コーカサス地方を代表する国、「ジョージア」。
ワイン発祥の国であったり、古くからキリスト教を取り入れた国であるほか、ジョージアはトルコの隣にあり、自然豊かでバックパッカーの間で人気のある国です。
たくさんの魅力が詰まったジョージアですが、今回は山の景色を楽しめる「メスティア」を旅したみおさんの一人旅旅行記をご紹介します!
【ジョージア】メスティア一人旅旅行記①:トビリシからメスティアへ!
ジョージアのメスティアは標高1,500mに位置しており、宿泊施設やレストランが年々増えている街です。世界遺産に登録されているウシュグリ村へのアクセスの起点となるなど、この地域では中心となる街で人口は2500人ほど。
今回はウシュグリ村への旅も兼ねて、メスティアに向かいます!
トビリシのセントラル駅でミニバスを探す
今回の旅で、メスティアまでは首都のトビリシからバスで向かいました。
メスティアに関しては旅の情報が少ないエリアなのですが、朝7時にセントラル駅からミニバスが出てるという情報を信じて、早起きをしてセントラル駅に向かうことに。地下鉄の始発が6時だったので、時間に余裕がありません。。
はっきりした情報では無いのですが、ミニバス以外の手段を知らなかったので逃すわけにはいきませんでした。
トビリシのセントラル駅(鉄道)は二階建てと大きく、いろんな車が停車していてメスティア行きのバスを探すのが大変でした。
駅の中で周りの人にも聞きましたが、「分からない」という回答ばかり。
再び駅の周りを探索してみると、一階に停まっている車の中に、「メスティア」というボードが付いているミニバスを発見!(真ん中より地下鉄駅側に停まってました。)
ようやく見つけられて一安心です。
ミニバスに乗ってみると、座席はすでに満席近くたくさんの客が座っていました。乗り込んでから数分で出発したので、タイミングとしてはギリギリ!何とか間に合ってラッキーでした。
ミニバスのシートは綺麗ですが、座席が狭く膝が前の座席にぶつかるほどです。体格の大きな西洋男性は、なおさら窮屈だったことでしょう・・・。
ミニバスでメスティアへ!
バックパッカーの宿命として、安い値段重視の移動なのでクオリティーは仕方がないのですが、問題はこのミニバスでの走行時間が10時間くらいあるということ。ただでさえ山道を抜けていくハードな移動なのにこんな狭い空間で耐えられるのだろうか、、、。
食料は事前に街のスーパーで揃えてミニバスに乗り込みました。バスでの移動の際は休憩の回数・タイミング・場所がまったく読めないので、食料は多めに持っていきます。
スーパーで購入したこちらのコーヒーなのですが、飲もうと思って開けると、なんとストローが付いてない!!このままの状態で飲むしかありません(笑)。
ストローが付いているだろうというのは日本人の感覚のようです。コンビニで便利な生活に慣れすぎてしまっているのでしょう。海外ではちょっとしたことでも驚かされることが多いです。
走行してから2時間ほどの場所で早速休憩タイム。狭い車内から解放されて、思わず背伸びをしたくなります。
この休憩スポットではカフェスペースもあり、食事やコーヒーも販売されていました。ちなみに休憩の時間は結構長く、食事をしない人にとっては結構退屈に感じると思います。
カフェ以外には座る休憩スペースもありませんでした。
時間はたっぷりあるのですが、真昼間なので車中でもなかなか寝るて過ごすこともできません。後半になると山道が険しくなり、くねくねずっと揺らされます。
そうこうしている間に、外の景色が一気に山地らしくなり緑が広がっていました。見ているだけで空気が美味しそうな感じが伝わってきます。
途中でこんな綺麗な湖も!こんなにエメラルドグリーンが美しい湖は初めて見ました。とても大きい湖で、観光地になってもいいんじゃないかと思うくらいのスポットです。湖の名前は何と言うのかな、と気になりました。
自然溢れる光景にワクワクしてきた頃、ようやくメスティアの街に到着しました。
【ジョージア】メスティア一人旅旅行記②:宿泊先情報
メスティアに到着!まずは宿探し
長かったミニバスでの移動もようやく終わり、メスティアに到着!
