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アゼルバイジャン12日間一人旅旅行記!(シェキ市内観光)

アゼルバイジャン一人旅旅行記、5日目は引続き、歴史の街シェキを観光します。

キャラバンサライ(隊商宿)や、シェキ・ハーン宮殿など、シェキの見どころをまとめてご紹介!特に太陽の光がステンドグラスを通って室内にカラフルな色を落とすシェキ・ハーン(冬の宮殿)は必見です!

アゼルバイジャン一人旅旅行記(シェキ):市内観光①シェキ・ハーン(夏の宮殿)エリア

Tehran Hostel。普通の家と変わらず、看板も無いのでわかりにくい。。

今日は少し朝ゆっくりしてからの出発!

現在滞在しているTehran Hostelは、部屋の写真を撮り忘れてしまいました。。エアコンは付いていませんが、ここシェキは朝晩はとても涼しいので、扇風機だけでも十分快適に過ごせました。

外観はほぼ普通の家で、庭にかわいらしいブランコがあります。

シャワーも暖かいお湯が出ますし、トイレもプレハブで庭の片隅にあるのですが、とてもきれいです。

ホストマザーに暖かい紅茶をもらって、いざ出発!

まずはシェキ・ハーン宮殿(夏の宮殿)を目指します。

旅のヒント⑮:シェキ・ハーン宮殿は2か所ある

シェキの最大の見どころ、シェキ・ハーン宮殿は、夏の宮殿と冬の宮殿の2か所あります。

大きく、観光スポットとして人気なのは夏の宮殿のほうですが、こちらは宮殿内の写真撮影は禁止です。

一方、冬の宮殿は少し小さいですが、追加料金を払えば、写真撮影が可能です。

何といっても、美しいステンドグラスが見どころのシェキ・ハーン宮殿。写真に収めたい方は、冬の宮殿も訪れてみてください!

シェキ・ハーン宮殿博物館

ゲストハウスからいったんシティセンターまで行き、そこから11番のマルーシュトカでシェキ・ハーン宮殿へ。

途中、オールドバザールで少し停車するので、シティセンターからでも、20分ほどかかります。

バクーの旧市街で観たような城壁が見えてきました。この中にいくつかの建物がありますが、シェキ・ハーン宮殿は一番奥です。

入口を入ると、まず右手にお土産ショップが並んだ建物がありますが、それは後回しにして先に進みます。

すると、左の方から椅子に腰かけたおばさん3人組が、しきりにこちらに向かって何かを言っています。よく聞くと、どうもこの奥に博物館があるらしい。(おばさんたちは、「ミュゼ、ミュゼ!」と叫んでました。)

せっかくなので、入ってみることに。入場料は2MNT。

シェキの歴史や、昔の衣装、生活の様子などが展示されていましたが、残念ながら英語の説明書きが無いので、さっぱり分からず。。

昨日訪れたアルバニア教会は、ちゃんと英語の説明もあったのに、残念。

さらりと見学すると、出口はお土産スペースになっていて、2人のおばちゃんがいろいろと売りつけてきました。

せっかくなので、腕に付けるアクセサリーを買ってみることに。もちろん、値引き交渉も忘れません!

こちらがそのアクセサリー。2つで3MNT。(スタート価格は5MNT。)

普段はあまりアクセサリ系は何も付けない、ファッションに疎い男ですが、旅先ではせっかくなので現地で買ったものを身につけるようにしています。

その方が、何となく現地に溶け込める気もするので(笑)

シェキ・ハーン(夏の宮殿)

こちらが、シェキ・ハーン宮殿(Summer Palace:夏の宮殿)です。

建物の敷地に入る前に、チケット売場があるので、そこでチケットを購入します。確か、こちらも2MNTほどだったと思います。

なお、英語でのガイドが必要な場合は、5MNT追加で払うと、ガイドが説明をしてくれます。

こちらの宮殿、チケットを買えば勝手に入れるわけではなく、入口で名前を呼ばれた順番に入ることが出来ます。
(なので、チケットを買う時に名前を聞かれます。)

この日は学校の子どもたちも見学に来ていたので、中に入るまでに5~10分ほど待ちました。

残念ながら、内部は撮影禁止なので写真はありませんが、窓に組み込まれたステンドグラスはとてもきれいでした!

