海外のひとり旅では、現地の交通情報や治安情報など、いろいろな情報が必要ですよね。
今回は、カンボジア・アンコールワットを巡る旅に必要な、
・旅の基本情報
・アンコール遺跡を巡る時に役立つ情報
・その他観光スポット情報
・知っているとお得な!?情報
をご紹介します!
ぜひカンボジア・アンコールワットの旅の参考にしてください!
【カンボジア】アンコールワット一人旅(ひとり旅)の基本情報:入国
旅のヒント①:アライバルビザの取得方法
カンボジアへの入国にはビザが必要ですが、ビザは事前にe-visaとして申請することも可能です。今回はアライバルビザの取得についてご説明します。
アライバルビザの申請に必要なのは、
①申請料30ドル
②6×4cmの写真
の2つです。
日本の空港でチェックインの際にビザが無い場合、この2つがビザ申請に必要な旨の注意を受けるかもしれません。
ですが、実際は写真がなくてもじつはOKなんです!
プノンペン国際空港に到着すると、イミグレーションの前に「visa application」と「visa collection」という2つの窓口があります。
アライバルビザの申請は申請書に必要事項を記入して、「visa application」カウンターに並びます。機内で申請書をもらっていない場合は、近くにいる係員から申請書をもらって記入しましょう。
この時、写真を一緒に渡さないと、
「シャシン!」と突っ込まれ、「No」と答えると、「3ドル!」と追加料金を請求されます。
ここで3ドルを払えばすんなりビザが申請できてしまうというわけです。
申請書と一緒にパスポートを渡して、隣の「visa collection」の窓口に移動します。
ここで係員が名前とパスポートをガラス越しに提示するので、自分の名前とパスポートが提示されたら窓口に進んで申請料30ドルを払いましょう。
以上がアライバルビザの取得方法です。写真は必ず必要ではないですが、ドル紙幣は日本で忘れずに用意しておきましょう。
旅のヒント②:空港でローカルSIMの購入を忘れずに!
無事イミグレーションを通過し、荷物も引き取ってアライバルゲートをくぐると、すぐ目の前にSIMカード売場の窓口が並んでいるので、ここでローカルSIMを購入しておきましょう。
ローカルSIMカードを購入する際には、事前に手持ちのスマホのSIMロックを解除するのをお忘れなく!
使用通信料無制限で1週間ほど利用できるプランは何と5ドル!安い!
旅のヒント③:カンボジアでのお金
カンボジアではひろくドルが流通しているので、特にカンボジアのリエルに両替する必要はありません。
ただし、あまり大きな紙幣はおつりが出ないので、なるべく細かいドル紙幣、出来れば20ドルまでの紙幣を準備しておくと良いでしょう。
ドルで支払っても、おつりはリエルで買ってくることが多いです(特におつりが1ドル未満の場合)。
このため、旅をしているとどんどんリエルが増えてくるので、慣れてきたらリエルを使ってお金を払うか、ドルとの合わせ技で支払っても受け入れてくれることが多いので、うまくリエルも活用しましょう!
【カンボジア】アンコールワット一人旅(ひとり旅)の基本情報:シェムリアップの情報
旅のヒント④:シェムリアップへのバス移動について
アンコールワットに最も近い街であるシェムリアップへは、プノンペンからバスで行くことができます。
1つ注意しておきたいのは、プノンペンには大きなバスターミナルのような場所は無く、それぞれのバス会社が自分たちの発着場となる事務所からバスを出しています。
シェムリアップまでバスでは約5時間、VIPバスと普通のバスがあるようですが、それぞれ20ドル、15ドルです。
VIPと言っても写真のようなミニバンのような車なのでせいぜい15人ぐらい乗るのがやっとという大きさ。満員になるとちょっと窮屈かもしれません。
旅のヒント⑤:シェムリアップの自転車屋さん
シェムリアップには自転車屋が数多くありますが、とは言っても至る場所にあるわけではないで事前にお店の場所と営業時間を調べておきましょう。
今回利用したのは、「Aing Kimsan Bicycle Shop & Rental」というお店。住所と電話番号は下記の通りです。
住所:Preah Sangreach Tep Vong St, Krong Siem Reap, Cambodia
電話番号:+855-92-999-199
シェムリアップの自転車屋は8時から営業開始のお店も多い中、こちらのお店は7時から営業しています。
アンコール遺跡は朝の5時半ごろから観光可能なので、なるべく涼しい朝の内に観光を始めたいところ。
こちらの自転車屋は1日8ドルでマウンテンバイクをレンタルすることができます。営業時間は21時までで、それまでに返却すればOKです。
しかも、デポジットとして身分証を預けておく必要がありますが、コピーでもOKなので安心!身分証を求められたら、「Photocopy, please」と言いましょう。
