いろいろな旅人の一人旅(ひとり旅)をご紹介する、みんなの一人旅。
今回はみおさんのキューバ一人旅をご紹介します!キューバの入国からハバナの街までの移動方法や、歴史のあるトリニダードという街の魅力をたっぷりお伝えします!ハバナとトリニダードの日本人宿情報も満載です!
【キューバ】トリニダード一人旅①:空港からハバナまでの移動は大変!?
今回キューバへは、ジャマイカからパナマ経由で向かったのですが、キューバとジャマイカはすぐ隣なのに、直行便が無いので移動がとても遠回りでした。
ツーリストカードはジャマイカのチェックインカウンターで購入することができましたが、事前に準備しておくことをおススメします。
(キューバの旅に必要なツーリストカードの準備方法については、こちらの記事で詳しくご紹介しています!)
空港からハバナ市街地まではバスで!でもバス乗り場が見当たらない・・・
キューバの観光情報はネットにあまり多く掲載されていなかったので、情報不足な状態で現地に着きました。
空港に到着してから市内までは、料金の安い民間バスでの移動します。ネットの情報だとバス乗り場まで2,30分ほど歩かなければいけないと書いてあったのですが、空港なのだからもっと他に手段があるはずだと思っていました。
空港から外に出てみてもバス乗り場のようなものは見当たらず、周りの人に聞いても英語が通じなかったので、空港内に戻って受付の女性に聞いてみることに。
でも。その受付の人でさえあまり英語が通じません。。
よくよく聞いていると、ネットの情報と同じく、市内までのバス乗り場はここから20分ほど歩いて行った先にあると伝えているようです。
仕方がないので、ネットと受付での情報を信じて歩くことに。
でも想像以上に距離があって、20分では到底着きそうにありません。しかも歩道がない道路で、私以外に歩いている人はいませんでした。
これはタクシーを利用すべきだったかとなと少し後悔。。
人の温かさに救われる
そんなとき、突然後ろ側から鳴り響くクラクションの音。
振り返ると、大きなバスが来て横で停まったのです。
「あ、やっぱりここでもバスが通ってるんじゃないか!」と思い、ありがたく乗車しました。
運転手にハバナ市内まで行きたいと伝えると、どうにか通じたようで、ようやくホッとできました。
ですが、おかしいなと思ったのは、そのバスには私以外に乗客が一人もいなかったこと。
ガランとしたバスの車内に少し首をひねりながらも、英語が全く通じない運転手は静かに運転を続け、大通りまでバスを走らせます。
すると、
「あそこからバスに乗るんだよ!」
と言われ、反対側の道路に停まってくれました。
お金はいくらなのかわからなかったので適当に渡してみると、「いらないよ!」の言葉。
きっとこのバスは営業中のバスではなく、ただ単に道路を歩いていた私を拾ってくれたようです。そのことにその時に初めて気付いて、運転手にとても感謝しました。
キューバに着いてすぐ優しい人に出会えて心が暖かくなりました。
ぎゅうぎゅう詰めのバスでハバナ市外へ
そこから市内まで行くバス停で、バスを待ちます。10分経った頃、早速バスが1台来ました。
周りにいた人たちが皆動いたのできっとこれが市内へ行くバスなのだろうと思いましたが、そのバスの中はすでに満員状態。
周りの人は強引に乗ろうとしていましたが、私はスーツケースもあり、観光客用の通貨しか持っていなかったので、係の人にも後回しにされてしまいました。
「次の便に乗るしかないか・・・」と諦めようとしたとき、降車用の出口側から1人の人が手招きしてくれて、私の荷物を拾って乗車させてくれたのです!
