今回ご紹介する海外一人旅旅行記は、アゼルバイジャン12日間の旅!
アゼルバイジャンという名前を聞いてあまりピンと来ないかもしれませんが、治安も良く、石造りの建物が立ち並ぶ街並みはとても美しく、何といってもご飯も美味しいグルメな国です。
英語が通じにくいことを除けば、実は一人旅をしやすいアゼルバイジャン。1回目の今回は、トルコのイスタンブール経由で首都、バクーへの空路での入国方法をご紹介します!
日本からアゼルバイジャン(首都:バクー)まで、旅の経路とビザ
経路
今回、アゼルバイジャンヘは、トルコのイスタンブールを経由するターキッシュエアラインズの便を利用しました。
東京(成田)21:25分発 → トルコ(イスタンブール)翌04:10分着
トルコ(イスタンブール)08:15分発 → アゼルバイジャン(バクー)翌12:10分着
アゼルバイジャンを観光目的で訪れるには、観光ビザが必要ですが、空路の場合、バクーのヘイダル・アリエフ国際空港でアライバルビザを入手することができるため、事前の手続きは不要です。
トランジットについて
イスタンブールからのトランジットの方法ですが、今回は最初の成田空港で、イスタンブール→バクーの航空チケットを入手しているので、イスタンブールではそのままチケットカウンターを経由せずに、荷物検査を受けるだけです。
イスタンブールの国際空港に到着後、「Transfer」と書かれた案内板を進んでいけば、そのまま手荷物検査に辿りつきます。
航空会社によって、もしイスタンブール→バクーのチケットを入手していない場合は、チケットカウンターで発行してもらう必要があります。
その場合、預け荷物についてもピックアップする必要があるか、最初の空港で確認しておきましょう。
機内へ入る前の航空チケット確認
今回はアライバルビザ取得のため、事前にビザは用意していませんでした。
このため、イスタンブールからバクーへの飛行機の機内に乗り込む際の搭乗口で、ビザが無いことをスタッフから質問されました。。
アライバルビザを空港で取る事を伝え、スタッフが確認するためその場で少し足止めを食らいましたが、無事に機内へ入ることができました!
アゼルバイジャン到着後のビザ取得と両替
アライバルビザ取得
いよいよバクー、ハイダー・アリエフ空港に到着!空港は小さいですが、とてもきれいです!
国によって空港のにおいが違う、とよく言われますが、ここアゼルバイジャンは新築の高層オフィスビルのにおいがしました。
入国審査の前に、アライバルビザの取得手続きをします。
イミグレーションの手前に、「Visa」と書かれたアライバルビザのカウンターがあり、その近くに用紙が置かれているので、必要事項を記入して提出しましょう。
アライバルビザの手続きには手数料がかかるのですが、なんと、日本は手数料が無料!!
他の国は20ドル程度かかる国もあるので、それに比べると本当にありがたい!
小さくて分かりにくいですが、ビザの申請書に記入する項目は以下の通りです。
1. 苗字
2. 名前
3. 性別
4. 生年月日
5. 出生地
6. 国籍
7. 国籍が変更された場合、以前の国籍
8. パスポートNo.
9. 滞在日数
10. 滞在目的
11. 滞在先の名前、住所、電話番号
12. 署名
滞在先の名前等を記入する必要があるため、事前に滞在先の情報を調べておきましょう。
旅のヒント①:滞在日数が10日を超える場合
アゼルバイジャンでは、滞在日数が10日を超える観光客に対しては、その観光客を受け入れた宿泊場所に対して届け出の義務を課しているようです。
今回は12日間の旅ですが、アゼルバイジャンの滞在日数は8日間のため、10日未満となり上記の条件には該当しません。
もし10日を超えてアゼルバイジャンに滞在される場合、宿泊先から上記の届け出のために、アゼルバイジャンでの他の滞在先の情報を聞かれる可能性があることを頭に入れておきましょう。
両替
荷物も無事にピックアップし、いよいよここから一人旅がスタート!
まずは空港を出る前に両替カウンターで、日本円をアゼルバイジャンの紙幣に両替。
空港内(アライバルゲート)には2か所ほど両替所がありますが、おそらくどちらも同じお店だったと思います。
現時点(2020年9月)の両替レートは、1円=0.0160MNT(マナト)です。1マナト約65円ぐらいの計算になります。
旅のヒント②:アゼルバイジャンでの両替
アゼルバイジャンでの両替ですが、街中にある両替所はユーロやドル、トルコリラなどはあるものの、日本円を扱っているお店はほとんどありません。(今回の旅では見つけられませんでした。。)
ATMはどの街にもあるので、お金が足りなくなってもMNT紙幣を引き出すことは比較的簡単です。ですが、日本円の現金を両替する場合は、空港である程度まとめて両替してしまいましょう。
空港からバグー市内(セントラルステーション:May 28)へのアクセス
両替も完了して、一人旅の準備は万全!いよいよ空港の外へ!
どの国でもそうですが、空港から一歩外に踏み出した時が一番ワクワク、ドキドキします!