また、滞在しているホステルの名前と部屋番号を聞かれるのでこちらもメモするなり覚えておきましょう。
【カンボジア】一人旅(ひとり旅)の基本情報:アンコール遺跡
旅のヒント⑥:自転車で巡るアンコール遺跡のルート
自転車でアンコール遺跡を巡る場合、一般的なルートがこちら。
アンコール遺跡を観光するうえで注意が必要なのが、チケット売場がアンコール・ワット/アンコール・トムからかなり離れた場所にあるということ。
初日は必ずこのチケット売場に行く必要があるので、ここが起点となります。
そこから自転車で周るルートとしては、チェックポイントを左折してアンコール・ワット→アンコール・トム→タ・プロ-ムと時計回りに巡るルートと、チェックポイントを右折して反時計回りに周るルートの2つです。
ちなみに、シェムリアップからこのルートを回って元の自転車屋さんに戻ってくるまでのおおよその距離はなんと30キロ!!これは自転車での移動距離であって、各観光スポットを歩いて周った距離は含まれていません。
朝8時半にチケット売場を出発しましたが、アンコール・トムのベイヨン寺院を観終わった時には16時を過ぎていました。ですので、よっぽどさらっと観て周らない限り、このルートでアンコール・ワットも観るのは難しいでしょう。
旅のヒント⑦:アンコール遺跡の王道観光ルートとは?
アンコール・ワット/アンコール・トムを巡る王道ルートが、ビッグ・ルートとスモール・ルートです。
スモール・ルートは、アンコール・ワット、アンコール・トム及びタ・プロ-ムを結ぶルートで、上記の図で黄色い点線で示したルートです。
一方のビッグ・ルートは、アンコール・トムの北門から出発して、East Barayを横切るやや大回りなルートを指します。
有名どころはスモール・ルートに集約されているように思われるかもしれませんが、実はビッグ・ルートにの見どころもそれぞれに特徴があって面白いですし、スケールの大きな遺跡も残されているので、スモール・ルートだけで終えるのはもったいない!
王道の観光プランとしては、
1日目:スモール・ルート
2日目:ビッグ・ルート
3日目:郊外のやや離れたスポット(ベンメリアなど)
で周るのが一般的です。
3日券を買ったからには心行くまでアンコール・ワットを楽しみたい!という方は、3日目に1日目、2日目に周ったスポットをもう一度味わうというのも良いと思います。
ちなみにこのビッグ・ルートとスモール・ルートはアンコール・ワット観光ではほぼ当たり前のように知られているルートですので、トゥクトゥクをハイヤーして観光したい場合も、「Big Route/Small Route」と言えばほぼ100%通じます。
旅のヒント⑧:アンコール遺跡内での注意事項
アンコール遺跡内を観光するうえで、気を付けておきたいことをいくつかお話ししておきます。
①トイレについて
アンコール遺跡内はかなり広い敷地面積がありますが、トイレは主要なスポットの近くにはだいたい併設されているのでそれほど心配する必要は無いかもしれません。
アンコール・ワット、アンコール・トム、タ・プロ-ムの近くにももちろんトイレが設置されています。
ただ、それぞれのスポットもそれなりに広いので、トイレの場所をすぐに見つける、もしくは辿りつけるわけではないかもしれません。十分に余裕をもって行動しましょう。
②水分補給について
飲み物についてもそれぞれのスポットの出入口付近に出店のようなお店が並んでいますので、そこで購入することができます。
クーラーボックスで冷やしてくれているのもありがたいです。
ただし、値段はシェムリアップで購入するよりもやや高め。ミネラルウォーター0.5リットル入りで0.5ドル、コーラなどの清涼飲料水は缶で1ドルが相場です。
③食事について
食事に関しては、①と②に比べるとやや場所が限られるかもしれません。
ですので、ランチ時に限らず少しでも空腹を感じているときにレストランを見つけたら、早めに食事を済ませておいた方がよいと思います。
こちらもシェムリアップのお店より少し高めの価格設定です。
④勧誘、その他トラブルについて
スタッフからの勧誘
アンコール遺跡内で働いているスタッフも学生など含めて毎日働いているわけではないので、空いた日にトゥクトゥクでガイドをしていることが一般的なようです。
ですので、チケットチェックなどのスタッフからトゥクトゥクや、遺跡内のガイドの勧誘が結構あります。
もちろんガイドやトゥクトゥクの足を探している場合は交渉してみるのも良いでしょうが、そうでない場合ははっきりと「No!」を突き付けましょう。
売り子
そのほか、スポットの出入り口付近ではお土産を売りつけてくる売り子が必ずして、中にはしつこい売り子も多いです。
スポットを周る度に同じようなお土産物を売りつけてくるので、だんだんうんざりしてきますが、そこは忍耐強く耐えるのみ!
