広大な大地の北海道で、東に位置する大都市といえば釧路。北海道では水揚げ量第1位を誇っており、港町としても有名です。
今回はそんな観光地としても有名な釧路で、ぜひとも味わっていただきたいご当地グルメをご紹介します!
釧路ラーメンから海鮮の街ならではの回転寿司、釧路が発祥の炉端焼きなど、釧路の観光の醍醐味をお楽しみください!
【釧路】おススメご当地グルメ①:釧路ラーメン
釧路に限らずですが、北海道のグルメとして海鮮と並んで人気なのがラーメン。
札幌ラーメン、旭川ラーメン、釧路ラーメンとそれぞれの都市で味も特徴も違うラーメンが食べられるのは何だか贅沢ですよね。
今回は釧路のローカルフードとしても、圧倒的に人気のある釧路ラーメンをご紹介します。
ラーメン「まるひら」
まず1点目は、平日も地元の人で賑わうというラーメン「まるひら」。
釧路駅からは1.5kmほどと徒歩だと25分~30分ほどかかってしまい、やや遠い場所にあるお店ですが、それでも足を運んで釧路ラーメンを味わう価値が十分にある人気店です。
こちらの釧路ラーメン「まるひら」さんのメニューはとてもシンプルで、醤油もしくは塩のラーメンのみ。サイズが普通、大盛、特盛の3種類から選べます。
筆者が訪れたのは1年で最も寒い真冬の2月ごろ、昼もかなり時間を過ぎており、3時~4時の間だったと思います。
お店に入ってみると幸いにもお客さんは数名程度で、無事並ばずにカウンター席へ。
ちなみにお店は小ぢんまりしていて、カウンターが5~6席ほど、あとはテーブル席とお座敷で合計20席ほどです。
注文したのは醤油の大盛。注文してほどなく、美味しそうな醤油ラーメンが目の前に!
外は真冬の寒さとあって、アツアツの醤油ベースのラーメンが身に染みました。。
釧路ラーメンの特徴は、おそらくカツオメインかと思いますが、和風だしの効いたスープに細いちぢれ麺です。
ラーメン「まるひら」さんのラーメンは盛り付けの具もチャーシューに海苔、青ネギにメンマととてもシンプル。
スープをすすると、程よい甘さにカツオの効いた和風だしがとてもクセになります。醤油ベースといっても和風だしが主役なので、醤油の濃さは全く気にならず、見た目の印象とは違ってあっさり系のラーメンと言えるでしょう。
この通り、スープを全部飲み干してしまいました!
ラーメン「まるひら」さんはご家族?でやられているのでしょうか、店員さんは3人ほどいらっしゃいましたが、とても明るくて丁寧な接客で身も心もほっこり温まることができました。
営業時間とアクセス
ラーメンまるひら
住所:〒085-0835 北海道釧路市浦見8丁目1−13
営業時間:9時30分~17時まで
定休日:水曜日
電話番号:0154-41-7233
魚一 らーめん工房
2つ目にご紹介するのは、釧路駅から歩いて5分ほどとほど近い場所にある、こちらの「くしろ丹頂市場」の中にある釧路ラーメンのお店、「魚一 らーめん工房」です。
このくしろ丹頂市場はすぐ向かいにある「釧路和商市場」に比べると大きさも小さく、市場というよりは地元のスーパーといった感じの場所です。
それでもやはり港町の釧路ならではということで、新鮮な魚介類が数多く並び、お店の外ののぼりも「カニ」が大きくアピールされています。
「魚一 らーめん工房」は、このくしろ丹頂市場のお店の奥の一区画に構えているラーメン屋さんで、座席数としてはさきほどの「まるひら」さんより少ないかもしれません。
魚一(うおっち)らーめん工房さんで「厚岸牡蠣魚醤こってりラーメン」‼️オリジナルさんま魚醤に新鮮でふっくりした厚岸牡蠣がドーン😄魚介の旨味たっぷりです😆🎵🎵 pic.twitter.com/x7b7H7yaXk
— maboux (@maboux5) August 25, 2018
こちらの魚一さんは「魚醤ラーメン」とのぼりを掲げているように、魚醤ベースの海鮮ラーメンということでまさに釧路ラーメンの王道かと思います。
味は醤油、みそ、塩などがあり、味付けもあっさり・こってりを選ぶことができるので、お好みに合わせて選べる楽しさもありますよね。
ラーメンに乗る具材も、冬は限定で大きくてぷりっぷりの牡蠣が乗った「牡蠣ラーメン」があったり、アサリがたっぷり乗ったあっさりラーメンもスープに魚介類の味が染み込んで、旨味がすごいことになっています!
