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【ペルー】チチカカ湖のウロス島(浮島)を観光体験!プーノ女性一人旅滞在記

ナスカの地上絵やマチュピチュ遺跡など、有名な観光スポットが多く、料理も美味しいペルー。今回ご紹介するのは、みおさんのプーノ女性一人旅滞在記。
世界一標高の高い湖であるチチカカ湖、その湖上に人工的に葦で造られた浮島で生活する原住民の暮らしぶりを観光します!

【ペルー】チチカカ湖にほど近いプーノの街

皆さん、ペルーにある「プーノ」という街をご存知でしょうか。隣のボリビアとの国境近くにある街で、なんと標高3827メートル!日本一高い富士山よりも高い場所にあります。
このプーノからほど近い場所にあるのが、皆さんも名前を聞いたことがあるかもしれない、チチカカ湖。Wikipediaでは「汽船などが渡航可能な湖としては世界一の標高にある湖」と紹介されています。
そんなチチカカ湖は観光としても人気スポットで、
そこで水上生活をしている民族の暮らしを見学することができます。
ボリビアとペルーを一人旅で訪れる予定の人は是非立ち寄ってほしいスポットですが、
旅で訪れるときに滞在するのがプーノという街。小さな田舎街なので、人も多くなくゆったりとした雰囲気が特徴です。

プーノへのアクセス

プーノへはペルーの首都、クスコからバスで約10時間がかかります。
ペルー国内移動方法について詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

プーノの街はバスなどの公共交通機関がないので、バスータミナルに到着してから宿までの移動もタクシーかトゥクトゥクになります。中心地まで歩ける距離ではありますが、道路に段差が多くボコボコしているのでキャリーの人は特に大変だと思います。

プーノおススメの観光スポット「Mercado Central」


プーノの街は小さいですが、いろんなレストランや屋台が並んでいるので、食事や買い物が楽しめます。なかでも有名な「Mercado Central」はローカルな活気を楽しめるスポットです。

市場の中には、生鮮食品を中心に日用品まで様々な物が揃っています。

ドライフルーツやナッツ類も豊富で特に女性には嬉しいですし、お土産にも良いですよね。市場では金額が書いていないところがほとんどなので、電卓などを使って価格を確認します。

地下にはたくさんの生肉がずらりと並べられていて圧倒されます。まさにローカル感溢れる場所です。

私は気になっていたチーズを購入しました。チーズはそのままの状態でまるごと陳列されている姿が目を引きます。

このチーズは130円で購入しました。手のひらサイズほどのチーズを買うことは日本ではあまりないですよね。笑

袋に入ったチーズをそのままリュックに入れようとしたら、お店のおばぁちゃんが「貸して」と言って、袋の入り口を結んでくれました。こぼさないようにと考えてくれたようで、優しいなーとほっこりした気持ちに。

食堂でランチタイム

市場の中には食堂も入っていて、お昼時になると毎日地元の人たちで溢れています。狭いので相席が当たり前の雰囲気なので、気にせず空いている席に座って大丈夫です。

地元のおばさんの服装がおしゃれでかわいいなーと思って眺めていました。小さい帽子を乗っけているのがこの民族衣装の特徴です。

食堂のメニューはスペイン語で書かれていてよくわからないので、適当に写真を指差して選びました。

注文したのがこちら、丸ごとジャガイモが乗っかっています!ペルーではジャガイモがたくさん採れるので、ほとんどの料理に入っています。
大きなお肉が柔らかくて食べ応えがありました。味付けもシンプルで日本人にも合うと思います。

ローカル食堂はランチタイムのみの営業で、14時くらいには閉まるお店が多いので注意してください。

ちなみに食費の相場ですが、このようなローカルの食堂で食事をするとだいたい200円前後で食べることができます。お店によってはスープとドリンクがセットで付いてくるところもあります。

ペルー料理は世界の中でも特に美味しくて人気があるのをご存じでしょうか。ペルーを一度訪れた旅人たちは皆絶賛しています。

ペルーの一番の定番メニューはこの「ロモサルタード」という料理です。どこのレストランでも基本的に提供されていると思うので、ぜひ一度食べてみてください。
この「ロモサルタード」はお肉、フライドポテトと野菜が混ざっているシンプルな料理です。食べ応えも十分ありますし、濃い味が好きな人、若者に人気そうな料理です。

プーノの街角

プーノの街並みを探索しながら、ボート乗り場まで歩いて行くときに見つけた広告ポスター。街に貼られている高山病用の薬のポスターでは、ペルーらしくアルパカがモデルになっていて可愛らしい!
現地特有のデザインを発見すると、国それぞれの特色をより強く感じれますよね。

道を歩いていると、急に女性に話しかけられて「この子に帽子をかぶせてくれない?」と頼まれました。ペルーではカラフルな風呂敷に荷物や赤ん坊をくるんで背負っています。

女性はその後も赤ちゃんの帽子がすぐ取れてしまうようで、また他の人に頼んでいました。笑
気軽に周りの人に声をかけて、小さな頼みごとをできる雰囲気のある温かい街なんだなーと実感する出来事でした。

【ペルー】チチカカ湖観光ツアーの概要

チチカカ湖の見どころ

プーノ一番の有名観光スポットは、何といっても近くにある巨大な湖「チチカカ湖」です。その大きさはなんと日本で一番広い湖である琵琶湖の12倍にも及ぶそう!

