みんなの旅

青春18きっぷ 普通列車乗り継ぎの旅!(2日目:長野・新潟・群馬)

いろいろな旅人さんの一人旅をご紹介するみんなの一人旅。前回に続き、まささんの青春18きっぷの旅、2日目の様子をお届けします!

青春18きっぷの醍醐味の1つ、普段はなかなか行くことのない珍しい駅がたくさん出てきますのでぜひチェックしてください!

2日目:長野

全国から三歳児が集まる「三才駅」

長野駅から西へ2駅行った先には 「三才」という名の駅があります。
そのまま 「さんさい”」と読みます。

お子さんが三歳になったら、ぜひこちらの駅で記念写真を!!
その際、手のポーズはVサインではなく、薬指も含めて3本立てるとイイ感じです(笑)

遠方からはるばる記念写真を撮りに来る親子が意外といるらしく、駅舎の外にも駅名標が設置されています。

ちなみに、北陸新幹線が金沢まで開業した際、この区間はJR線ではなくなってしまいました。
旧 JR信越本線だった長野~豊野~妙高高原駅間は、現在しなの鉄道が運営している為、この区間では青春18きっぷは無効です。
別途、しなの鉄道の乗車券を買う必要があります。車内改札も行われたりします。

まだ、朝の5時台という事で、外は薄暗いです。
そうです!
アラームなしでもちゃんと起きられ、予定していた列車に乗ってますよ☆

こちらは以前、冬に「三才駅」を通った際の写真。このような駅名標もあります。

新潟県

日本初のシアタートレインも走る「ほくほく線」へ

旅は、長野県から新潟県へ!

5時14分:長野→(しなの鉄道・JR飯山線)→7時45分:十日町

北信州の山々や、線路に沿って流れる 千曲川 (信濃川) の車窓が楽しい “飯山線” をゆく事約2時間。
冬は、世界有数の豪雪地帯で知られる “十日町” に到着。

十日町駅にて、今度は北越急行ほくほく線に乗り換えます。
こちらも、JR線ではないので、別途ほくほく線の乗車券が必要です。

今年で開業20周年となったほくほく線はトンネルの区間が多く、車窓はあまり楽しめませんが、それを逆手にとって、日本初のシアター列車を運行しています!

トンネルに入り車内が暗くなると、CGで作られた映像が列車の天井に映し出されるもので、毎週日曜日の “特定の列車” で上映されるそうです。

今日が日曜だったら、その列車を行程に組み込んだのになぁ~。。

千曲川に沿って進む飯山線の車窓。このゆったりと曲がりくねった千曲川を見ながら、雄大な自然の中を列車は進んで行きます。

早朝なので車内は写真のようにガラガラ。ゆったりとした時間が流れていました。

米1合を使った爆弾おにぎり

7時56:十日町→(ほくほく線・JR上越線)→8時30分:越後湯沢

お米の産地としても有名な新潟県なだけあって、越後湯沢駅の名物グルメと言えば、この「爆弾おにぎり」

黒くてまんまる!
直径は、大人の “握り拳” ぐらいの大きさ。
味噌汁と、銀紙に包まれたお新香が無料で付いてきます☆
作り置きはせずに、注文が入ってから一個一個握ってくれる点がウレシイ。

中に入れる具の種類は18種類もあり、その中から選んだのは 「もち豚角煮」 620円。
しゃけ(人気No.1) 730円、焼たらこ(人気No.2) 670円に続く、人気No.3の具材だそうです。
南魚沼産の特A級コシヒカリと、醤油タレの染み込んだトロトロ角煮がもうたまりまへんな!

お米そのものの味を楽しみたい場合は、具の入っていない米と塩だけのシンプルな 「塩おにぎり370円」 や、
それに海苔を巻いただけの 「塩のり420円」 もあります☆

越後湯沢駅構内にあるお酒のミュージアム 「ぽんしゅ館”」の一画にある「雪ん洞」というお店で販売しています。

中の具材もたっぷり入っていて、ボリューム満点!