こちらも「まるひら」さん同様、時間によってはお店の外まで行列ができることも多いので、比較的空いている午後のランチタイム後を狙ってみてはいかがでしょうか。
営業時間とアクセス
魚一 らーめん工房
住所:〒085-0017 北海道釧路市幸町13丁目1(くしろ丹頂市場内)
営業時間:9時~16時30分まで(土曜日は13時30分まで)
定休日:日曜日
電話番号:0154-23-4541
【釧路】おススメご当地グルメ②:海鮮
北海道と言えばやっぱり新鮮な海の幸、海鮮はどうしても味わいたい!
という方がほとんどではないでしょうか。
そんな新鮮な海の幸を手軽に味わえるのは、やっぱり庶民の味方、回転ずしですよね!
ここ釧路には、実は北海道の地元ではおなじみの二大回転ずしチェーン店「なごやか亭」と「まつりや」の本社があります。
本社があるということは、当然釧路のお店が一番!ということで、今回は「まつりや」をご紹介します。
回転寿し まつりや
今回筆者が訪れたのは、釧路駅から一番近い新橋店。他の回転ずしと同じように、こちらのまつりやさんも、店内はとても明るくて活気に満ち溢れています。
店内は広く、カウンター席とボックス席があるので一人での入店でも安心です。筆者が訪れた時にも、すぐ後にお一人様のお客さんが2人入ってきました。
注文方法
席についてさっそくメニューを開いてみると、その多さにびっくり!
握りの種類も豊富ですし、巻物系、○○3種盛りやみそ汁、デザート系も含めて本当に数が多いです。
それでもやはり地元釧路でとれる魚介類が人気のようで、ホタテはすでに売り切れていました。
回転ずしなのでテーブルを回っている寿司を取ってもいいですが、回転レーンにないネタなどはテーブルにある注文シートに記載して直接テーブル越しにカウンター内にいる握り職人さんに渡します。
やはり釧路ならではのネタを!
せっかく釧路まで来たので、ぜひとも釧路でとれた地元のネタを食べて頂きたい!
サーモンはもちろん、ホタテ、変わりどころではこちらのクジラやほっけなどもありますので、苦手で無い方はぜひ地元の魚介を楽しんでください!
ちなみに、電子マネー(Paypayなど)での支払いも可能なのも何気に嬉しいポイントです。
営業時間とアクセス
まつりやは釧路市内にも3店舗ほどありますが、釧路駅から一番近いのが新橋店です。といっても、徒歩の場合は20分ほどかかってしまうので、釧路市内を走るバスをうまく利用すると良いでしょう。
新橋店の場合は、すぐ目の前にバス停の「大曲」駅があるのでバスでのアクセスをおススメします。
回転寿し まつりや 新橋店
住所:〒085-0046 北海道釧路市新橋大通1丁目1−19
営業時間:11時30分~22時30分まで
定休日:なし
電話番号:0154-21-6777
釧路和商市場(勝手丼)
釧路駅前から徒歩数分の場所にある「釧路和商市場」。
こちらは店内面積も広く、魚介類はもちろん、釧路のお土産も売っているので観光客が多く訪れることでも有名です。
そんな「釧路和商市場」でも特に人気なのが、「勝手丼」!
この「勝手丼」は、お客さんが自由に好きなだけネタを選んで自分好みの丼ぶりをカスタマイズして食べることができる、魚介好きにとっては夢のようなサービスです。
店内には「勝手丼」向けに、刺身状態にしたネタを広げて熱心に声掛けしているお店がずらりと並んでおり、お客さんは自分の「勝手丼」を作った後、中央にあるイートインスペースで食べることができます。
釧路の和商での勝手丼
旨かった pic.twitter.com/L22r66Azw7— tomok13@Minuet (@Neko_Minuet) June 19, 2020
ネタにより値段はまちまちで、50円~200円ほど。盛り付けるネタとボリュームによっては割高になることもあるので気をつけてください。
勝手定食
勝手丼はちょっとお高い。。という方におすすめなのが、和商市場で好きな魚を買って、定食にしてもらう「勝手定食」です。
こちらの勝手定食の看板があるお店に買った魚を持ち込むと、その場で調理をしてくれて、しかもごはんとお味噌汁のセットまで付けることが可能なんです。
この調理代+ごはん・味噌汁セットで500円なので、これに魚の購入代金が上乗せされることになります。
そこで筆者が試してみたのが、こちらのカレイ!