空港を一歩出ると、むわっとした熱気が一気に体にまとわりついてきました。。湿気はそれほどありませんが、熱気は日本の夏以上だと思います。
バクー市内へはバスを利用することに決めていたので、空港を出てすぐにタクシーの運ちゃんが声をかけてきましたが、軽くお断り。
出てほんの数十秒歩いた先に、大型バスが停まっていて、そこに数人のおじさんがたむろしていました。
「ハロー!バクーへのバスはコレだヨ!」
ととてもフレンドリーに教えてくれて、一安心。
バスの隣には、少し大きめの看板があり、停車駅の両端に「Airport」という文字と「May 28」という文字が書かれています。
この「May 28」というのが、バクーのセントラルステーションの駅名になります。
アゼルバイジャンの人は、もともとコーカサス地域一帯が旧ソ連の領土だったこともあって、顔つきはロシア人そっくり。
ロシア人は、一見すると無表情でこちらをじっと見つめてくるので、少し怖いのですが、アゼルバイジャンの人はみんなフレンドリー!
そのギャップがあるから、なおさらそう感じてしまうのかもしれません。
バスのチケット売場
バスに乗るには、事前にICカードを購入しておく必要があります。
そのことを知らなかったのですが、バスのおじさんが親切に教えてくれました。(しかも英語で!)
そのカードの発券機が、空港の出口を出てすぐ隣に。(上記写真の中央、白い自販機のような台です。)
画面の表示は最初アゼルバイジャン語?かロシア語ですが、左上に英語表示への切り替えボタンがあるので、それをタッチして、一定額をチャージして購入します。
旅のヒント③:バス、メトロ両方で使えるICカード
バクーでは、電車もバスも、同じICカードで乗車することができます。
発券機で購入する際に注意したいのは、チャージ可能なICカードと使いきりのICカードの2種類があるということ。
使いきりは、デポジットを含めて5MNTのようです。
ちなみに、空谷からバクー市内までは約1.6MNTほど、メトロの乗車が一回につき0.2MNTなので、5MNTあれば相当回数バスや電車を利用できます。
いきなりの赤っ恥!?
発券機でICカードを購入し、バスのおじさんたちが待ってくれていたので急いでバスに戻ります。
バスに急いで乗り込もうとすると、一人のおじさんがこちらを指さして笑い出しました。
何が起こったのか、わからずにオロオロしていると、何やらパンツのチャックを指さしている様子。。
よく見てみると、チャックが全開でした。。!
スリランカでも同じようなことがあったっけ。。
日本とは全く違う建物に感動!
さて、いよいよバスがバクーへ向けて出発!
バスは観光バスみたいに大きく、車内はもちろんエアコン完備!快適です。
空港からバクー市内へは1時間もかかりません。
ですが、その間にある街並みに並ぶ、石造りの建物の美しさに感動しぱなしでした。
木造建築が主な日本ではほとんど見ることのない、ヨーロッパのような立派な建物はずっと見ていても全く飽きません。
外壁にあまり色は無く、肌色一色の建物が多いのですが、格式高く、その整ったデザインが凄すぎる。。
ちなみに、上の写真の高層マンション群は、次の日参加したバクー観光のガイドさん曰く、何か大きなスポーツイベントのための選手村なのだとか。
どの建物も均等が取れて、とても豪華ですよね。
こちらの面白い形をした建物は、日本の新国立競技場の最初のデザイン設計者として話題になった、ザハ・ハディド氏が設計した、ヘイダル・アリエフセンター。
May28駅(セントラルステーション)
車窓からの眺めに興奮している間に、バスはあっという間にバクー市内、May 28駅に着いてしまいました。
今回は旧市街地のホステルに滞在するので、ここからメトロに乗って旧市街地まで移動します。
紅茶を楽しむアゼルバイジャン人
バックパックを担いで、セントラルステーションのすぐ隣にあるMay 28駅に向かっていると、1人の警備員?のおじさんが手招きをしてきました。
どうやら、もう1人のおじさんと一緒にお茶を楽しんでいる様子。。
お茶といっても、飲んでいるのはお店ではありません!
駅前の駐車場のすぐ隣で、木陰に小さい椅子とテーブルを用意し、お盆に乗せられたポットから小さいグラスに紅茶を注いでいるんです。
どうもそのおじさんは警察官で、駅周辺の見回りをしているみたいでした。
そのおじさんに勧められて、炎天下で暑い中、これまた熱々の紅茶をごちそうになり、ちょっとほっこりした気分に☆
2人のおじさんは英語は話せませんが、アゼルバイジャン語で何やら話しかけてくれます。
何を言っているのか分からないのが申し訳ないぐらいになってきますが、身振り手振りで、
「この国は暑いだろ~!!」
と言っていることだけは分かりました。
やっぱり旅をするからには、その国の人たちとコミュニケーションを取りたい!
そう強く思いました。
2人にお礼を告げて、旧市街地へ向かいます。
旅のヒント④:警察官は撮影禁止!
アゼルバイジャンでは、大統領令が出されているらしく、警察官は一般の人の写真に写ることは禁止されています。
ですので、警察官に向かってカメラをかざすのはもってのほか。
気を付けましょう!
次回、バクー最大の見どころ、世界遺産にも登録されている旧市街地をご紹介します!