いろいろな旅人さんの一人旅をご紹介するみんなの一人旅。今回はまささんの青春18きっぷの旅、3日目の様子をお届けします!
喜多方の絶品ラーメンに絶景のひまわり畑、そして最後にまさかのハプニングが!?一人旅と青春18きっぷの魅力すべてが詰まったまささんの旅、いよいよ完結!!
3日目(最終日):福島県
早朝から大行列のできる喜多方ラーメン店
日曜の朝だというのに・・
いや、日曜の朝だからなのか?
まだ8時台にもかかわらず、店の前には 既に60人近い人の列。
開店前?って 一瞬思ったけど、のれんは出ているし、調べてみたら朝7時からの営業。
それで この状態。
その後も含め、店の外に列のできているラーメン店を見る事はなかったので、相変わらずの大盛況ぶりのようです。
今朝も早朝5時すぎから行動開始!
5時17分:新潟→(信越本線)→5時36分:新津
6時00分:新津→(磐越西線)→8時25分:喜多方
SLばんえつ物語号が走る事でも知られ、山あいや線路に沿うように流れる阿賀野川の車窓が楽しい 「磐越西線”」で喜多方へ。
到着後、真っ先に「坂内食堂」へ向かうも、既に60人待ち。
列に並び始めたのが8時45分。
店内に入るのにどのくらいかかるのかな?
横から見るとこんな感じ。代表に並ばせといて列を離れている人もいるので、実際はこれ以上。。
坂内食堂のネギチャーシュー麺
坂内食堂と言えば、麺が見えないくらいのチャーシューがのった「肉そば」が有名ですが、今回はもう一歩踏み込んで、さらにネギを加えた「ネギチャーシュー」1,050円を注文しました!
ネギは初体験です☆
ほんのりとした辛さのネギがさっぱり醤油味のスープと相性が良く、朝からでも箸の進む一品です。
プラス50円で大盛にできるならそうすれば良かったかなって思いましたが、そう簡単にはなくならない13枚!ものチャーシューが食べ応えたっぷりで、普通盛でも十分すぎる程のボリュームでした。
約60人待ちの列に並び始めたのが8時45分。
店内に入れたのが9時20分。
そして、注文したラーメンが出てきたのが9時40分。
つまり、列に並び始めてから、食べ始めるまでに 約55分かかりました。
今回が 一番待たされたかな・・
見た目のとおりあっさり味です。
喜多方は、朝ラー(朝からラーメンをたべる)も盛んな地域だそうですが、あっさり味のスープだからなんですね。
麺は、太いちぢれ麺が特徴です。
蔵の街:喜多方を散歩
“とある場所” へ向かうバスの発車時刻までまだ時間があるので、喜多方の市街地を散策してみる。
「蔵のまち」と言われるだけあって、少し歩けば表通りはもちろん路地裏でも様々な “蔵” の建物を見かけます。
その数、喜多方全体で四千棟余とか!
倉庫としてはもちろん、中が飲食店などのお店になっているものや住居になっている蔵もあり、人々の生活に密着した重要な存在のようです。
無料で内部を見学できる蔵もありました。
他にも、レトロな街並みの「マーケット横丁」や、観光案内所も兼ね一息つける休憩スペースもある「ラーメン神社」、喜多方の土産物がズラリと並び、ラーメンの試食もできる「ラーメン館」など、ラーメン食べ歩きの合間にこのようなスポットを挟めば、またお腹も空いてくるかも?
こちらは懐かしい駄菓子や和雑貨のお店「若喜 昭和館」の奥にあるレンガ蔵。中を無料で見学できます。
どちらかと言うと夜がメイン?レトロな雰囲気のマーケット横丁はこんな感じ。
極めつけはこちら!箸と鳥居の両方を表現したような入口が目を引く ラーメン神社。
ちゃんとした鳥居は建物の中にあります☆
中央のご神体はラーメンの丼ぶりです。
ちゃんと御参りしなかったせいか、この後喜多方にて悲劇的な展開が。。それは後ほど。
時刻は11時を過ぎ、そろそろ会津バスの喜多方営業所に向かいます。
4km以上も手前から大渋滞
見渡す限りの “ひまわり畑” で有名な三ノ倉高原へと続く道がとんでもない事に!
今日は日曜日。
お盆と限られた土日にのみ、ひまわり畑観光用に路線バスが運行されるというので、喜多方営業所11時45分発のバスで三ノ倉高原へ向かうも、約5km手前から渋滞に突入。
今年は開花が遅れ、今が見頃。
今日は天気も良いせいか、観光客が殺到しているようです。
バスの車内も座席がほとんど埋まっている程の盛況ぶりです。
バスは 1日1往復のみで、行きは、
11時45分:喜多方駅前→12時15分:三ノ倉高原
現地(ひまわり畑)に約1時間45分滞在し、帰りは、
14時00分:三ノ倉高原→14時30分:喜多方駅前
と、ちょっとしたツアーのような感じです。
だが、最初の20分は順調に移動するも、12時05分に渋滞に突入!