こちらがぽんしゅ館にあった看板です。

米4合を使った大爆おにぎり

これは枕? それとも座布団?
もはや、おにぎりとは言い難い “黒い塊”

こちらが、米1合を使った爆弾おにぎりの4倍のボリュームを誇る「大爆おにぎり」の見本。
右にある爆弾おにぎりの見本と比べても、その大きさの違いは一目瞭然!

お値段は2,060円とかなりしますが、中に具材を5種類 入れる事ができます☆
どのような組み合わせでも2,060円!
よく考えてみると大変おトク!
(例えば、爆弾しゃけおにぎりは730円)
値段の高い具材を組み合わせると、よりおトク感が増します。

また、5種類の具の組み合わせは、重複してもOK!
例えばしゃけ3個焼きたらこ2個など。

面白そう・・・
注文してみたい気もしますが、米4合を一気に食べたら、血糖値が恐ろしい・・・
それ以前に、そんなに食べれません!(たぶん)

持ち帰り用のパックに入って提供されるので、ここで完食しなくてもヨイのですが、恐らく1日がかりで食べる事になってしまい、他の物が食べれなくなりそうなので、今回も止めておきます。

500円で越後の地酒が5種類試飲できる!

爆弾おにぎりも目玉かもしれませんが、「越後のお酒ミュージアム・ぽんしゅ館」と言うだけあって、メインは 日本酒。

館内に入ってスグ右側には、越後のお酒 計93種類すべてが揃った「利き酒コーナー」があります☆
奥には、お酒の銘柄がズラリと並んだ自動販売機のような機械が。

まずは、受付カウンターにて500円で専用コインを5枚購入し、試飲してみたいと思う日本酒の機械におちょこをセット。
コインを入れると、1杯分のお酒が自動で注がれるという仕組み。

そのようにして、計5種類の “越後の地酒” を試飲する事ができます。

おちょこ1杯と言っても、お酒に強くない自分にとっては、結構な量。
それを5杯も(しかも日本酒) 飲んでしまっては、おそらく顔はほてり、立ち上がるとフラフラするくらいの量に匹敵するかと。
後から思えば、そんな状態で旅を進めるのも面白かったかなぁ~なんて(笑)

他にも日本酒の入った “酒風呂” が名物の「湯の沢」と言う日帰り温泉施設も☆
以前入った事がありますが、酒の匂いがプンプンというワケではなくほのかにする程度ですが、体がよく温まるそうです。

ズラリと並んだ越後の地酒の中から、好きなものをチョイス!お酒好きにはたまりませんね。

館内に入って左側には、酒に飲まれたサラリーマン人形。今回は3人、1ヶ所に集結してました。

わざわざ寝そべった格好の人形まで作るこだわりぶり?にも注目です!

実は4人目もいます!

こちらは酒を飲む前のマトモな状態で、雪ん洞の案内(仕事)をしています。

車窓に懐かしきブルートレイン

越後湯沢駅9時54分発の「水上行き」の普通列車に乗車。

2駅先の「越後中里駅」到着直前!
進行方向左側には、懐かしきブルートレインの姿が☆
JRの車両基地というワケではなく、背後にあるのはスキー場。

車体には “休憩所” の文字があり、冬場はスキーヤー達の無料休憩所として開放されています。

寝台列車として活躍していた車両ではないですが、休憩所としてのタイプは大きく分けて2種類。

かつてのノスタルジックな雰囲気をそのまま残した「シートタイプ」と、ゆっくりくつろげる「お座敷タイプ」に改装した車両の2種類。


冬場に訪れた際に撮った車内の写真を載せておきます。

今回はここでは下車せずに、このまま「上越国境」とも呼ばれる、新潟県と群馬県の県境を越えます!

群馬県

大迫力!谷川連峰の眺め

予想以上に天気が良かったので、ついここまで来てしまいましたっ!