到着した時、すでに夕方16時を回っていましたが、日が長いようで辺りはまだまだ明るかったです。
道も綺麗に塗装されていて、想像よりも大きな街でした。
長旅の疲れもあり、まず荷物を置きに宿に向かうことに。今回のメスティアへの旅では、大きいバックパックをトビリシの宿に預けていたので移動がとても楽でした。
ジョージアでは首都のトビリシを拠点として日帰りトリップや1,2泊の地方への旅なども可能なので、今回のように大きな荷物はトビリシの宿に預けておくのがおススメです!
メスティアの街を歩いていると、近くで子豚を発見!犬みたいに走り回っていて、可愛かったです。
探していた宿がなかなか見つからなかったのですが、近くにいた現地の人に聞いたら知っていたようで、行き方を教えてもらうことができました。
メスティアでの宿泊先
今回メスティアでの滞在でお世話になった宿が、こちらのManoni’s House。こちらの宿のドミトリーは1部屋に15人くらいの人数が寝泊まりしています。相部屋の収容人数としてはかなり大人数ですよね。
その上、なんとシャワー・トイレは部屋に1つしかなかったのです! 笑
Wifiも遅くなかなかストレスの多い環境でしたが、他の宿だと料金が高くなってしまうので、選択肢はありません。今後はもっとドミトリーの宿が増えていくことに期待!
【ジョージア】メスティア一人旅旅行記③:グルメ情報
少し休憩した後は宿にいても時間を持て余すだけなので、荷物を置いた後は早速メスティアの街の散策に繰り出しました。
宿から街の中心地までは徒歩15分ほどの距離がありますが、景色が綺麗なので散歩が楽しかったです。
道中、向こう側から牛が2頭歩いてこちらに向かってきます。人が連れて歩いているわけではなく、自由に歩いているのです。日本では考えられない光景にびっくり!
小さい街なので、自由に放し飼いにできるのでしょう。
メスティアは標高が高い街ということもあり、霧が強いタイミングだと建物付近にまで霧がかかっています。遠くの山に差し込む光がとても綺麗だったり、日本とは全く違う景観はとても新鮮に感じました。
標高が高いということもあってかこの地域では乗馬が日常的らしく、体験できるツアーもあるようです。自然の中で乗馬の体験は気持ち良いことでしょう。
街の道路を普通に通行しているのが新鮮ですね。
レストランでメスティア初めての夕食!
街の中心部に近づくにつれて、飲食店やツアー会社などがちらほら増えて来ます。
ちょうどお腹も空いてきたので夜ご飯を食べるべく、近くのレストランを探すことに。Wifiが繋がる場所を探していたのですが、設置されていないところや、あっても速度が遅いところがほとんどのようでした。通信インフラという面ではまだまだ都会のような便利さはありません。
また、メスティアのレストランは食材を集めるのが大変なためか、トビリシに比べて物価が上がります。
探し歩くのが疲れてきたので、Wifi環境はあきらめて近くにあったお店に入ることにしました。
店内は広く、お客さんも多かったです。
メニューの品目はたくさんあり、迷ってしまいます。ジョージアはワイン発祥の国でもあり、グルメな国民性なのかジョージア料理も豊富にあるので、食事も旅の楽しみ!
今回は一度食べてみたかった、「シュクメルリ」を注文。
約10時間のバス移動に耐えた自分へのご褒美です。笑
ボリューミーな鶏肉がたくさん入っており、隠し味のにんにくも効いています。ミルクソースの味が濃厚なのですが、油っぽくもなくさっぱりしていて食べやすい。
お腹もいっぱいになり、大満足の一品でした!
ジョージアでもこのクオリティのシュクメルリはなかなか珍しいと思うので、良いお店で食べることができてラッキーでした。
メスティアでおススメのパン屋さん
メスティア内には小さな商店はちらほらあるのですが、どこも値段が高い上にお菓子や甘いものが多く、お腹にたまりそうな物はあまりありませんでした。
小さいコロネロールパンもとても甘かったです。
トビリシでもっと食材を買って持って来ても良かったかもしれません。
ちなみに後から見つけたのですが、ミニバス乗り場などが集まる中心地の近くにあるパン屋さんがオススメです。
朝早くから開店しており、現地の人も次々買って行きます。
中では2名のスタッフが次々とパンを釜の中に入れて焼いており、美味しそうな匂いがぷんぷん漂っています。
種類は1つしかないのですが、次々と売れていくので、焼きたてをそのまま渡され、熱々の状態で食べることができます。そのサイズは片手に乗りきらないほど!