バスは、その後 1kmを移動するのに約30分の時間を要する始末。
13時25分になって ようやく「ひまわり畑まであと2km」の地点までやって来ました。
1時間で2kmしか進んでいない・・・
もはや、歩いた方が早いレベル。
実際に、旦那を車に残し、歩いてひまわり畑へ向かっていると思われる母と子の姿も。
もちろん、車は歩行者に追いつく事はできない。
渋滞に耐えきれずにUターンして帰って行く車もいます。
帰りのバスの発車時刻である14時00分までに現地に着く事すら絶望的な状況です。
我々はどうなってしまうんでしょうか・・・?
苦労を乗り越えた先のひまわり畑
喜多方駅から三ノ倉高原まで、通常30分のところ約2時間!!
1時間半もの渋滞に耐えた者だけが目にする事ができる “ひまわり畑” がコチラ!
ひまわり畑まであと1.5kmの辺りにT字路と交通整理の係員がいて、そこから先は意外にもスムーズ。
13時40分過ぎにひまわり畑に到着!
バス会社側もこの状況を考慮し、帰りのバスの発車時刻を本来14時00分のところ、14時25分まで延長するという措置をしてくれました。
喜多方営業所で、高速バスへの接続の関係で14時25分までが限界のようです。
約40分の滞在ですが、精一杯観賞させてもらいました。
ひまわりって、皆同じ方向を向いちゃうんですね!
だから、見る角度によっては、ほとんどそっぽ向かれちゃってるって言うか・・
山の上から見下ろす景色も素晴らしいのですが、この方向だとひまわりがそっぽ向いちゃってます。。
見晴らしの丘には、菜の花やひまわりの花言葉にちなみ「幸福の鐘」が設置されています。
山小屋くららでは、ひまわりにちなんだメニューも☆
若干無理やりな感じもしますね・・(笑)
やっぱり ひまわりは、日の当たっている姿が似合います!
帰り道は、極めて順調。
ひまわり畑へ向かう側は、相変わらずの大渋滞。
「どの車も助手席の人、寝てるよね」
車内からは、こんな声が。
どうやら、帰りのバス車内では、大渋滞に耐える人達の様子をすれ違いざまにバスから見下ろして観察するという楽しみ方があるようです(笑)
ひまわり畑の後はひまわりラーメンのハズが・・
器の周りを、チャーシューがぐるっと咲き誇る 「ひまわりラーメン”」が人気の「朝昼夜」と書いて"あさひや" の営業時間は10時00分~15時00分。
14時25分にひまわり畑を出発したバスが喜多方駅前に着いた時には、既に14時55分。
駅から「朝昼夜」までは、そこそこ距離があるので、今回はおあずけとなりました。
朝昼夜という店名なのに、営業時間は昼だけ!?とツッコミを入れたくなります。
こちらの店舗の写真はひまわり畑に向かう前、開店直後の10時15分ぐらいに撮ったものですが、さすがに坂内食堂のネギチャーシュー麺を食べた直後にこれを食べる程の胃袋は持ち合わせていませんでした。
定刻どおり14時00分に、ひまわり畑を出発できていれば、今頃は・・
ラーメン神社でちゃんと御参りしなかったのがいけなかったのでしょうか?
いや、本当の悲劇(?)は、この後でした。。
SLばんえつ物語号との遭遇
あらためてラーメン館にてお土産を買い、15時52分発の郡山方面への列車に乗ろうと喜多方駅へ戻ると、目的の列車とほぼ同時刻にSL列車「ばんえつ物語号」が入線するというではないか☆
基本、土休日のみの臨時列車であり、把握していなかっただけに、タイミング良く出会えるとあってちょっと感激!
新潟行きSLばんえつ物語号の発車時刻は15時51分。
乗車しようとしている会津若松行き普通列車は15時52分発。
つまり、喜多方駅で行き違いをするワケです。
というワケで、ホームにてスタンバイ!
しようとしたのですが・・・
ないんです・・
見つからないんです・・
青春18きっぷが!
あたふたしているうちに、ばんえつ物語号が入線。
やむを得ず駅の外に出て、駐車場にて蒸気機関車 “C57 180” の勇姿を写真に収める。
本来、この場所から写真が撮れるハズではなかった・・・
走り去るSL、乗ろうとしていた普通列車も・・・
そして、青春18きっぷ紛失という現実。
まだ救いだったのは、18きっぷ的にも5回目の使用中ということ。
端の破れたチケット入れとスマホを同じポケットに入れていて、写真を撮る為に何度もあわててスマホをポケットから取り出す際に、ずり落ちてしまったのかと。
数枚ある 18きっぷのご案内券とアンケート券はすべて残っていて、本券だけ紛失というのがまた悔しいです。
One More 喜多方ラーメン
何度繰り返し探してみても、青春18きっぷは見つからず・・・
15時52分発の列車も結果として逃し、次の郡山方面への列車は、約2時間後の17時45分。
ならば、お腹も空いてきた事だし、もう1軒喜多方ラーメンの店を訪れてみようじゃないか!
