ブラジルの大都市で有名な、リオデジャネイロ。
ですが、日本から見ると地球の反対側で遠く、また治安の不安があるからか、観光の情報は意外と少ないんです。
今回、そんなリオデジャネイロの街を現地の人に聞いたりしながら散策したおススメの観光スポットをご紹介します!
一人旅の注意点、バスの利用方法や一人旅向けゲストハウス情報もお伝えします!
リオデジャネイロの観光情報①:基本情報
1960年にブラジリアに遷都するまではリオデジャネイロがブラジルの首都だったそうです。
筆者は今までリオデジャネイロが首都だと思っていたというのはここだけの秘密・・(笑)
大都市であるリオデジャネイロにはポルトガル人以外にも、イタリア系、スペイン系、ドイツ系、日系、ユダヤ系など、多種多様な人が暮らしています。
リオデジャネイロの交通
今回リオデジャネイロを旅してみて、リオ市内はとても交通の便が良いと実感しました。旅では主に地下鉄とバスを利用してたので、その2つの特徴を簡単に紹介します。
リオデジャネイロを走る地下鉄の路線は2本しかないため、迷ったり乗り間違えたりすることもなく安心して利用できました。
女性専用車も設置されているのも、女性には嬉しいポイントです。
一方バスは種類がたくさんあるので観光客が乗りこなすのはなかなか難しいと思います。現地の人でも普段自分が使っているバス以外はあまり詳しくないようでした。
バスで特徴的なのは、入り口付近にこのようなゲートがあることです。
プリペイドカードをタッチするか、現金を運転手に払うことでゲートのロックが外れます。もしキャリーなどの大きい荷物がある場合は、運転手が出口側の扉を開けてくれるので、支払いをして出口側から乗り込みましょう。
リオのバスの運転はとても荒いです!
乗る時も、早めに手を上げてアピールをしないと停車してくれないので、通るバスを常にチェックしておく必要があります。
慣れていないとどのくらいのペースでバスが来るかもわからないし、乗り損ねてしまったり間違えることもあるので、基本的には地下鉄やタクシーを利用することをおすすめします。
ちなみに『RIOカード』というプリペイド式のカードを購入すれば、いちいち現金で払う必要もなく楽に乗車できるので、滞在期間が長い場合は購入することをオススメします。
リオデジャネイロの治安
ブラジル北東部から貧しい人がリオデジャネイロに移動したきたことで各所にスラムができ、貧富の差や治安が問題になっているそうです。
観光している分には身の危険を感じる場面はありませんでしたが、夜や裏路地などは一気に人気が無くなるので、時間や場所には気を付ける必要があると感じました。
1年中暖かいこともあって、路上生活をしている人をたくさん見かけます。観光客に絡んできたり、お金をせがまれたりすることも多いので、できる限り一人は避けましょう。
リオデジャネイロの観光情報②:人気の観光スポット
今回筆者は1週間くらい滞在し、たくさんの場所を訪れたので順番に見どころの観光情報をご紹介します。
コルコバードの丘
リオデジャネイロのシンボルになっていて、一番の人気観光地と言えばコルコバードの丘!テレビなどでも良く見かけますよね。
丘の上にはブラジルの独立100周年を記念して建設された巨大なキリスト像があり、中は150人くらいが入れる礼拝堂になっているそうです。
まずは登山電車乗り場まで行こう!
コルコバード丘はリオデジャネイロからほど近い小高い山の上にあるため、山まではバスで行き、そこからコルコバードの丘に登る登山電車に乗って行きます。
登山電車乗り場までは旧市街からだと『422番』のバスで行くことができました。が、私は午後になってから出発したので道路が渋滞していて時間がかかりました。
バスを降りると『登山電車ではなくバスで行くと安いよ!』とお得なチケットを提案しくる自称ガイドを名乗る人が。バスでもよかったのですが、そのガイドがどことなく怪しかったので断ることにしました。
その後チケット売り場で値段を確認すると、あのガイドが提案してきた内容のほうがむしろ割高だと判明!
こういった詐欺に合う危険性もあるので気を付けましょう。
窓口で購入したチケットは、丘までの登山電車代金も含めて65レアル(約1,800円)でした(価格はシーズンによって変動します)。
電車はいつでも乗れるわけではなく、チケットを買った順で乗車時間が割り振られます。自分の乗車時間がチケットに書いてあるのでその時刻を確認しましょう。
筆者は乗車時間まで1時間ほどありました。
バスもそうですが、午後になると電車も混み合いだいぶ時間をロスしてしまうことが分かったので、コルコバードの丘に行く場合は午前中の早いうちに出発することをおすすめします。
待ち時間、ひと時のランチタイム
空き時間で近くの公園に行くと、美味しそうなハンバーガーの屋台が出ていたので腹ごしらえしました。チーズやエッグ、ベーコンなど10種類くらいありました!