そしてこれが40円くらいと激安なんです!次々と売れていくのも納得!
ふわふわで美味しいのは焼きたてだからだろうなーと思っていたのですが、時間が経って冷めてからもパサパサになったりせずに、もちもち感が残っていたので感動しました。
【ジョージア】メスティア一人旅旅行記④:自然を満喫!
メスティアの街中から宿への帰り道は道路側ではなく、真ん中にある川沿いを歩いてみることにしました。勢いのある大きな川が流れており、橋の上に登ってみるとさらに迫力満点!
川の周りでは大きな豚が元気に鳴いています。豚を間近で見たのは初めてだと思いますが、思い描いていたピンクで尻尾がクルッとしているイメージとはだいぶ違かったのでちょっとショックでした(笑)
そのすぐ近くには、野良の子犬達が集まっていました。小さくて丸くてとても可愛かったです。こちらをじっと見つめてくる姿に癒されます。
なんと、野良猫も一緒!珍しいなーと思いました。丸々太っていたので、地元の人にちゃんとご飯をもらっているのでしょう。
夕暮れ時の景色も美しかったです。田舎の街は歩いているだけで息を飲む光景にたくさん出会えます。
【ジョージア】メスティア一人旅旅行記⑤:「復讐の塔」
メスティアの地域で有名なものと言えば、「復讐の塔」。街のいたるところに建っているのでとても目立ちます。
「復讐の塔」という一見怖そうな名前の由来は、この地域に昔からの独特の慣習から来ています。それは、「もし家族の一員が誰かに危害を加えられたら、必ず復讐する」というもの。この塔は家族全員が避難するために建てられているそうです。
この話だけ聞くとなんだか物騒ですよね。
攻撃とは一体どんなものなのか、本当に日常的に対立していたのか、現地の人に聞いていないので真実はわかりませんが、真実であるとすればなかなかの黒い風習だなーと思ってしまいます。
この「復讐の塔」の一つに、観光客が登れる場所がありました。
受付にいるおじいちゃんにチップを払って入場!
塔の中は5階建てくらいになっていて、不安定なはしごで上に登っていきます。ライトの光も少なくなかなかスリルだったので、子供やお年寄りはちょっと危険かもしれません。
登り切ると、屋根の上から出ることができますが、ここも斜めの屋根の上なのにも関わらず細い木が立てられているだけなので、滑ったりしたら大変です。
「全て自己責任です」というスタンスなのでしょう。
ここからはメスティアの街の景色が一望できます。遠くの山まで眺めることができてなかなかの絶景でした。
【ジョージア】メスティア一人旅旅行記⑥:メスティアの見どころ紹介!
後日メスティアからウシュグリ村という世界遺産にも登録されている場所を訪れ、その後再びメスティアの街に。
(ウシュグリ村への旅の様子はこちら!)
今回はウシュグリ村への旅で知り合ったドライバーとガイドと仲良くなり、その後街を案内してくれました。
メスティアでは少し小高い場所に行くだけで、街を綺麗に見渡すことができます。メスティアの街はとても大きく徒歩で移動するのは大変ですが、私が滞在、散策していた周辺以外にもいろんなエリアがありそうです。
このように大きな川も景色もあり、流れる水の音に癒されました。
驚いたのは、近くに空港まであったこと。今まで見てきた空港の中で一番小さいと思います。
現地の人しか知らないスポットや話を聞くのはやっぱり面白いなーと思いました。言葉は通じませんが、一生懸命街のスポットを案内してくれるおもてなしの心がとても嬉しかったです。
また、一人旅だったからこそ、その場の出会いや計画変更に対応できたと思うので、やっぱり一人旅って良いなーと改めて実感する旅となりました。
いかがでしたでしょうか。
メスティアは山の上にある街なので移動が大変なのですが、大自然を満喫することができます。日常の喧騒から離れてリフレッシュするにはとても良い場所だと思うので、是非一人旅でも行ってみてください!