和商市場をぶらぶらしているとお店の人に声をかけられてこの勝手定食を勧められ、試してみました。このカレイ、なんとお値段はたったの350円でした!
ですので、勝手定食とトータル850円で、このカレイの塩焼きとごはん、お味噌汁を食べることができたというわけです。
料金だけ見ると安いわけではありませんが、獲れたてのカレイは肉厚で身も弾力があり、普段食べているそれとはまるで別の魚のよう!
そんな新鮮な魚を手軽に味わえて、観光プライスも考えるとまだリーズナブルなお値段ではないかと思えました。
営業時間とアクセス
釧路和商市場
住所:〒085-0018 北海道釧路市黒金町13丁目25
営業時間:8時~17時まで
定休日:日曜日
電話番号:0154-22-3226
【釧路】おススメご当地グルメ③:炉端焼き
釧路の街が発祥と言われているのが、「炉端焼き」。
筆者は目の前の炉端でじっくり焼いた魚介類や野菜、お肉を食べる時、「日本人に生まれて良かった!」と思えるぐらい幸せを感じました。
素材の味を最大限に引き出し、またじっくりと時間をかけて炉端で焼くというのは考えてみるととても贅沢な食事のとり方かもしれません。
そんな「炉端焼き」のお店は釧路市街にもたくさんあり、大きくセルフ形式と、お店の人が調理してくれる2パターンのお店があります。
今回は前者のセルフ形式のお店をご紹介します!
炉ばた煉瓦
訪れたのはこちらの「炉端煉瓦」さん。
残念ながら店内の内装は撮影NGなのですが、店内は広々としていて、「レンガ倉庫」を思わせるような感じで雰囲気もバツグン!
店の入り口スペースにはレトロなおもちゃなどが飾られている一画もあって、家族連れからお一人様まで誰でも気軽に訪れることができるお店です。
筆者一人での入店!
まず席に案内されますが、こちらのように1人~2人用のスペースも用意されているので、店外の看板にも案内があるように一人でも全然楽しむことができます。
そして、テーブルに備え付けられた炉端にテンションも思わず上がりっぱなし!
注文は最近の居酒屋ではおなじみのメニュータブレットで注文できるので、わざわざ店員さんを呼ぶ必要もありません。
さっそくホッケを注文して焼いてみると、思いのほか火の通りが早く、また熱気がすごいです。
真冬なら温まってちょうどよいですが、真夏だと汗だくになりそう。。
でも遠赤外線効果でしょうか、ホッケからは溢れんばかりの旨味成分がぽたぽたとこぼれ落ち始め、食べてみるとこれが美味い!
このホッケの半身、おそらく2~3人でちょうどよいサイズだと思うので一人で食べるとかなり満足感があります。
こちらも釧路名物の釧路ザンギ。鶏のから揚げです。
こちらの煉瓦さんは魚、肉、鍋、野菜の他にこのような一品も数多くあり、メニューが豊富で、やはり釧路に来たからには、ということで注文してみました。
普通の居酒屋だと一人で入ってもあまり面白みが無いかもしれませんが、炉端焼きの居酒屋だと一人でも十分に楽しむことができました!
営業時間とアクセス
炉ばた煉瓦
住所:〒085-0016 北海道釧路市錦町3丁目5−3
営業時間:17時~23時まで
定休日:なし
電話番号:0154-32-3233
【釧路】おススメご当地グルメ④:B級グルメ「スパカツ」
スパカツとは?