太陽の光で部屋の中に色が映し出される時間帯なら、もっと美しいと思います。

建物は外の壁や、屋根の裏側もよく見ると細かい装飾がされていて、こちらもよく見ると面白いです。

宮殿自体はそれほど広くなく、先ほどの博物館と合わせても1時間もかからず全体を観て周ることが出来ると思います。

最後に、入口の隣の通路からお土産屋が並んでいる建物に入り、小さなステンドグラスを買ってみました。この建物内には、ステンドグラスを手で作っている職人さんのクラフトワークスペースもあり、製作されたステンドグラスも売っています。

お値段は少々高く、サイズが大きいものになると100MNTぐらいしてました。。
こちらのサイズでも50MNTもしました。

正直、クオリティ的にどうなのか、、という疑問も残りますが、旅の思い出プレミアムということにしておきましょう。

せっかくなので、「Memories of Azerbaijan」と日付の焼き印を入れてもらいました!

キャラバンサライ(隊商宿)

続いて、シャキ・ハーン宮殿の南側の入口を下って数分の場所にある、隊商宿に行ってみることに。

シェキの家は、バクーやガバラとはまた違った雰囲気ですね。

こちらがそのキャラバンサライの入口です。ここは、実際に宿泊することもできるので、観光客にも人気のスポット。

事前のリサーチ不足で、こんな場所があるとは知らず、、1日ぐらい宿泊してみたかった。。

ですが、宿泊者でなくても、中の見学が可能です!

12時以降になると、写真のように正面の扉が開放されます。

ロンプラには、

「開放時間でなくても、『奥のレストランに行きたいんだ。』と言って、中に入ってしまおう!」

と記載されていました。アグレッシブ!

中はこんな感じです。雰囲気がありますね!

奥には、レストランもあります。

実際に隊商宿として使われていた場所なので、建物をよく見ると歴史を感じます。

こちらの扉は、当時使われていたのでしょうか。鍵が掛かっています。

中庭もきれいに整備されています。

シェキを訪れる際は、こちらのキャラバンサライでの宿泊も良いかもしれませんね!

お土産ショッピング

隊商宿を出て、シティセンターへ下っていく坂道にはお土産屋さんがずらりと並んでいます。

いくつかのお店は、撮影禁止の看板を掲げているので、近くや店内での撮影には気を付けましょう。

その中で、ひと際目を引いたのが、カラフルなデザインの食器小物のお店。店内にはいろんな色の、カラフルな小皿やカップ、プレートが所せましと並べられていて、眺めるだけでも楽しい!

10MNTから20MNTぐらいで、お土産にはぴったりだと思います。

陶器なので、割れないように気を付けてください。

プチプチで包んでもらいましたが、帰国して開けてみると真っ二つに割れてしまっていました。。。

アゼルバイジャン一人旅旅行記(シェキ):市内観光②ランチ

時刻はすでに14時前。

ずっと歩き回っていたので、休憩がてら、坂道の途中に見つけたレストランでランチにしました。

店内にはほかに、4人のおじさんたちがいたぐらい。しかも昼間からお酒を飲んで豪勢な食事をしていました。

ガバラでも思ったんですが、紅茶とかを飲んでのんびり雑談しているおじさん達、仕事とか無いのかな?

それとも、仕事の間の休憩時間?

なんだかのんびりしていて、羨ましい。

あくせく働いている日本よりも、こうやってのんびり紅茶や将棋盤みたいなゲームを楽しむ生活もいいなあ。

こちらが本日のランチ。メインは、右のポットに入ったシチューみたいなもの。

Pitiと呼ばれる、シェキのローカル料理みたいです。

中には、ホルモンのような白い肉とポテトなどが入っていて、シチューよりもあっさりしたスープがとても美味しい!

シェキでは、レストランで注文すると、必ず

「サラダはいかがですか?」

とおススメされるので、

「じゃあサラダもください!」

と言うと、決まってトマトときゅうりにパクチーなどの香草を和えたサラダが出てきます。

紅茶も付けて、これで8MNTほど。安い!

アゼルバイジャン一人旅旅行記(シェキ):市内観光③シェキ・ハーン(冬の宮殿)

お腹も膨れたところで、続いて近くにあるシェキ・ハーンの冬の宮殿に行ってみることに。

このレストランから歩いて5分ほどです。

シェキは、道を歩いていると、雨も降っていないのに道路が濡れているところがたくさん。よく見ると、地面の水道管?か何かから、水が漏れだしているようでした。

インフラはまだ十分に整備されていないのかな。

こちらが、シェキ・ハーンの冬の宮殿。その名の通り、冬の寒い時期は、こちらの宮殿で滞在していたそうです。

夏の宮殿と同じく、こちらも1グループずつ、順番に宮殿の中に入ります。

追加料金がかかりますが、写真を撮影したい場合は5MNTを払いましょう。

同じグループになったのは、娘を連れた家族連れ3名だけ。

こちらの冬の宮殿は、無料でガイドさんが付いて色々中を案内してくれます。

家族連れは、どうもロシア語圏の人だったのですが、私に気を遣ってくれて、ガイドさんに「英語の説明で大丈夫だよ。」と声をかけてくれました。

優しい人と同じグループでラッキー!

