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【キューバ】サンティアゴ・デ・クーバの一人旅(ひとり旅)旅行記!

前回に引き続き、みおさんのキューバ一人旅の旅行記をご紹介!
今回はサンティアゴ・デ・クーバの街への一人旅の様子をお伝えします。ハバナからは遠い場所にはありますが、アクセスや宿泊情報、現地の人たちとのふれあいなど、一人旅の魅力がたくさん詰まったみおさんのサンティアゴ・デ・クーバ一人旅をお楽しみください!

今回の目的地、「サンティアゴ・デ・クーバ」はハバナの真逆の位置にある都市で、移動にとても時間がかかります。
そのためこの街まで行かずにキューバ旅を終えてしまう人がほとんどですが、私の中で一番印象に残った街であり、今回のキューバ一人旅のハイライトになっているので、ぜひおススメしたい街なんです。

そんなキューバの街、サンティアゴ・デ・クーバの一人旅をご紹介します!

【キューバ】サンティアゴ・デ・クーバ一人旅:カマグエイまで

今回の一人旅で、サンティアゴ・デ・クーバまでは
ハバナ⇒トリニダード⇒カマグエイ⇒サンティアゴ・デ・クーバ
という順番でバスを乗り継いで行きました。

残念ながらトリニダードからサンティアゴまでの直通バスが満席のため、途中のカマグエイという街を経由することになったのですが、カマグエイ経由の方が若干バス料金が安かったです。

バスの車内は狭くて、あまり快適ではありません。

椅子の「窓側・通路側」の表し方が独特で面白いです。

キューバのバスの車内はクーラーが驚くほど効いていて、冷蔵庫のように冷えます。クーラーを出口を紙で塞いでいる人もいるくらいでした。
キューバに限らずですが、海外のエアコンはたいてい効きがキツいので、羽織れるものがあると温度調整がしやすいかと思います。

バスが出発してしばらくすると休憩の時間となり、バスから降ろされました。そこにはレストランが一軒ありましたが、半数くらいの人は利用してなかったと思います。私もお腹が減っていなかったので、辺りを散歩していました。

休憩はトータル30分くらいと結構長くありましたが、そのレストラン以外は座る場所もなく、バスの車内も締め切られていて、待機する場所がありません。レストランに行く予定がない人は足が疲れてしまうので、座れるような敷物を持っていると良いと思います。

カマグエイの街を散策

カマグエイは有名な観光地でもないので、情報がほとんどありません。

バス停に降りてからまずは街の中心地まで、チャリタクシーを利用して移動しました。キューバでよく利用する乗り物ですが、スピードは走っている人に抜かされるくらい遅いです。笑

料金は2CUCだったのですが、3CUC札しかなかったので、「1CUCのお釣りください」と伝えると、『お釣りはないよ』って言われてしまいました。

タクシーの仕事やってるのに1CUCもないの??、、と疑いましたが仕方がないので、3CUCをそのまま手渡すしかない。大都市以外では細かいお金を持っておくと良いですね。。

カマグエイでの宿泊先

宿はハバナにあったシオマラの宿の情報ノートに掲載されていた「House LA CHINA」に行きました。
ノートには『シオマラの紹介と伝えると1泊10CUCになる』と書いてありましたが、オーナーは「そんな話はない」と言ったリアクションで15CUCと言われました。

それならと、他の宿を探そうと諦めて帰ろうとしたところ、『2泊するなら10CUCにしてあげる』と引き止められたので、そこに2泊することになりました。

部屋は広く綺麗ですし、トイレ・シャワー・冷蔵庫と設備が整っているので、不便はありません。ですが、部屋の外では家族が普通に生活している状態なので、結構気を使います。。