大きな湖というだけでなく、このチチカカ湖にはいくつもの島があり、そこで生活している民族の珍しい水上生活の様子を見学できるのが観光ツアーのメインになります。以前、イッテQでも放送されたことがあるようなので、観たことがある人もいるかもしれませんね。

様々な島がありますが、中でも有名なのが「ウロス島」という島。この島はトトラと呼ばれる藁を積み重ねてできた人工の浮島なのです。

多くのツアー会社が様々なツアーを提供しており、「ウロス島」のみを訪れるものから、他の島々も周遊するものがあります。

チチカカ湖観光ツアー概要

チチカカ湖向けの観光ツアーのいくつかのプランについて、所要時間と金額をご紹介します。

・ウロス島(浮島)のみ →約2時間、25ソル(約800円〜)
・ウロス島(浮島)+タキーレ島 → 半日、40ソル〜(約1,300円〜)
・ウロス島(浮島)+タキーレ島+アマンタニ島 →1泊2日、料金80ソル〜(約2,700円〜)

全てのツアーには基本的に入島料+ピックアップ代+ボート料金が含まれていますが、ランチ代は別料金のところが多いようです。
出発時間も選択肢があるので、都合の良いタイミングに出発できます。

ウロス島(浮島)以外の島の見どころ

タキーレ島はウロス島からボートで1時間くらいの距離にあります。このタキーレ島では住民が畑仕事をしていたりしているので、ウロス島よりさらに生活感を感じられると思います。
タキーレ島の島民たちは物々交換、自給自足で生活をしているそう!

アマンタニ島を訪れる場合は、宿泊先が現地の民泊になり、現地の「ケチュア民族」が家庭料理を振舞ってくれるようなので、貴重な交流ができることでしょう。

チチカカ湖観光ツアーの予約

チチカカ湖の観光ツアーは、コパカバーナなど近くの街から移動を含めたものも用意されているので、旅のルートにあったツアーを予約すると効率良く周ることができると思います。

日本で事前に予約しておきたい方は、トリップアドバイザーなどにも掲載されているのでチェックしてみてください。ただ、相場は2,300〜5,000円くらいと現地予約より割高になってしまうので、ほとんどの人は現地に到着してからツアー会社や宿を通して予約していると思います。

ツアーと個人、どちらで観光する?

実はボート乗り場まで行けばツアーの申し込みがなくても個人でも観光することはできます。私もツアーは時間が拘束されて自由に観光ができないなど、ネガティブなイメージだったので個人で行くことにしたのですが、結局移動の流れはボートに乗ったメンバー全員と団体行動になりました。

それだったら、ちゃんとしたガイドの着いたツアーに参加しておいた方がしっかり説明や案内をしてもらえてより充実した内容を楽しめたかなーと思ったので、今後行く予定の方にはツアーの参加をお勧めします。

【ペルー】チチカカ湖のウロス島(浮島)個人観光体験レポート

いよいよチチカカ湖の観光へ!
まずはボート乗り場に向かいます。港の近くに行くと、チケット売り場のような小さな建物が建っていて、近くに行くと案内の人が話しかけてきます。

「ウロス島(浮島)へ行きたい」と伝えると、すぐにチケットを渡してもらえました。
その時
たまたまウロス島に住んでいるという少年が近くにいて、学校を終えて帰宅するところだったようなので、ボート乗り場まで案内してくれました。ウロス島の自宅から毎日プーノの学校までボートの乗って通っているそうです。

ウロス島には小学校までしかないようで、中学校や高校はプーノ陸地の学校まで通うことになるそう。毎日湖を渡っての通学、大変そう。。毎日ボートで通学するという独自の生活スタイルがとても新鮮に感じました。

ボート乗り場にはこんなパクリデザインの船がたくさん並んでいて、思わず写真を撮りました。ディズニーから、ドラゴンボールなど漫画キャラクターまで混ざっています。笑ピカチュウも!思わず笑ってしまいますよね!笑
それにしても日本のキャラクターが、地球の裏側の国ペルーでもすっかり人気になっているのはうれしい限りです。

ウロス島までのボートはある程度乗客が揃ってから出発するようで、私が着いてから30分くらい待ったような気がします。30人くらい乗れそうなサイズのものでしたが、15人くらい揃ったら出発しました。私が乗船した時、周りの乗客のほとんどはペルー国内からの観光客のようでした。

大量の葦をボートで運んでいる様子

ゆっくり30分くらいかけて進んで行くと、だんだん浮島がポコポコと現れます。

ウロス島は1つの島ではなく、小さな島が転々と並んでいます。島の大きさは大小様々約40個あるようで、今でも400人ほどの島民が生活しているというからびっくり!

