらいになると、店内の大きいスピーカーから大音量の音楽が流れ始め、その音楽に合わせて地元のおじさん方が歌って踊り出します!まるでお店全体が1つのカラオケルームみたいになり、テーブルでの会話も聞こえないほどです。
これはこれで楽しいのですが、ゆっくり会話を楽しみたい場合は、早めの時間帯に訪れることをオススメします。
【ジョージア】首都トビリシの女性一人旅(ひとり旅)旅行記③:街を散策
次の日は一人でトビリシの街中を散策することに。
街を歩く女性たちがとても綺麗で、モデルのようなオシャレな人が多かったです。
トビリシでの移動方法(バス・地下鉄)
トビリシの移動費用はとても安く、また、バス・地下鉄ともに整備されているのでとても便利。
バス・地下鉄は専用のカードに金額をチャージして利用します。最初に利用する際に、窓口で5ラリを渡せば、発行手数料2ラリを引いた3ラリ分がチャージされた状態でカードが発行されます。
1回の乗車代金が100円以下なので、気軽に利用できます。駅の近くにチャージできる機械が設置されているので、そこで簡単にチャージすることができますし、バスに関しては電光掲示板を見ればどのラインのバスが来るのかも一目で分かります。
一人旅の旅人にも利用しやすい仕組みですよね。
バスでは車中にあるセンサーにかざすと決済が完了して、レシートが出てきます。スタッフはいませんが、抜き打ちスタッフがレシートを確認しにくるのでレシートは無くさず保管しておきましょう。
地下鉄は地下深くまで伸びるエスカレーターに乗ってプラットホームまで行きます。地下鉄の電車の中ではパフォーマーが次々乗り込んで来て、チップを集めていく光景が。チップ文化の無い日本人には新鮮な光景ですが、地元の人は次から次へのチップを渡していました。
地下鉄、バスともに女性が一人で利用しても危険性は感じませんが、日本とは事情の異なる海外の国なので、身の回りや貴重品には常に気を配り、荷物から目を離さないようにしましょう。
ぶらりウインドウショッピング
トビリシの街は、日本と同じように地下鉄の駅の周りを中心に栄えているようでした。
買い物スポットも数多くあり、いろんなお店が並んでいます。女性向けのアパレル用品が数多く揃っていますし、お土産品もたくさん並んでいました。
どのお店もそれほど混雑していないので、スムーズにお店を見て周れます。
ランチとデザート・お菓子
お昼は近くのローカル店に適当に入ってランチタイム。美味しかったですが、結構高めの値段を請求されました。
観光客だと高めに設定される可能性があるので、値段表示がない場合は、後々のトラブルやがっかりがないように注文する前に確認した方が良いかもしれません。
こちらは売店で購入した可愛いパッケージのアイス。シンプルなミルクアイスだったけど、味はグッド!紙に包まれているだけなので、アイスが溶ける前に食べきらないと大変です。笑
宿の近くのお店ではお菓子が量り売りされていて、少量ずつ購入することができました。水を合わせてもトータルで200円くらいと安い!いろんな種類のお菓子を楽しめるし、コスパが良いと思います。
ちなみに、冷凍の「ヒンカリ」も販売されていて、自分で温めて食べたところ、レストランのものよりも美味しかったです。。
【ジョージア】首都トビリシの女性一人旅(ひとり旅)旅行記④:夜のおススメスポット
この日は夜に、宿の人たちと夜景を見に出かけました。ちなみにトビリシは夜でも治安が良いため、女性一人でも歩いている人がたくさんいますし、街の中心部は夜遅くまで人通りも多くて安心です。
平和橋(The Bridge of Peace)
この橋は「平和橋」という2010年に完成した新しい橋です。斬新なデザインの橋で、トビリシの人気観光スポットの1つ。
トビリシは街の中心を川が流れており、いくつか橋が架かっているのですが、昼間に橋の上から街並みを眺めるのもおススメです。
ちなみに、橋を渡った向こう側には大きな公園があり、市民憩いの場になっています。
時計台
この時計台も平和橋と同じく2010年にレゾ・ガブリアゼ氏の設計によって作られたものです。毎時0分になると小さな天使がハンマーを持って登場して鐘を鳴らすのですが、正午と午後7時には、機械仕掛けの人形劇が行われるので、この時間に合わせて時計台を訪れる観光客も多いです。
ナリカラ要塞
トビリシの夜景を楽しめるスポットはいくつかあるのですが、そのうちの1つがこちらの「ナリカラ要塞」。街の中心部から近く、歩いても登ることができますが、ロープウェイも通っています。
ロープウェイは地下鉄のカードで乗車することができます。
ロープウェイで上がっていくにつれて広がっていキラキラの夜景に感動!
街を見下ろす夜景の中でもひときわ目立って綺麗にライトアップされているのが、「シオニ大聖堂」。やや小高い丘の上に建てられており、その美しい教会の形はぜひ一度は訪れたい人気の観光スポットです。
頂上にはお土産屋さんもたくさん並んでいるので、思った以上に滞在時間が長くなりました。夜は冷えるので暖かい格好をしていきましょう。
レストラン「Shemoikhede Genatsvale Marjanishvilze」
夜ご飯は「Shemoikhede Genatsvale Marjanishvilze」というお店で食べました。店内はレンガ造りになっていてとても可愛いし、店員さんの接客も良くてリピートしたくなりました。
私はこのナンのような生地に包まれた料理を注文してみました!メニューの1ページ目にあったもので、見た目で選んだものです。この中には柔らかいお肉がたくさん入っていて、とても美味しかったです。ワインとの相性も抜群!