9時54分:越後湯沢→(上越線)→10時20分:土合

上越国境を越え、群馬県に入って最初の駅である「土合駅」を出て、目の前の国道291号を右方向へ。
路線バスもありますが、歩いても15分程度で「谷川岳ロープウェイ」乗り場に着きます。

まずは、ロープウェイ(往復2,060円)で標高746 mの土合口駅から、標高1,319 mの天神平駅へ。

ここからの眺めも素晴らしいものがありますが、さらに天神峠ペアリフト(往復720円)に乗り継ぎ、標高1,502 mの天神峠展望台へ☆

そこは、360度の大パノラマ。
大迫力の谷川連峰に、遠くに赤城山(関東平野)も見えます!

予定外の訪問、ロープウェイとリフト代・計2,780円は決して安くはないけど、来て良かったぁ~!!

右側の鳥居の上に赤城山が見えます。

天気が良い日の眺めは本当に絶景です!空気も澄んでいるため、遠くまで見渡すこともできますよ!

日本一のモグラ駅:下り線ホームは地底の奥深く

13時49分発の列車に乗るために、再び「土合駅」へ。

これでもか!と続く下り階段。ホームは、この階段を下りきった先にある!

そもそもこの場所ですら、改札口から143 mの連絡通路を歩いた先にあったりする。
そして、さらに階段を下る事462段、距離にして338 m。
改札口からホームまで500 m近く歩かされる。

遅くとも、列車到着の10分前(余裕をもつなら15分前)までに改札を通らないといけないというとんでもない、じゃなくて面白い駅。
これを見た時には、手の込んだイヤがらせみたいでウケました♪

定期列車は、上り下りともに1日に5本しかない土合駅。
列車の到着はこれからだというのに、ホームの方から階段を上ってくる方が結構います。
どうやら列車の利用者ではなく、駅の駐車場に車を停め、日本一のモグラ駅を見学しに来た観光客のようです。

階段の一番下まで下りると、今度は上からゾロゾロと集団がやって来ました!
団体ツアー客の方達なのか、ホームの前でみんな揃って記念写真を撮り、
「今、列車が来たらいいのにねぇ~」
なんて会話をしながら去って行きました。

えっ!?もうすぐ列車来ますよ(笑)

こちらが駅の看板。味のある木の看板に、味のある文字で書かれています。

ホームへと続く階段の途中には休憩用のベンチまで用意されていました。

日本一のモグラ駅の地下ホーム

462段もの階段を下りた先、地下の奥深くにあるホームがこちら!

谷川連峰の山々を貫く、全長約13.5kmの 新清水トンネルの真っ只中にあるだけあって、大都市の地下鉄の駅のような洒落っ気は全くない、本当にトンネルの中と言った感じ。

新潟方面への下りホームは、改札口から約500mも進んだ先、こんな地下の奥深くにありますが、来る時に降り立った 東京方面への上りホームは、改札口からスグの地上にホームがあったりします。
まさに天と地ほどの差。

「今、列車が来たらいいのにねぇ~」
なんて会話をしていた “見学のみ” の団体さんが去った直後、皮肉にもホームに13時49分発の “長岡行き” 普通列車が入線!

ツアーだと時間に追われてしまいますが、自由にスケジュールを組めるひとり旅の特権かもしれませんね。
この列車に乗り、再び 新潟県へと入ります☆

地上にある上り線(東京方面)のホーム。同じ駅とは思えない。。

新潟県(再び)

ついに体験!バスセンターのカレー

これを求めて、再び 新潟市内にある万代シティバスセンターへ!
前回の「佐渡島の旅」では早朝と夜遅くの訪問だった為、店内にある写真を眺めるだけでしたが、今回ついにありつけました☆

注文したのは、ボリューム満点と評判の大盛550円。

中央にたっぷり盛られたご飯の上に、真っ黄色のルーをご飯が見えなくなるまでかけ、最後に視覚的にもアクセントとなる真っ赤な福神漬けをドサッと豪快に投入!