この島は「葦」と呼ばれる藁に似た植物で作られた人工の浮島です。この葦は「トトラ」という名前で、チチカカ湖にはトトラ葦がそこら中に生えてるので、それを刈り取って使っているそうです。
地面となるトトラの厚さはなんと3メートル以上。ロープを使って湖底に固定し、流されないようにしているそうです。

ウロス島1つ目の島

ボートは一つの小島の前で停まりました。10軒くらいの家が並んでいます。降りるとすぐ全員が椅子に座るよう案内されました。

ちなみにこの椅子もトトラで出来ています。なんでもトトラで造ってしまうのがすごい!

そうこうしているうちに住民の男性がウロス島について説明をスタート。スペイン語だったので言葉が理解できず、ある程度事前に調べておけばよかったなーと思いました。ツアーであれば英語の通訳ガイドが付いているものもあると思いますが、個人だとこういう時ちょっと不便です。ですがボードやミニチュアも使ってくれていたので、退屈ではありませんでした。

トトラはすごく万能な物で、建物や地面だけでなく、船に使われたり火を起こす時に使ったり、食べることもあるそう!サトウキビに似た見た目で、外側の殻を向いて中身を食べるそうで、歯磨き効果もあるとのこと!

島での暮らしはソーラー発電で電気を使用できるそうで、島のあちこちにソーラーパネルがありました。
説明が終わってからは3人ずつくらいに分かれて現地の家の中へ。家の中は狭くて、1つの寝床があるくらいでした。

子供がちょうどお昼寝の時間だったようで、眠たそうな表情で挨拶をしてくれました。

その後、お土産コーナーを見る時間になります。

手作りのキーホルダーやアクセサリー類が多く並んでいました。トトラで作られたミニボートは良い記念になりそうですね!

ちなみに、伝統の織物は「タキーレの織物技術」としてユネスコ無形文化遺産に登録されているそうで、住民も紹介していました。

その後、トトラで作られたボートに乗るよう案内が入ります。この移動費は別途で10ソルかかりますが、全員が乗る流れになると思います。「そんな費用聞いてない!」と思われるかもしれませんが、せっかくのチチカカ湖を楽しみましょう!
それにしても独特なデザインのボードで、猫のデザインが目を引きます。こんな立派な船ができるなんて、トトラの丈夫さを改めて体感しました。

見渡す限りにトトラの浮島と家が並んでいます。崩れずにしっかりと形を保っているのが本当にすごいなーと思いました。

ウロス島2つ目の島

10分ほど移動した先にある、また別の小島に到着しました。「TITICACA」の大きな文字盤が目立っています。
この島ではガイドさんの説明などはなく自由に見学することができたので、自分のペースで気ままに散策してみることに。

ここにはレストランやお土産屋さんがありました。レストランの料金は高めで、ほとんど利用している人がいませんでした。観光価格なのがちょっと残念。。

このコーヒーショップにはなんとWifiまであるみたい!どんどん発展してきていますね!

島の中には手作りのモニュメントや景色が見れる展望台などが飾られています。島の人たちは本当にトトラでなんでも作ってしまいます!笑

ウロス島の女性も皆民族衣装を着ていました。ツアーによってはこの民族衣装の試着体験ができるところもあるので、興味がある人は予約する前に聞いてみてください。

お店も限られているので、あっという間に見学し終えてしまいました。この日は雨が降ったこともあって地面のトトラも濡れてとても歩きにくかったです。
座れる椅子はレストランのお客さん用にしか用意されておらず、濡れてる地面にも座りたくなかったので、肌寒い中ただ立って待つ時間はとても苦痛でした。笑

お昼を食べない人はスナック菓子などを持ってきておくと良いと思います。20分くらい時間を潰した頃、やっと帰りのボートが到着しました。

ボートの中から浮島の上でバレーボールをしている人たちを発見!女性は民族衣装を着たままでやっていたので、動きにくそうです。浮島の上では十分な運動ができなそうですし、周りが湖なので危険性も高いだろうなーと、水上生活はやっぱり大変そうだと感じてしまいます。

 

以上がウロス島の観光の流れになります!ツアーではもっと内容が濃くなるとは思いますが、全体的には小さな島を見学するのがメインなので、退屈な時間も多くなると思います。それでも実際に訪れてみて自分が知らなかった生活を見れたので、とても刺激が多く楽しい体験になりました。

せっかくならウロス島だけでなく、タキーレ島やアマンタニ島との合わせてあるツアーで、より原住民の暮らしに深く触れていただきたいです!

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