特に子どもの売り子も多く、
「お金がないから学校にも行けない」
「勉強するお金が必要だから助けて」
などと決まり文句のように同情を誘ってきます。
スポット内にいる自称ガイド
また、特に1人で遺跡を周っていると、急に勝手にガイドをしだす若者に遭遇することも。
彼らは「僕たちはボランティアだ」と言いながらも、ガイドが終わると寄付金やチップのお願いをして来ます。もちろん「寄付する気はない」と強く言えばそれ以上は追求してきませんが、そのようなことに関わりたくない方は、ガイドを予めつけておくか、声をかけられても無視するようにしましょう。
アンコール・トムのベイヨン寺院内では、急に現れたお兄さんが面白い写真撮影スポットをいくつか教えて周ってくれました。
1人だったので、写真も撮ってもらうことができてとても助かったのですが、一通り終わるとチップとして10ドル要求されました。
もちろん言われた額は払わず、気持ち程度に5ドル(これでもかなり高額です!)を払ってその場を後にすると、特にしつこく付きまとわれることはありませんでした。
このような出来事にどのように対応するかは皆様次第というところもあります。筆者個人の意見としては、入場料で高額を支払っている以上、それ以上にチップなどを支払う必要はない、ということ。
なので、このような行為を求められた場合はことごとく無視するのが一番です。目も合わさず、ひたすら前を向いて歩いて去りましょう。
旅のヒント⑨:遺跡を訪れる時間帯に注意!
アンコール遺跡には毎日数多くの観光客が訪れますが、有名なアンコール・ワット、アンコール・トムやタ・プローム遺跡の内部は通路も狭く、時間帯によっては観光客でごった返して渋滞が起こることも。
特に昼前から13時、14時辺りにこれらのスポットを訪れる時には、ある程度人が多いことを覚悟しておきましょう。ゆっくり堪能したい場合は、早朝がベスト、もしくは閉園する間近の夕方も多少は空いているかもしれません。
旅のヒント⑩:意外とハード&高所恐怖症は要注意!のアンコール遺跡
アンコール遺跡の中にはピラミッド型の遺跡も多く、これらも頂上まで上ることができます。
ただし、一部上りやすいよう階段が備え付けられている場所もありますが、多くは当時の姿のまま残されているため、頂上へ上る石段も急だったり、幅がバラバラ、足の踏み場が狭いなど意外とハードです。
高所恐怖症の方だと、頂上に上る石段を前に足がすくんでしまうかもしれません。とにかく動きやすく、滑りにくい服装で訪れるようにしましょう。
【カンボジア】一人旅(ひとり旅)の基本情報:アンコール・トム
旅のヒント⑪:アンコール・トムの観光ルート
アンコール・トムはかなり広大な敷地があり、その中心部分を観るだけでも軽く数時間はかかってしまいます。
そのため、なるべく効率的に周りたいところ。
周るルートとして、大きく2パターンあり、今回ご紹介したように勝利の門から入るルートと、南のバイヨン寺院から北に進むルートがあります。
周り方としては、
勝利の門
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象のテラス
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王のテラス
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(時間があれば)Preah Palilay(プレア・パリレイ)
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Royal Palace&Phimeanakas(王宮&ピミアナカス)
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Baphuon(バプオン)
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Preah Ngok(プレア・ゴク)
⇅
バイヨン寺院
をおすすめします。
旅のヒント⑫:バイヨン寺院内のチップに要注意!