こちらが、宮殿内のステンドグラス!カラフルでキラキラしていて、とても奇麗です!

ちなみに、上のスタンドグラスは、手前と奥で色が違っていますが、手前の少し薄い色が、当時のステンドグラスだそう。

凄いのはステンドグラスだけではありません!

壁や天井の金色に輝く部分は、全て本物の金が使われているのだそうです!これ以上ない豪華さですね!

天井の装飾も見事!

時間は午後3時頃だったのですが、太陽の光が差し込んでくるので、ステンドグラスの色がそのまま部屋の床に投影されています。

太陽の動きと共に、この色のついた影は部屋の壁や床一面に映し出されるそうです。

ステンドグラスに使われているのは基本的に4色なのですが、これは春夏秋冬の四季を表しているのだそうです。

こちらの部屋は、祈りや儀式が行われていた部屋。

壁にある四角形のくぼみには、いろいろな装飾品が並べられていたそうです。

建物内の扉は、全てわざと背が低くなるように設計されています。

これは、扉を通るときに、頭をかがめないと通れないようにすることで、自然に中央の王の間に向かってお辞儀をするようにするためなんだとか。

また、王と召使は、直接顔を合わせることがないよう、建物内も明確に扉で区切られていたそうです。

厳格かつ権威あるシェキ・ハーン王の姿が目に浮かびます。

一通り見学を終えて、庭に設けられたテーブルで紅茶を頂くことにしました。

「こっちに来て紅茶を召し上がれ~」

とおばさんが声をかけてきますが、有料です。3MNT。

紅茶に何やら怪しげなピンクのシロップを入れて頂きます。

右には、ゲストハウスでも頂いた、超甘いお口合わせのフルーツ?と、テーブルの中央にあるのも、これまた砂糖の塊としか思えない、甘いお菓子。。

確実にアゼルバイジャン人は虫歯が多そう。。(笑)

宮殿の庭には、たくさんの鶏がちょこちょこ歩き回っています。

アゼルバイジャンのニワトリ、ちょっと顔が怖い。。目つきも鋭いし、どことなくアゼルバイジャン人の顔と似ている気も。。

 

ガイドしてくれたお姉さん曰く、夕方4時から5時の間になると、陽もだいぶ落ちてきて、ステンドグラスの影が床一面に映し出されてきれいだそうなので、後ほどもう一度来てみることにしました!

迷路のような住宅街

冬の宮殿は、住宅街の中にポツンとあり、周りはこんな感じの住宅が並んでいます。

中にはこんな狭い道もあるんですが、こんな道でもタクシーはガンガン走ってるんです!

道の真ん中の溝に挟まらないよう、うまく車体を調整して、少し曲がったりするときは、溝の上にカバーが欠けられている場所を選んで、その上をタイヤが通るように走ったり。

とてもじゃないけど、こんな道は怖くて運転できない。。

アゼルバイジャン一人旅旅行記(シェキ):市内観光④廃墟ホテル?

シティセンター近くまで戻り、公園のベンチに座って少し休憩することに。

ステンドグラスに光が差し込む夕方16時半ごろまで、時間にして1時間弱。。どうしようか考えた結果、もう1つの珍スポットに行ってみることにしました。

それが、丘の上に建設中だったものの、頓挫してしまったお城のようなホテル。

上記の写真の、中央上に写っている鉄塔のようなものの下にあります。

距離がはっきりしないので、タクシーで行こうと思ったのですが、運転手のおじさんに話してもなかなか通じない。。確かに、観光スポットでもないので、おじさんもピンとこないのかな。

埒が明かないので、写真を拡大して見せてもらって、ようやく理解してもらえました。

タクシーに乗ると、親子連れの2人組も何故か一緒に乗せてしまう運転手のおじさん。

先に2人組を住宅街で下して(お金は取らず。。)、ようやくこちらの目的地に向かって走り出します。

こちらが、そのお城のようなホテル跡。完成していたら面白かったのになあ。。

よほどの物好きでない限り、寄り道する必要はありませんが、眺めは素晴らしいです。

ここまで、5MNTで来てもらった(5MNTでも正直高い!)んですが、目的地に着いても、なぜかついてくるタクシーのおじさん。

そして、そこにいた工事現場の人と何やら口論し始めます。。

とりあえず、

「帰りは1人で帰るから、もういいよ。」

と言っても、帰りの運賃も取ろうとしつこく付いてきます。

さすがにこれだけの距離にお金は払いたくないので、こちらも意地でもタクシーには乗りません。

ちなみに、先ほどのお城ホテルに行く途中に、こちらの第2次世界大戦のモニュメントがありました。

ガバラに続き、2つ目のモニュメントです。

 