冷蔵庫並みに冷えていたバスの影響で、風邪気味になってしまい、1日目はずっと部屋の中で寝て過ごしました。

カマグエイ2日目の散策

次の日、カマグエイの街を散策することに。
街並みは一昨日までいたトリニダーとほぼ変わりなかったです。

観光スポットもほとんどなく、街の中心地にある郵便局が「チェ・ゲバラ」仕様になっていて、写真スポットになっているくらいです。

中心部の近くに賑わっているお店があったので立ち寄ってみると、どうやらピザ屋さんのよう。お店の中は大混雑で、出来上がりを渡されるまで結構待ちました。

ここのピザはCUP払いで約100円です。二つに折られて渡されます。
ボリュームはありますが、ピザというクオリティーではなく、美味しいとは思いませんでした。。

一通りカマグエイの街を散策し終えて宿に戻り、宿をチェックアウトする際、宿のオーナーから『次はどこ行くの?』と聞かれたので『サンティアゴ』と伝えると、『知り合いの宿のアドレス教えるよ』と親切な申し出が。
この時点で、まだ行く予定のカサ(キューバの宿泊所。家族経営のところが多い。)は決まってなかったので、情報は無いよりはあった方が何かの時の役に立つかなーと思い、値段も聞いていない状態でしたが、とりあえず名前と住所が書いてあるメモをもらいました。

このカサに決めたわけでは無いですが、良い宿が見つからなかったらこの宿を当たってみよう、というくらいの感覚でいましたが、これが後々ちょっとした問題に・・・

【キューバ】サンティアゴ・デ・クーバ一人旅①:到着後のトラブル・・

ようやく今回の目的地、サンティアゴのバス停に到着!
外にいるタクシーの客引きがしつこそうだなーと思いながら、とりあえず街の中心地まで歩いていこうと足を進めます。

と、 バスターミナルを出てすぐに驚く光景が目に飛び込んで来ました。タクシーの客引きの中に、私の名前が書いたプレートを掲げてる人がいるのです!
とても驚きましたが、相手はさらに私を見つけるとアジア人が珍しいからか、直接話しかけてきました。

何故ここに私の名前を知ってる人がいるのかと混乱しましたが、思いあたることは1つしかありません。

カマグエイで滞在した宿の人です。サンティアゴの宿の人に連絡して、ピックアップを呼んでくれたのでしょうか。
でも、そんなことは一切言われていませんでした。。

しかも宿に宿泊することも決めたわけではなかったので、とりあえずそのドライバーに渡された宿の住所の紙を見せて、
「あなたこの宿の人なの?」と尋ねると、
「違う。僕はそこに送迎するだけのタクシーだよ」との返事が。
宿の値段を聞いても分からないそう。

値段が分からないと、行ったところで無駄足になる可能性もあるし、そもそも歩ける距離をわざわざタクシーに乗る必要もありません。

事情を説明してタクシーは必要ないと伝えると、ドライバーは「僕は君のために2時間もここで待ってたんだぞ」と吐き捨てるように言って去って行きました。

タクシーの人にも申し訳ないですし、勝手に宿やドライバーの手配まで予約されていたのはちょっと驚きでした。
言葉が通じないから伝えられないこともあったのかもしれないですが、それにしてもここまでするのは勝手すぎるのではないかと思ってしまいます。

宿のオーナーには滞在していたときから良い印象は持っていなかったので、このようなことがあり、余計な情報を言わなければよかったなーと後悔しました。

【キューバ】サンティアゴ・デ・クーバ一人旅②:宿探し

何だか後味の悪い思いをして、紹介された宿には尚更行く気がなくなってしまったので、気を取り直して自力で宿を探すことに。

カサの家はこのようなマークが付いているので、そこを当たっていきます。相場は15~20CUCくらいでしたが、「いくらなら泊まる?」と聞いてくれるので、自由に交渉できるような雰囲気です。

いろんな家を見て周ると、カサによって全然クオリティーが違うんだということが分かってきました。中には、貸出用の部屋を明らかに普段使いしているのがわかる状態で散らかっていて、「片付けしてから案内するね!」と言われるパターンも。笑

結局利用させてもらったのはこちらのカサ。個室で1泊10CUC!(約1,100円)とありがたい価格です。

実は、ここは別のカサに訪ねたときに紹介してもらった場所でした。そのカサは値段が高めだったので断りましたが、オーナーご夫婦が親切に予算にあった宿を紹介してくれたのです。

空きを確認する間もお茶を出してくれたり、とても優しくしてくださいました。

息子さんもとても可愛くて、鶴をあげたら飛行機に見えたみたいで喜んで遊んでいました。紹介いただいた宿の人も素敵な家族で、とても親切にしてくれて、気持ちの良い滞在になったことが本当によかったです。

部屋の広さも十分!