突然のことで状況が理解できませんでしたが、その人のおかげで私は無事そのバスに乗車することができました。
お金も1CUCをスタッフに渡したら大丈夫でした。
今思うとバスの本数はたくさんあるわけではないので、その便に乗れて本当によかったと思います。キューバ到着して早速困難な続きでしたが、現地の人に助けてもらってどうにか移動できました。
そのバスも乗れたは良いものの、ずっと満車状態はかわらず、その中で30分以上ずっと耐えなければいけないのでとても過酷な移動でした。
民間のバスはとても安く、1CUCで乗車できました(約25円)が、本当にぎゅうぎゅうで、時間もかかるので空港からの移動はタクシーを利用した方が良いと思います。
キューバの旅行は特殊だという認識はありましたが、ここまでローカル色が濃いとは思っていませんでした。。
【キューバ】トリニダード一人旅②:ハバナ、ホアキナの宿
クタクタの状態でやっとハバナの街に到着しました。バス停のすぐ近くに人気の日本人宿があります。その名は「ホアキナ」。
キューバ人のご夫婦が経営されていますが、宿泊客はほとんど韓国人と日本人です。私が行ったときは私以外の人は全員韓国人でした。
部屋は広く大きな窓もあり気持ち良い空間でした。タオルを貸してくれたりウォーターサーバーがあったりと、設備も整っています!
日差しも落ち着いてきた頃に、街を探索しに出かけることにしました。
猫がたくさんいます。
大通り沿いにはいろんなレストランやバーがオープンしていて、サルサミュージックが溢れていました。
スーパーのようなものもあまり見つからず、全体的に閉店時間も早いのかな?
小さな商店を見つけたので中に入って物価を確認してみました。キューバは物価が安いという印象で来ましたが、観光客用に金額を設定しているようだったので、想像以上に高かったです。
良いレストランは見当たらなかったので夜ご飯は適当に食材を買って宿のキッチンで調理しました。
朝ごはんは宿が提供してくれます。フルーツから紅茶まで出てきてクオリティが高かったです。
食卓は韓国人だらけでしたが、英語も話せていて日本人の私も優しく会話に混ぜてくれました。
【キューバ】トリニダード一人旅③:ハバナからトリニダードへ!
ハバナにはキューバを出国するときも再び立ち寄るので、今回は1泊だけして、次の日すぐ次の街に移動することにしました。
トリニダードまでの乗り合いタクシー探し
ちなみに、宿に「地球の歩き方」の本があったので、そこから観光情報を集めました。
次の目的地である「トリニダー」までは乗り合いタクシーで行きます。
このホアキナ以外にも2件日本人宿があったので、乗り合いのタクシーの料金を確認しに周ることにしました。
1つ目の「シオマラ」という宿は同額でした。その宿には日本人がたくさんいたので、少し会話をしました。私以外にもトリニダーに向かう人がいたり、逆にもう周ってハバナまで戻って来た人もいたので、情報を聞くこともできました。
情報を集めやすいのは日本人宿ならではですね!
2つ目に行った「ヨハンナ」の宿は唯一タクシーの料金がと安かったので(25CUC)、ここで予約することに。宿泊客でなくても予約可能だったので助かりました。
出発時間の前に再び荷物を持って「ヨハンナ」へ向かいます。
ですが、出発予定時刻になっても乗り合いタクシーは一向に現れず、結局30分以上待つハメに。。
運転手から連絡があり、交通状況が理由で遅れているとのことで、結局1時間くらい遅れてようやく乗車できました。
乗り合いたタクシーは8人乗りほどのミニバンで、中にはさっき別の宿にいた男の子達が乗っていました。いろんな宿のお客さんをピックアップして周ってからハバナを出発しているようです。
乗り合いタクシーでまさかの遭遇!?