ここで、ようやくタクシーのおじさんが折れました。

諦めて行くのか、と思いきや、

「下まで送ってやるよ。」

と言っているっぽい。

「ノーマネー!」

とお金は払わないことを何度も確認し、タクシーに乗り込み、下までタダで送ってくれました。

なんだかんだで優しいなあ。

アゼルバイジャン一人旅旅行記(シェキ):市内観光⑤その他

ベストな時間でシェキ・ハーン(冬の宮殿)を再び

時間もちょうど16時を回ったところで、もう一度シャキ・ハーン宮殿(冬の宮殿)に行ってみました。

お客さんも、紅茶をごちそうしてくれたおばさんもいません。

ちなみに、ガイドをしてくれたお姉さんは、宮殿のすぐ隣に住んでいるので、すぐに出てきてくれます。

先ほどは、下のステンドグラスしか床に映し出されていませんでしたが、今度は上のステンドグラスも床にきらきら輝いていました!

こちらは、横の壁に模様が映し出されています!

本当にきれいでした!

冬の宮殿を訪れる時には、ステンドグラスがきれいに映し出される、晴れた夕方を狙って訪れてみてください。

ちなみに、2度目はタダで入らせてもらえました。

最後のぶらぶら散策

ステンドグラスも堪能出来て、大満足のシェキの旅もいよいよ終わり。

明日の朝、次の目的地、ギャンジャに向かって出発するので、名残惜しいですがシェキとも今日でお別れです。

最後に街をもう一度ぶらぶらしながら、ゲストハウスに戻ります。

街に多いお店の1つが、こちらのお店。何のお店かというと、先ほどご紹介した、紅茶のお供に食べる茶菓子のお店です。

カラフルな茶菓子が棚にたくさん並べられています。

お店が多いのは、アゼルバイジャンの人たちが良く紅茶を飲む証拠ですね。

ゲストハウスへの帰り道に、偶然見つけたこちらの学校。

日本からの支援で建てられたみたいです。

にわかに不穏な出来事が世界各地で起こっている現代。

世界の国、そして人が繋がるのは、核のような抑止力ではなくて、こういった好意なんじゃないかな、と改めて感じます。

山がほんとうにキレイです。

懐かしい感じの車に、懐かしい感じの路地裏の風景。

アゼルバイジャン一人旅旅行記(シェキ):ゲストハウスでの交流

今回滞在したTehran Hostelは、家族経営なのでとてもアットホームです。

英語は正直それほど通じませんが、Google翻訳を使って会話も弾むし、お母さんがクッキーなども出してくれます。(朝食やビールなどは、リクエストすれば出してくれますが、有料。)

夜は、庭先にあるテーブルに集まって、みんなでおしゃべり。せっかくなので、ビールも頂くことにしました!

ちょうど、韓国人の女性2人組も滞在していたので、その2人も合わせて、韓国や日本、アゼルバイジャンの話をいろいろして、とても楽しい夜でした。

アゼルバイジャンでは、スーパーの前に大量に積まれたスイカがあるんですが、これがまた安い!

1玉1MNTぐらい、約70円!

大きさは日本のスイカよりも大きいんですが、野菜同様、とってもジューシーで甘いんです!

スイカの安さに感動した韓国人が、半玉買ってきたのをみんなで分けて食べました。スイカも、トマト同様、日本のスイカにまったく引けをとりません。

途中、近所に住む夫婦のそれぞれのお母さんがおしゃべりをしに来たり、とっても楽しかった!

こんな風に家族が仲良いのは、見ていて微笑ましかったです。

最後に、シェキにかかわらず、アゼルバイジャンの街を歩いていると、よく道端に捨てられているのが、こちらのエナジードリンク。

この「HELL」に限らず、かなりの種類のエナジードリンクがあって、気になったので1本買って飲んでみました。
味は、「Monster」よりもやや炭酸が弱く、後味の薬感が強かったです。

これにて、シェキの旅は完!次回は、アゼルバイジャン第2の都市、ギャンジャへ向かいます!

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