ケチャップやマスタードなどトッピングはセルフで追加します。
チーズがすごく伸びて、お肉も美味しかったです。
登山電車でコルコバードの丘へ!
いよいよ登山電車に乗車する時間になりました。
電車は3両ほどで、中は半分ごとに前向きの座席と後ろ向きの座席に分かれています。
乗り物に弱い方は前向きの座席を早めに確保しましょう。
電車が登って行く道は、森の中という感じで景色を楽しむためのものではなかったみたいです。ちょっと残念。。
そんな中、突然電車が停車したかと思うと、窓の外からおじちゃん達が寄ってきて水を販売し始めました。
リオデジャネイロでは車両道路でも、信号で停止している間に車内の人に飲み物やお菓子を販売します。日本では見れない光景ですよね。
電車を降りてからはさらに15分ほど徒歩で登って行きます。
途中で綺麗な景色が見えるスポットがいくつかありました。頂上は人がたくさんいるので、ここら辺で景色の写真を撮影しておきましょう。
頂上に着くと巨大なキリスト像がすぐ目の前に現れます。高さが約40メートルもあるキリスト像と人を一緒に写すためには、撮影係がしゃがんだり床に寝そべったりして大変そうでした(笑)
ちなみに重量は635トンもあるそう!
この日は天気が良くなかったため、最初は見えていたキリスト像も途中からすっかり霧に隠れてしまいました。せっかく登ったのにお目当のキリスト像が見れないのは残念すぎるので、晴れた時を狙っていきましょう。
下りの時も電車に乗ります。帰りは時間指定がないので、並んだ順番に乗り込んで行く形になります。ここでも入場券が必要になるので最後まで無くさずに持っていてください。
全体的に移動時間がかかるのと、カフェやお土産屋さんなど見るところもあるので、時間は多めに見積もっておいたほうが良いと思います。
ウルカの丘
リオにはコルコバート以外にも丘がたくさんあるのですが、どこの丘もロープウェイ代で3,000円くらいするので、どこに行こうか悩んでいました。
すると宿のスタッフが『ウルカの丘ならトレッキングで上まで行けるよ!』と教えてくれたんです!
ということで早速その丘へ行くことにしました。
ウルカの丘までの行き方
入り口までも107番のバスで簡単に行くことができます。また、付近に小さなビーチもあるので水着を持って行って丘から降りてきた後に泳ぐのもありだと思います(笑)
眺めがよくて、地元のおじいちゃんもハイキングコースとして利用しているようでした。トレッキングのコースはそこまで長くなかったのですが、気温が高いので結構汗をかきます。森の中なので木の影で直射日光は当たらず、日焼けや日射病の心配はありませんでした。
ウルカの丘の頂上からは綺麗に海が見えます。
そして周りにはいろんなお店があり、アイスやジュース、、、まさに今求めているものがずらりと並んで誘惑してきます(笑)ここは必死の我慢です。。。
実はこの先に『ポン・ジ・アスーカル』という別の岩があるのですが、ここにはロープウェイでないと行けません。
ポン・ジ・アスーカルからはまた違った景色が楽しめるみたいなので、お金に余裕がある方はロープウェイを利用しましょう!
ロープウェイ料金:85レアル(約2,500円)
運行時間:8:00〜20:00
リオデジャネイロの観光情報③:ショッピング
リオ最大のショッピングモール『Shopping Rio Sul』
宿から行きやすい場所にリオデジャネイロで1番大きいショッピングモールがあると知り、行ってきました!
ここ『Shopping Rio Sul』は交通の便が良いので観光客もたくさん訪れます。有名店から、リオ発の有名ファッションブランドまでなんでも揃っているので、お土産や地元の商品などにもぴったり!
アジアの製品が揃っているメイソウも発見!
軽食やスイーツのお店がたくさんありました!見た目が可愛くて女子にはたまらない!!