【レストラン情報】
Shemoikhede Genatsvale Marjanishvilze
5 Kote Marjanishvili St, Tbilisi, ジョージア
+995 32 291 00 05
営業時間:10時~23時(休業日無し)
【ジョージア】首都トビリシの女性一人旅(ひとり旅)旅行記⑤:ハマム(温泉)
私がトビリシ観光で一番感動したのは、なんと言っても「ハマム」と呼ばれる温泉です。実はトビリシという町の名前の語源も、「温かい(泉)」なのだそうです。
日本人だと、長期で旅をしていると湯船に浸かることができないので、どうしてもお風呂や温泉が恋しくなってしまいますよね。ここトビリシではなんと温泉に入れるということで、その情報に飛びつきました!
温泉がある旧市街の一角には、石造りのドームがたくさん並んでいます。このドームが1つのお風呂になっていて、小さいドームはプライベート用だそうで、事前に予約が必要です。
一方公衆浴場も数カ所だけですが用意されています。「NO.5」というところが有名なのですが、女性だけシャワーしかないという噂を聞いたので、今回はもう一つの浴場に向かいました。
ドームがたくさんあるエリアのすぐ脇にある店舗で、この可愛い車が目印です。
「MARANI」という店舗名が大きく表示されています。
この窓口にスタッフがいるのでお金を払って入場します。(5ラリ)
タオルも1ラリで借りれますが、ベットシーツのような素材で吸水性は良くないので自前のタオルを持っていくことをオススメします。
中に入っていくと、可愛いタイル模様の廊下が広がっているので、その通路を進んで女性用・男性用の部屋に入ります。脱衣所は結構広くてトイレもそこにありました。
いよいよ入ってみると、周りは地元のジョージア人のおばさま方だったので外国人の私は少々浮き気味。。笑
外国なので独自のルールが無いか不安でしたが、特に日本と違うルールはなさそうでした。
早い時間帯だったためか利用者も数人しかいなかったので、ゆっくり温泉を満喫!
ただ浴槽は1つしかなくて、大きさも10人くらいが限界なんじゃないかなというほどの狭さです。水深も深くて立ち湯用でした。入るときは気を付けてください!
日本の温泉のように長風呂はできませんでしたが、それでも全身お湯に浸かれたのは旅人にとって癒しの時間でした。
近くに水飲み場も!どこの国でも温泉文化は同じなんですね。
近くには可愛い街並みが並んでいるので、お散歩も合わせて楽しめます。レトロチックな街並みがとても可愛いです。
【ジョージア】首都トビリシの女性一人旅(ひとり旅)旅行記⑥:泳げる湖!Tbilisi Sea
この日は、宿の近くに湖があるという情報を聞いたのでバスに乗って行ってみることに。
こんな建物があったり、バスからの景色を眺めているだけで面白いです。
こちらの湖はTbilisi Seaという湖で、遊泳可能となっています。そのためでしょうか、想像以上にたくさんの人がいました。まるでビーチのように設備が整っているのも人気の理由のようです。
湖なので水の透明度がとても高いです。水はとても冷たかったのですが、そんななかでも元気に泳いでいるヨーロッパの方々にはいつも驚かされます。
想像以上に水が冷たくて私はギブアップ。。やることがなくなってしまったのですが、そこから見える丘に興味が湧きました。というのも、いつも夜になるとライトアップされている丘だったので、登ってみたかったのです。
上り坂は結構急でしたが、常に景色を楽しめたので、楽しく登ることができました。街をどんどん高い位置から眺められるようになっていくワクワク感が楽しかったです。
ジョージアの建物はあまり派手な色が無いようですね。。でもそのためか、周りにある自然の緑が映えて見えて街とのコントラストが妙に美しく感じます。
丘の上から見ると綺麗に円状になっていて、本当に湖なんだということを実感します。日本では身近に泳げるほど綺麗な湖はないので、感動しました。
頂上にはこんなモニュメントまでありました。写真だと伝わりにくいですが、これは丘の下からでもハッキリ見えるくらい巨大です。写真に写っている人が豆粒に見えてしまうので、どれだけこのモニュメントが巨大か、感じていただければと思います。
デザインも近くで見ると細かく出来ていて、こんな丈夫で大きな物が有名になっていないのが不思議なくらいです。後で調べてみると、このスポットは「The Chronicle of Georgia」と言うそうです。
見晴らしが良く、風も気持ちよかったです。
トビリシの女性一人旅、いかがでしたでしょうか。
観光について全然下調べしていなかったのですが、宿で他の日本人からたくさん情報を聞くことができるし、予定も自然と埋まっていきました。
外に出て街並みやショッピングを楽しむこともできますが、ワインが安くて美味しいので、毎晩のように宿の人たちとボトルワインを開けて、たわいも無い話で盛り上がれたのが一番印象に残っています。
ジョージアはグルメや夜景など、共感する仲間がいるとよりいっそう楽しめる国だと思いました!日本人宿に行けば必ず誰かしら日本人の友達ができると思うので、一人旅で訪れた時にはまずは一緒に行動できる仲間を見つけることをオススメします。
ジョージアまで訪れる旅人はディープで面白い人が多いと思うので、楽しい出会いや思い出が待っていると思います!