庶民派グルメっぽくてイイ感じ♪
ミニ380円や、普通盛470円もあります☆

黄色い やさしそうな色をしておきながら、これが意外と辛い!!
まろやかさを残しつつ、カレーとしての辛さもしっかり主張してきます。

具は、スライスされた豚肉や玉ねぎがたっぷり!
2種類だけかと思いきや、人参もいました。(たまたまかな?)
冷房の効いた室内というワケではないので、暑さも手伝ってか、途中から汗が止まりませんでした。

時刻は既に夕方の17時すぎ。
日本一のモグラ駅である「土合駅」から「新潟駅」までは普通列車で3時間かかりました。

13時49分:土合→(上越線)→15時29分:長岡
15時32分:長岡→(信越本線)→16時49分:新潟

もうすぐ日没です。

皆さんほとんどカレーを食べていました!

お米の産地・新潟県らしく、長岡駅を過ぎると、車窓には広大な田園風景が目立ちました。

3時間の移動も、列車からの車窓を楽しむ有意義な時間だったりします。

様々な景色はもちろん、古びた駅、様々な列車、移動そのものも、旅の醍醐味だと改めて感じます。

夕日を求めて朱鷺メッセへ

日没まであとわずか!できる事なら、日本海に沈む夕日が見たいっ!
そこで注目したのは、地上125 mに展望台を構える複合施設「朱鷺メッセ」。

写真の建物の31階に「Befco(ベフコ) ばかうけ展望室」と言うユニークな名前の展望台があります☆
ウレシイ事に、入場料☆無料☆なんです!!

営業時間は8:00~22:00
(ただし金曜のみ、貸切利用されている場合は17:00マデ)

えっ!?

大丈夫! 今日は土曜日。

いや、安心するのはまだ早かった・・
展望室へ向かうエレベーター内には、
「本日は、一部貸し切り使用の為、ご覧いただけない場所がございます」
とある。

金曜以外でも油断できないって事!?
でも “一部” って事は、ご覧いただける場所もあるって事ですよね?

少々不安を抱きながらも、展望室に到着すると、確かに全体の3分の2を占める “テーブルのあるスペース” では、招待状を持った方々の食事会が始まりつつありました。
ですが、土産物などを扱う売店の辺りは、通常どおり入る事ができたので、その先(建物の端)まで行き、日没を待ちます。

ちなみに写真にある丸っこいオブジェは、朱鷺の卵らしいです。

この場所で日没を待ちます。

新潟市内も一望できます。日没までもう少し...!

展望台から眺める日本海に沈む夕日

新潟駅到着時は完全に雲に隠れていたので心配していましたが、運良く海面に近い位置には雲がなく、写真のような夕日が見れました☆

ここは 「朱鷺メッセ」 31Fにある展望フロア。

上の写真だと分かりづらいですが、手前には市街地が広がり、晴れていればその奥に広がる日本海に沈む夕日が見れるスポットです。
にもかかわらず、無料で入場できるなんて、素晴らしいの一言!
暗くなれば、夜景も観賞できるので絶対オススメです☆

完全に陽が落ちた時の夕焼け。

信濃川のほとりからの夕焼けも綺麗でした。

今夜は新潟市内で宿泊できたら一番なのですが、土曜の夜という事もあって、宿がほとんど空いていません。
楽天トラベルで検索をかけても、残っているのは軽く1万円を超える高級なホテルばかり。

仕方がないので、あらかじめ目星を付けていたネットカフェへ。
横になれる個室のようなブースもあるので、嫌いではないです。
漫画も読めますし。

ただ、この日は朝も早かったので、目がショボショボでした。

~2日目終了~

前回までの旅の様子

今回お届けするのは2日目の旅の様子。

前回の1日目の旅をまだご覧になっていない方は、下記のリンクをご参照ください。

青春18きっぷ 普通列車乗り継ぎの旅!(1日目:山梨、長野)

-みんなの旅
-, , ,

Copyright© みんなの一人旅 , 2024 All Rights Reserved.