バイヨン寺院内を歩いていると、突然1人の男性に「いい写真スポットを教えてあげるからついてきて」と言われ、言われるがままにいろいろな写真を撮ってもらいました。
一通り案内が終わると、予想はしていましたがやはりチップの要求が。男性が口にした金額は10ドルでしたが、さすがにあり得ないので5ドルだけ渡してその場を後にしました。5ドルでも今考えると高いですね。2,3ドルぐらいが妥当だと思います。
とくにしつこく付きまとってくることは無かったですが、チップを払いたくない方は最初からNOと断りましょう。
【カンボジア】一人旅(ひとり旅)の基本情報:その他観光情報
旅のヒント⑬:コーケー遺跡とプリヤ・ヴィヘアへのアクセス
コーケー遺跡とプリヤ・ヴィヘアはどちらもシェムリアップからやや離れた場所にありますが、同じ方向にあるため日帰りで両方観光することが可能です。
コーケー遺跡はシェムリアップから車で約2時間、プリヤ・ヴィヘアはそこからさらに2時間ほどかかります。したがって、シェムリアップへの行きと帰りの移動時間だけで8時間!
コーケー遺跡とプリヤ・ヴィヘアはどちらもそれほど大きな遺跡ではありませんが、コーケー遺跡は1時間、プリヤ・ヴィヘアはできれば2時間欲しいところです。
このため、日帰りで2つを観て周るためには早朝からの移動がベスト。
観光方法としては個人でタクシーをハイヤーするか、ツアーに参加するかの2択でしょう。ツアーの場合、現地ツアーに申し込むには最低2人以上の参加が無ければ催行されません。
VELTRAという日本のツアー会社もあり、こちらは1人から催行可能なようです。
ご参考までに、個人でタクシーをハイヤーした場合、120ドルでした。
入場料は下記の通り。
コーケー遺跡:10ドル
プリヤ・ヴィヘア:入場料10ドル+頂上までの移動代(バイク:10ドル、4WD:25ドル)
旅のヒント⑭:プリヤ・ヴィヘアでバイクはかなりハード!
プリヤ・ヴィヘアの頂上へはチケット売場からバイクか10名前後の乗り合いで4WDで向かいます。これは、頂上までの道の途中にある坂がかなりの急斜面になっていて、普通のクルマでは上がることができないからです。
バイクは往復で10ドル、4WDだと25ドルでバイクの方が圧倒的に安いですが、急降下系のアトラクションが苦手な方は4WDを強くお勧めします。
というのも、行きは上りなのでまだ良いのですが、帰りの下りがかなり怖い。。たぶん遊園地とかにある急流下りのアトラクションと同じくらい(これ、ほんとに。誇張じゃないです!)。
そんな斜面をなんの躊躇もなくバイクで下るのですが、もう身体がほぼ地面に垂直になってるので、踏ん張ることができず、ドライバーに覆いかぶさる感じになります。。
ほんとに怖い思いをしたので、バイクを選択する場合は帰り道、覚悟してください。。。特に雨だとさらにキツイっす。。。
【カンボジア】一人旅(ひとり旅)の基本情報:知っているとお得な情報
旅のヒント⑮:ビールは生ではなく缶を飲むべし!
ガイドさんに教えてもらって知ったのですが、カンボジアのビールの缶の裏にはクジが付いていて、当たると賞金はもちろん、缶ビールもう1本サービスなどいろいろな景品が付いているそうです。
これ面白いサービスですよね。カンボジアでは生ではなく、ぜひ缶(たしか、ビンも同様にクジがついていると言っていた気がしますが、定かではありません。)を飲んで、開けたフタはすぐ捨てずに裏をチェックしましょう!
旅のヒント⑯:上手な買い物の方法
ナイトマーケットに限らず、お土産用に売っている雑貨や食材、アクセサリはたいていどの店にも置いている物がほとんど。
商品には値札もされていないので、最初は高い値段でふっかけてきます。いかにディスカウントさせるかが腕の見せ所ですが、ディスカウントさせる方法は大きく2つ。
・なるべく複数の商品を購入
・まずは他の店に目移りさせる仕草で様子見
やっぱり一度に複数の商品をまとめて買うと、それだけディスカウントもしやすくなります。それに加えて、ポイントは他の店で買うと見せかけていったん店を離れる素振りを見せること。
「この客はまとめて商品を購入しそうなので高い価格で売れそう!」
と店の人の期待値を上げつつ、他の店に行く素振りをすると店員さんは必死に呼び止めようとしてさらに値引きしてくれます。
そこで最大限の値引きをしてもらいつつ、さらに低い価格で交渉してみましょう。
さすがに店員が「無理!」という仕草をすれば、おそらく利益もほとんど無いとみてよいので、そこから少し値段を戻してあげるとその値段でOKしてくれると思います!
いかがでしたでしょうか。あなたのひとり旅がより楽しくなると幸いです!