しばらくするとまた別の場所に停車し、今度はキューバ人の夫婦が乗って来ました。
私はトリニダーで「レオヤミ」という有名な宿に宿泊しようとしていたのですが、明るいその夫婦が入って来た瞬間に「レオヤミ!」と声をかけて来ました。
宿を聞かれているんだと思って、「うん!レオヤミ!」と返すと、今度は「レオ!ヤミ!」と自分たちのこと指差して言っています。
そう、このご夫婦がその宿のオーナーのレオさん、ヤミさんだったのです!話を聞いてみると、ハバナに3日くらいお出かけしてたようで、今から宿に戻るためにタクシーに乗るところだったそう。
まさかの偶然に驚きながらも、その場で直接予約ができました。
【キューバ】トリニダード一人旅④:レオヤミの宿
レオヤミの家に到着すると、中には娘達が待っていました。キューバでは、一般宅が旅行者向けに自宅を宿として貸し出している形なので、まるでホームステイしに来たような感覚になります。
案内してもらったお部屋は女子専用のドミトリーできちんと清掃も行き届いていました。
口コミの評価も高く、満員の日があるくらい人気なんだそう。
夜は一緒にミニバンに乗って来た人たちとレストランに行きました。
きちんとしたレストランである程度の料金を払えば、良いクオリティの物を食べることができます。
一つ気になったのが、お店に堂々と飾ってあるこの人形です。
すこし、不気味です・・・。ドレスが異様に長い。
次の日、トリニダーの街を観光しているときにも他の場所でもまた別の人形が飾られているのを見つけました。
後日調べてみると、この人形はキューバの宗教に関係があるようです。このように人形を飾って崇拝する宗教は見たことがなかったので、新鮮でした。
ちなみに、
「レオヤミ」の宿では夜ご飯を追加注文することもできます。
メインはお肉や魚、ロブスターから選ぶことができます。私はチキンを注文しましたが、ボリューム満点でジューシーだったので、とても美味しかったです 。それ以外にもスープやサラダなどてんこ盛りに出てくるので、お腹いっぱいになりました。
他の宿泊客の日本人とも楽しく交流しながら食べられるので、楽しい時間を過ごすことができます。
朝食も豪華な内容でとても満足!
オーナー夫妻は忙しい中でゲストの名前を覚えようとしてくれたり、日本語を覚える努力をしていてとても暖かい印象を持ちました。
【キューバ】トリニダード一人旅⑤:トリニダードの街を散策!
トリニダーの街は、石畳にカラフルな建物が続いていてどこを撮っても絵になります。街の至るところでこのような自転車のタクシーがゆったりとしたスピードで走っています。
街の中心は綺麗に整備されており、新しい綺麗な教会のような建物もありました。
トリニダーの街並みの特徴といえばやはりカラフルな家です。色の組み合わせがなんとも可愛らしく、思わず写真を撮ってしまいます。
キューバは年中暖かい気候なたため、どこの家も窓はオープンになっていて、その代わりに柵が頑丈にかかっているのが特徴です。あまりプライベートを気にしないのか、部屋のカーテンなども閉めておらず、部屋の様子やテレビの音も聞こえて来ます。
また、トリニダーにもクラシックカーなどの古い車がありました。トリニダーのレトロな街並みにとてもマッチしています。
そんなに広い街でもなかったので、適当に散歩して歩いているだけで楽しめました!
途中で小学校のような施設があり、中をのぞいて見たら職員の人に「中に入って良いよ!」と声をかけてくれました。今日はお休みなのか、教室には子どもたちの姿はありません。
きっと平日は子どもたちの声が溢れて、とても活気に満ちた場所なんだろうなーと思います。
引き続き街を散策していると、細い路地にお土産屋さんが並んでいるのを発見!