宿も決まったところでようやく、今での嫌な流れと疲れから解放された気分になれました。

【キューバ】サンティアゴ・デ・クーバ一人旅③:海辺のイベントに飛び入り参加!

夜になって外に出てみると、海沿いに大きめの広場がありました。

置いてあるベンチが独特・・・カチコチのソファーです。笑

奥の方に行ってみると、そこにはたくさんの人が集まっていて音楽が流れていました。露店も出ていて、ビールや軽食の販売も。

DJブースもあり、爆音で音楽が流れていました。

若者が多く、フェスのような雰囲気。海沿いなので、景色も綺麗で開放感もあります。

アジア人や西洋人も見当たらなかったので、周りはキューバ人ばかりのよう。なかなか一人で混ざり込むのは勇気がいりましたが、そんな中声を4人くらいでいたキューバ人が話しかけてくれました。話をしてみると、その人たちは兄弟であったり、とても仲の良いメンバーのようです。英語が少し話せていたので、なんとかコミュニケーションを取ることができました。

その中の1人がこのエリアの飲食店を取り仕切っている人のようで、お酒をご馳走してくれると言ってくれました。
ですが、そこにはビールしか売っておらず、違うのが無いか聞いたところ、近くのバーであれば揃っているということになり、そのままみんなで移動して飲むことになりました。

急に現れた言葉も通じないアジア人の観光客を仲間に入れてくれたことがとても嬉しかったです。キューバ人は兄弟がとても仲良く、家族の話もたくさんしてくれて、とても家族愛が強い人たちなんだなーと感じました。

今までは宿の人やタクシーの運転手など、観光業をしている人としか関わってこなかったので、ローカルの人と会話をして関われたことでまたキューバのイメージが良い意味で変わりました。

【キューバ】サンティアゴ・デ・クーバ一人旅④:街の散策

次の日は昼から街の散策に繰り出しました。

サンティアゴの街は歩行者天国の広い道が1本あり、その周りにお店がたくさん並んでいます。

この大通りが結構長く、端から端までは30分くらいかかりそうなぐらいの長さです。

暑かったので、途中でアイスクリームを買ったのですが、そこの店員さんがサービスでなんと同じものを2つもくれました。笑
嬉しいですが、2つも買う欲張りな人みたいになって恥ずかしかったです。笑

広場には教会のような建物もありました。遠足でやってきた学生の団体も見て回っているくらい地元では有名な場所のようです。

さらに歩いていると、ある場所で、突然日本語の文字が目に飛び込んできました。それがこの「霊感」という二文字。
オカルト系かと思ってびっくりします。

よく読むと「JUDO」の文字が。

どうやらここは柔道教室のようでした。中も真っ暗なので本当に怪しいお店かと思いました。笑

Wifi探しで触れた人々の温かさ

その後はWifiカードを買うために、通信会社を探すことに。
広場でWifiカードを売っているおじさんに会いましたが、値段を聞くと1時間用で3CUC!定価の倍以上の値段です。

1時間のネット接続に300円を払うなんて、もったいない!。

通信会社の場所を聞くと、今日はもう閉まっていると言われました。そこで他のお店も無いか探すことにしましたが、土地勘もなくスペイン語もわからないので探すのも一苦労です。
周りの人に聞いてもちゃんとした答えを得られませんでした。

そんなとき、一人でいた若めの男性に声をかけられました。

ただのチャラい絡みかなと思ってスルーしようと思ったのですが、ちょうど良いタイミングだったので携帯ショップのこと尋ねてみました。
英語が少し理解できたみたいで、どうやら案内してくれるようです。

近場の店舗に着いたのですが、今日は営業してないみたいでした。残念。。

でも、そのまま近くにいた現地人にも聞いてくれて、そこから再び別の場所に案内してくれようとしてくれています。
突然話しかけられたことをきっかけに案内までしてくれている彼ですが、時間とか大丈夫なのかな、、と心配になりました。

無言でショップを目指してもくもくと歩いていきますが、「この人の目的は何なのだろう ・・・」とも考えてしまいます。
もしかしたら、案内したお礼としてお金を要求してくるパターンのやつかも?とも思えてきました。