ここのショッピングモールを全部回り切るには半日くらいかかりそうです。
リオデジャネイロの観光情報④:ビーチ
コパカバーナビーチ
コパカバーナビーチはリオデジャネイロの南東部に位置するリゾート地で、毎日たくさんの人が海水浴や日光浴を楽しみに訪れます。全長約4キロメートルもの広さがあり、砂浜では食べ物やドリンク、雑貨など様々なものを売り子が歩きながら販売しています。
観光客から地元の人までいろんな人が行き交う場所なので貴重品には十分注意が必要です。荷物を預けられそうな施設は近くには見受けられなかったので、必ず荷物係を残すようにしなければいけません。
2人で来ている友達やご夫婦も、やむを得ず一人ずつ交代で泳ぎに行っていました。
この海は高い波がたくさん来るので面白くてずっと泳いでいても飽きません!
リオデジャネイロの観光情報⑤:見た目も楽しい!おススメスポット
王立ポルトガル図書館
通称「幻想図書館」と呼ばれるこの図書館はリオデジャネイロの旧市街・セントロ地区の裏通りにひっそりと建っています。
穴場スポットらしく、あまり混雑していませんでした。
入り口にある名簿に名前等を記載すれば誰でも無料で見学することができます。大量の本が所狭しと並べられていました。
この図書館は19世紀にポルトガルからの移民によって、母国の書籍を提供するために造られたそうです。実はこの図書館は見学のみで、一般の人が本に触れることは禁止されています。
中はとても静かでシャッター音さえ浮いてしまうほど。。。広くないので10分ほどで満足します。
映画にも出てきそうな海外の図書館、雰囲気を味わうだけでも行ってみる価値はあるのでお時間のある方はぜひ足を運んでみてください!
セラロンの階段
先ほど紹介した幻想図書館から歩いても行けるのでセットで行きました。
普通の街並みから突然このカラフルな215段の階段が現れます。この階段はチリ人アーチストのセラロンさんによって20年かけて制作されたそうです。
そして、2005年に文化遺産に登録されました。
私が訪れたのは昼の12時頃でしたが、すでに写真撮影のための列ができ始めていました。また、たくさんの観光客が階段を登り降りしているので、どうしても人が写真に写り込んでしまいます。
自分一人での写真を撮りたい場合は、朝一に行くことをオススメします。日中だと気温も上がり、強い日差しを受けながら列に並んだり撮影をするのが大変でした。
その横にある赤を基調にしたタイルも人気の撮影スポットでした。
階段付近は観光客で賑わっていますが、少し離れた場所には治安が悪そうなエリアもあったので周りを散策する場合は注意が必要です。
リオデジャネイロの観光情報⑥:番外編
これは番外編ですが、スーパーの探索も楽しいのでおすすめです。
野菜や果物は比較的安く買えますし、日本にはない食材も並んでいて面白かったです。
ちなみにチーズのラインナップがとても多かったです!(笑)
リオデジャネイロの観光に便利な安宿
最後に私がリオ滞在時に宿泊した宿をご紹介します。
Dom Ivan Hostel
旧市街にあり、バス停やスーパーなどが近くて便利な場所にあり、スタッフも親切でした。
ただ、清潔とは言えず広くもないので、とにかく安く済ませたいという人だけに向いています。
Dom Ivan Hostel
住所: bairro cidade nova numero 7 A, R. Prof. Clementino Fraga, Rio de Janeiro - RJ, 20230-250
料金:25レアル(約640円)
Penelope Guesthouse
ここは静かで上品な住宅街の通りにあります。ビーチが近くにあるので海辺のお散歩が好きな人には最高の立地です。
内装も新しくて清掃も行き届いてました。スタッフも親切に観光の相談に乗ってくれます。
Penelope Guesthouse
住所: Brasil, Praia do Flamengo, 278 - Flamengo, Rio de Janeiro - RJ, 22210-030
料金:30レアル(約800円)
リオデジャネイロ観光のまとめ
いかがでしたでしょうか。
リオデジャネイロは想像していたよりも過ごしやすくて、予定していた期間を延長しました!
見るところもたくさんありますし、海は何回行っても楽しむことができます♪
一人行動は注意が必要ですが、時間と場所だけ守れば問題なく旅はできると思いました。
また、物価も高いイメージがありましたが、観光費以外の交通費や食代事は、現地の人と同じように過ごしていればそんなに高くありません。
日本から遠く離れた街ではありますが、そこまで不便やギャップも感じなかったので、普通に暮らして行けそう、と思いました!笑
見どころもたくさんあり、楽しい街、リオデジャネイロ。時間はかかりますが、ぜひ皆さんも一度は旅で訪れて観光を楽しんでください!