毎日開かれているかはわかりませんが、30店舗くらいはあるでしょうか。
工芸品やキューバの英雄「チェ・ゲバラ」のアイテムまでいろんな物が並んでいます。
夜になると、トリニダーの街はまた違った顔を見せてくれました。暖かいので外で飲んでいる人も多いです。
街の中心には野外のバーがあって、音楽が流れていました。サルサの音楽やダンスが楽しめる場所でもあります。
【キューバ】トリニダード一人旅⑥:トリニダードのビーチでのんびり
レオヤミさんの宿にはいろんなツアーも紹介されていましたが、特に興味のあるアクティビティーがなかったので、他の日本人がオススメしてくれたビーチに行ってみることにしました。
これがそのバスの時刻表です。バス乗り場まで向かうと、近くにいた西洋人3名に話しかけられて、「ビーチまでタクシーで向かうんだけど一緒に乗らない?」と声をかけられました。
バスだと往復5CUCですが、「タクシーであれば今すぐ出発できて片道2CUCで行けるよ」という話のようです。
復路はどうすればいいんだろう・・という不安もありましたが、断る理由もなかったので、そちらに着いていくことにしました。
タクシーの運転手はとても愉快で、英語は全く通じませんでしたが、サルサミュージックで車内を盛り上げてくれました。
トリニダードのプラヤ・アンコン(Playa Ancón)ビーチは広い!
無事ビーチに到着!
このプラヤ・アンコン(Playa Ancón)というビーチはガイドブック等には載っていないので、日本人にはあまり知られていないと思います。
運転手はまた夕方頃に向かえに来ると言っていましたが、この広いビーチでまた合流はできそうにないなとは思いました。その後は他のメンバーとは解散し、ビーチ沿いを散歩。
ビーチにはパラソルが並んでいましたが、人が多いためすべて埋まっている状態。しばらく歩き進めて端のほうまで来てやっと空いているパラソルを発見したので、そこに荷物をおろしました。
パラソルを使う料金はかからず、椅子を利用する場合はお金がかかるみたいです。
日差しが強かったのでパラソルがあるのはとても助かります。あまり泳いでいる人はいなく、ほとんどの人がビーチで寝ていたり読書をしていました。
とても広いビーチなので、人も散らばるため静かに休むことができます。
お昼頃に着いたので、帰りの時間まで退屈しそうだなーと思っていましたが、リラックスできたのであっという間でした。
ジュースや軽食を売りに売り子が声をかけてきますが、寝ているときは起こされたりはしないので、ストレスはありません。
ちなみに中の施設にお手洗いも併設させているので、利用することもできます。
ビーチからの夕日
ここのビーチは夕日が綺麗という話を聞いていたので、せっかくなので夕日も堪能することに。
だんだんと海の向こう側がオレンジ色に染まっていき、気が付くととても綺麗なグラデーションの空が広がっていました。
人も少なくなってきて静かな空間の中で眺める夕日はとても美しく、胸をグッと掴まれます。
緊張が多い旅の中で、このようなゆっくりとした時間があると、ふっと体の力が抜けて心も軽くなり、心身ともにリフレッシュできますよね!本当にこのビーチはおススメです。
何の有名な観光地でもありませんが、とても癒される時間となりました。
夕日が沈み切ってから再びタクシーを降りた場所まで戻ってみると、入り口にはタクシーのドライバーがたくさん待機していて、声をかけられました。
行きに利用したドライバーは見当たらなかったので、とりあえずその場を抜けて、バスを探して見ることに。
1台ツアーバスのようなものが停まっていて、どんどんと乗客が乗っていっていたので、「これはツアーのバス?」と声をかけてみたら「そう。だけど、ドライバーにお金を払えば乗っても大丈夫だよ」と言われました。
料金はたったの1CUC!
これはラッキーと思い、アウェイな車内にお邪魔させてもらいました。
民営バスの往復チケットを買うのが一般的ですが、タクシーや他のバスもあったので片道ずつで移動してもどうにかなると思います。
夕日が沈んだ後が帰宅ラッシュなので、それを大幅に過ぎてしまうとタクシーもいなくなる危険性はあります。
トリニダーでは、古き良き街並みを中心にまったりした時間を過ごせました。レオヤミというホスピタリティーに溢れた宿もあるので、快適な旅ができると思います!