それくらい結構な距離があり、15分以上歩いたような気がします。

そして本当に営業しているショップまで連れてきてくれて、並ぶ列を確認して最後まで私を案内してくれました。

最後に何を言われるのだろう、、とソワソワしていると、彼は「じゃ!またね!」とあっさり。

「え!本当にありがとうございました!」と返すと、
「いえいえ!今日の夜広場でサルサイベントがあるから、もし会ったら踊ろうね!」と言われました。

それだけ伝えると、彼はそのまま立ち去って行きました。お金など請求することなく、ただただ親切な人だったようです。

サンティアゴに来てから、親切な人ばかりでとても驚いています。

彼のおかげで無事Wifiカードを購入することができました!ショップには3時間用のカードもあったので、それを3CUCで買いました。転売しているおじさんから買うより断然お得に購入することができます。

キューバでは公園がWifiスポットになっていて、たくさんの人が電話をしています。

1週間ぶりにネットに接続しましたが、 逆に何していいかわかりません。笑
案外ネットがなくても生きていけるようです。

私がキューバに住むとしたら、いちいち公園まで来るのも面倒なので、ネット通信は諦めるかなーなどと考えていました。

【キューバ】サンティアゴ・デ・クーバ一人旅⑤:地元イベント参加!

また別の日に広場を訪れると、その日は土日だったからか、いろんな露店が出ていました。バルーンの大きい人形が膨らんでいて、子供達が興味津々で見ています。

時間はもうお昼の12時を過ぎていましたが、この時間でもまだ膨らまし終わっておらず、苦しそうに倒れています。子供達もどうなることかと、応援する眼差しで見つめていました。

ちなみに別の場所に移動して、30分後にまた戻って来た時もまだ苦戦していました・・・。

夜になると会場はさらに人が増え、たくさんのお店が立ち並んでします。お酒も販売されていました。

そしてついに、あのバルーンの人形たちも完成していました!
昼間の苦労を見ていたので、嬉しくなって全体を写真に残しました。

夜の公園は遊園地のようになっていて、公園中をいろんな乗り物が走り回っています。コースとかは特に用意されておらず、公園内を自由に動き回っていてなかなか危険な様子。笑

大人はステージ近くのスピーカーから流れる音楽に合わせてサルサダンスを踊っていました。さすがに日常の中に音楽が当たり前にある国だけあって、皆さんとてもキレキレで上手!

放送でアナウンスが入ったかと思うと、ステージの周りに続々と人が集まって来ました。何が始まるのかと思いながら様子を見ていると、始まったは「ファッションショー」!

衣装には紙などが主に使われていて、資源を再利用するといったテーマなのかな、となんとなくイベントの趣旨も理解できました。

美人が多くて、衣装やクオリティも高かったです。

男性の衣装はちょっと手抜き感がありましたが。笑
コンテスト式になってていろんなチームが出てきました。文化祭みたいな温かい雰囲気で、楽しんで見ることができました。

キューバは設備やサービスなど全体的に質が高いとは言えませんが、だからこそ生まれる温かい雰囲気が魅力なのかもしれません。

サンティアゴ・デ・クーバでは、サルサ音楽の活気も感じられたうえに、ローカルの温かさにも気付かせてもらったので、とても良い旅になりました。

【キューバ】一人旅後記:ハバナ観光

ハバナまでは直行のバスを予約し、約17時間くらいかけて戻ります。移動距離は長かったですが、本当にここまで来る価値があったと思える場所でした。

再び戻って来たハバナでは、有名な「革命広場」に行きました。
想像していたより観光客はおらず、写真を撮ったら特にやることはありませんでした。笑

 

よく見ると舗装工事かなにかで、ワイヤーに吊るされた人を発見!結構な高さがあるので見ている方も怖いです。

ハバナの街はクラシックカーがたくさん走っていて、レトロ可愛さはダントツです。このクラシックッカーのほとんどは、タクシーとして利用されているので、レンタルして街を観光したり、写真を撮れたりします。

ヨーロッパ風の街並みにとても似合います。

 

いかがでしたでしょうか。

独自のシステムが多く不便が多い旅ではありましたが、だからこそ人の温かさを感じられる場所でもあると思います。
便利で物の溢れた生活から離れ、新しい刺激の多い旅をしてみませんか?
ぜひそんなキューバをあなたも旅してみてください!

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