釧路市民が愛してやまないB級グルメが、「スパカツ」です。
その名の通り、「スパカツ」はミートソーススパゲッティの上にトンカツが乗ったボリューム満点のグルメ。しかもミートソーススパゲッティはハンバーグのようにアツアツの鉄板の上に乗っているというのもポイントなんです。
実際に食べてみると、スパゲッティの部分は昔懐かしい、変わらないミートソース味なんですが、鉄板で焼かれているので下の方はちょっとおこげがついていたり、焼かれることで麺がもっちりした味わいになったり、意外と奥が深い味わいでした。
上に乗っているトンカツも脂と赤身のバランスが程よく、ジューシーでありながらも柔らかい歯ごたえで、これだけでもトンカツ定食にできてしまうぐらい、スパゲッティに負けず主役の存在をアピールしているかのよう。
スパカツ発祥のお店「レストラン泉屋」
このスパカツを考案したとされるのが、「レストラン泉屋」さん。
この「レストラン泉屋」さんは王道の喫茶店、ファミレスといった感じのレストランで、総本店の1階に入口にあるメニューサンプルを見ているだけでも楽しい気分になってきます。
お店は2階にあるのですが、2階に上がってみると店内はいつもたくさんのお客さんで賑わっていて、外の人通りからは想像がつかないぐらいです。
機会があればスパカツ以外にも食べてみたいメニューがたくさんありますが、まずは皆さんもスパカツを一度味わってみてはいかがでしょうか。
アクセスと営業時間
レストラン泉屋 総本店
住所:〒085-0014 北海道釧路市末広町2丁目2−28
営業時間:11時~21時まで
定休日:なし
電話番号:0154-24-4611
【釧路】おススメご当地グルメ⑤:絶景カフェ
皆さんは釧路が「世界三大夕日」の1つに数えられていることはご存じでしょうか。ちなみに残りの2つはンドネシアのバリ、フィリピンのマニラと、なぜかすべてアジアに偏っているのですが。。
ただ、実際に釧路の港を訪れてみると、特に冬は厳しい寒さの中にあるのに、海はとても穏やかで静かなんです。
そして、そんな港から見るオレンジ色に染まる夕日の景色を見ていると、どこか懐かしいような、温かいような、何だか特別な感情を覚えます。
そんな釧路の海を眺めながら一息つくことができるカフェをご存じでしょうか。
くしろ夕日カフェ
釧路の港沿いの建物の2階にあるのが、「くしろ夕日カフェ」。
店内は白を基調としてシンプルながらもアットホームな雰囲気で、手作りのランチやパンケーキなどのスイーツ、コーヒーなどほっと一息つくことができるカフェです。
何といっても壁沿いにテーブルが置かれていて、窓の外に写る釧路の港を見下ろすことができるのが魅力。
(席によって窓の大きさや、窓の真正面で無い場合もありますのでご注意ください。)
パンケーキも気になったのですが、今回は玉ねぎを丸ごと使い、器代わりにしてグラタンにしたこちらのグラタンランチを頂きました。
3色のパンもふわふわで、どれも手作りの優しい味が伝わってきます。
店内は奥にグループ用のテーブルがありますが、手前の壁沿いにカウンターテーブルが置かれていて、一人で窓の外を見ながらゆっくりランチやお茶を楽しむにもぴったり。
座席数はそれほど多くなく、合計で20席あるかどうか、というぐらいだったかと思うので、窓際の席を確保したい時には事前に電話で混雑状況を確認するか、ランチタイムを外して比較的落ち着いている時間帯を狙って訪れてみてください。
アクセスと営業時間
くしろ夕日カフェ
住所:〒085-0846 北海道釧路市1 入舟4丁目1−1かもめホール2F
営業時間:11時~16時まで
定休日:水曜日
電話番号:0154-41-2015
【釧路】おススメご当地グルメ⑥:(おまけ)地酒「福司」(ふくつかさ)
さて、最後に釧路唯一の地酒「福司(ふくつかさ)」をご紹介します。
こちらの日本酒は釧路にある「福司酒造株式会社」さんが造っているのですが、こちらの会社は1919年(大正8年)創業という、100年以上の歴史を持つ酒造会社です。
その名前でもある「福司」は、辛口のスッキリとした喉越しが特徴。ぜひお酒が好きな方はこちらも味わってみてください。
お酒、日本酒が苦手という方にもぜひおススメしたいのが、同じくこちらの会社で作られている「福司」を使った地酒ケーキ。
こちらお土産にもピッタリですし、単に地酒のケーキというだけでなく、味も自信を持っておススメできるくらい美味しいです!お酒で造っているからでしょうか。スポンジがフワフワで味もまろやかなんです。
お土産に迷われている方は、ぜひこちらの福司の地酒ケーキを買ってみてください!
いかがでしたでしょうか。
実は種類も楽しみも多い釧路のグルメ。グルメ目当てだけでも十分に釧路を旅行や一人旅で楽しむことができてしまいますよね!
ぜひ皆さんも釧路へ旅で訪れる際には、グルメも思う存分楽しんでください!