という事でやって来たのがコチラ「大安食堂」。
なんて縁起の良い名前のラーメン店だこと!!
とは言え、青春18きっぷを紛失するといった仏が滅しているかのような出来事が起きてしまった後では、もはや手遅れな気がしますが、これ以上不幸な事が起こらないようにと、ココに決めました。
というより、手前にあった喜多方ラーメンの元祖「源来軒」は既に店じまい(営業時間10時00分~19時30分となっていますが)その次に見つけたのがたまたま大安食堂さんというだけでした。
こちらの醤油ラーメン600円には、背脂が少々浮いています。
喜多方ラーメンの中では少々濃いめの醤油味に、ほのかに豚骨のコクを感じられるスープが、あっさり味の坂内食堂さんとはまた違っていて新鮮でした。
きっぷを紛失したからこそ、出会えた味☆
再度、喜多方駅へ戻る途中、ひまわり畑ツアー(?)でお世話になった会津バスの喜多方営業所の前を通ると、バスタ新宿行きの高速バス(17時20分発) が停まっているでは!
まさかの新幹線登場
結局、喜多方駅の “みどりの窓口” にて、乗車券と新幹線自由席特急券を定価(割引なし)で購入。
18きっぷスタイルを貫いて、在来線の普通列車を乗り継いでいくべきなのか?悩みましたが、せっかく普通乗車券を買うのなら、2,500円ほど追加して新幹線に乗ってしまえ!!と。
最後に そんなオチも面白いかと思い、合計7,670円払って、帰路に着く事に。
ちなみに、在来線と新幹線を乗り継ぐ場合、乗車券は別々に買うのではなく、全区間まとめて購入した方がいいですよ☆。
乗車券は長距離になればなる程、キロ当たりの単価は安くなりますので。
今回のように、
喜多方→(在来線)→郡山→(新幹線)→大宮→(在来線)→川越
の場合、郡山・大宮経由の「喜多方→川越」の乗車券を買います。
稀に分けて買った方が安くなる事例もありますが。
もう少し早くバスタ新宿行きの高速バスの存在に気付いていればそれに乗れたかもしれませんが、さすがに発車2~3分前では購入手続きが間に合いそうになかったので断念!
そもそも、日曜夕方の東京方面の便という事で、満席の可能性も高かったのですが。
やっぱり速い!新幹線
結果的に日中の大半を過ごす事となった喜多方をようやく後にし、磐越西線で郡山を目指す。
17時45分:喜多方→(磐越西線)→19時29分:郡山
新幹線ホームへ行くと、
あれ!?
19時30発の「やまびこ・つばさ156号」がまだ到着していないではないか!!
既に発車時間は過ぎている。
程なくして列車が入線。
車内で急病人が出た関係で、数分の遅れが発生しているそうです。
お陰で、本来間に合わないハズの列車に間に合ってしまい、こちらとしては思わぬ幸運☆
喜多方で最後に立ち寄ったラーメン屋「大安食堂」効果でしょうか?
ただ、自由席車両は混雑が激しかったので、指定席車両に移動し、デッキのドア横で勢いよく流れる景色を眺めていました。
約7年ぶりの新幹線、やっぱり早いっ!
在来線だと3時間近くかかるところを 1時間もかからないのだから。
埼玉県
「青春18きっぷの旅だった旅」の終わり
19時30分:郡山→(東北新幹線 やまびこ156号)→20時22分:大宮
列車自体は3~4分遅れでの運行だったものの、本来 間に合わないハズの列車に乗れてしまい、結果20時26分に大宮駅に到着。
“青春18きっぷの紛失” というハプニングがあった事で、逆に早く帰って来てしまうという不思議な結果に!
青春18きっぷを使用した旅は何度もしていますが、今回は3日間かけて、関東平野の外側をぐるっと回るような変わったルートをとってみました。
本当は、これだけ色々めぐって7,500円くらい☆
という展開にしたかったのですが、青春18きっぷをなくした事によって購入した乗車券と新幹線特急券の合計が7,670円だったので、結果、交通費が約2倍に膨れ上がってしまいました・・・
オチとしては良かったかもしれませんが(笑)
何がともあれ、列車を単なる移動手段としてだけではなく、車窓に流れる景色や、道中にある大小様々な駅、そして車両など、列車での移動そのものを楽しめる人にとって、青春18きっぷは安価で列車の旅が楽しめる最高のきっぷだと思います☆
~3日目(最終日) 終了~
前回までの旅の様子
前回の1日目、2日目の旅をまだご覧になっていない方は、下記のリンクをご参照ください。