【パンデミック】海外渡航に関する新型コロナウイルスに関する各国、機関の発表情報(3月27日時点)

WHOよりパンデミック入りが発表された新型コロナウイルス。様々な情報や憶測が飛び交っており、どのような規制、情報提供が行われているのか分からない方も多いかと思います。

今回は、主に海外渡航への影響という観点から、現時点の新型コロナウイルスの蔓延状況と、各国や機関が発表情報、各国の渡航制限などを政府公表ページの情報からお伝えします。

1.【海外渡航への影響】WHO(世界保健機関)発表の新型コロナウイルスの蔓延状況レポート

WHO発表の「新型コロナウイルスの状況レポート(oronavirus disease (COVID-2019) situation reports)」の見方

つい最近、新型コロナウイルスの世界における危険性評価を「非常に高い」と、一段階引き上げたWHO(世界保健機関)。

WHOのホームページでは1月の下旬からほぼ毎日、「Coronavirus disease (COVID-2019) situation reports」というページで新型コロナウイルスの蔓延状況のレポートを公開しているので、まずは正しい状況を把握するためにもこちらのページをご参照ください。

英語での記載になっており、パッと見て分かりにくい方も多いかと思いますが、表やマッピングを見るだけでも視覚的に状況がお分かりいただけると思います。

念のため、簡単な見方をご説明しておきます。

WHOが毎日公表しているレポートの1ページ目(出展:WHOホームページ)

WHOのページから、各日に公表しているレポート(例えば、2020年2月29日だとReport-40)をクリックすると、PDFの文書が閲覧できます。

この文書のトップページの右には、サマリーが記載されていて、上から全世界での感染件数と24時間以内に新たに確認された件数、その次に感染の多い中国とそれ以外の地域の感染状況、最後に「Risk Assesment」と記載されている部分が、WHOが発表している危険性評価になります。

「oronavirus disease (COVID-2019) situation reports」直近の状況

2020年3月27日時点で、全世界での感染件数は24時間で46,484件増加して509,164件(9.1%増加)、内、EUを含む西欧での確認件数が286,697件と全体の半数以上を占めています。
先月末時点では中国の感染件数が80%に迫っていたころから、現時点ではすでに全世界に感染が広がっておりヨーロッパから主戦場はアメリカに移りつつあります。また、24時間以内の新規感染件数も10%近くの増加となっており、感染件数の拡大は今のところとどまる気配はありません。

そして、WHOの危険性評価は全世界ので「Very High(非常に高い)」となっています。

WHOが公開しているDashboard (https://experience.arcgis.com/experience/685d0ace521648f8a5beeeee1b9125cd)

WHOはこのSituation Reportとは別に「Situation Dashboard」という情報を新たに公開しました。世界の国、地域ごとの感染件数が視覚的に分かるマッピング表が掲載されており、先月からの感染件数の推移グラフや各国ごとの感染件数が表示されています。これを見ると、もはやコロナウイルスの感染が確認されていない国はほぼ無いといってよいでしょう。

Situation Reportに戻ると、次に地域・国ごとの感染件数を記した表が記載されています。簡単に地域別の感染件数の多い国を抜粋しておくと、下記のとおりです。

アジア:
中国 82,078(117)、韓国 9,332(91)、オーストラリア 2,985(186)、マレーシア 2,031(235)

ヨーロッパ:
イタリア 80,539(6,153)、スペイン56,188(8,578)、ドイツ 42,288(5,780)、フランス 28,786(3,866)

東南アジア:
タイ 1,136(202)、インドネシア 893(103)

中東:
イラン 29,406(2,389)、パキスタン 1,057(0)、サウジアラビア 1,012(112)

北・中・南米:
アメリカ 68,334(4,764)、カナダ 93(16)

アフリカ:
アルジェリア 20(0)、カナダ 3,555(146)

上記のカッコ内の数字は24時間以内の確認件数ですが、韓国の増加件数は減少傾向になりつつある一方、ヨーロッパではイタリアのほか、スペイン、フランス、ドイツ、さらにアメリカで急速に感染件数が増加しており、全世界で次々と感染が広がっていることが分かります。中国でも一時期は新規感染件数が1桁だったと報道されたものの、引き続き感染の発生は続いているようです。

2.【海外渡航への影響】WHO(世界保健機関)とUNWTO(世界観光機関)の声明

新型コロナウイルス感染の広がりを受けて、2020年3月27日にUNWTO(世界観光機関)も新型コロナウイルスに関してアナウンスを発表しています。

それによると、
・新型コロナウイルスの感染拡大を防止するうえで、人の移動が最も重要な要因であり、その観点からUNWTOとしても感染拡大に向けた取り組みをWHOと協力して進める。
・新型コロナウイルスによる影響で、観光産業は最も打撃を受ける産業の1つであると認識しているが、その中でUNWTOはリーダーシップをもってこの難題に取り組んでいく。
・すでに打撃を受けている観光産業をいかに回復させるか、新型コロナウイルスに打ち勝った後の回復シナリオを実現するための施策に乗り出す。

となっています。
簡単に言えば、人の移動を伴う観光産業は新型コロナウイルスの感染拡大に大きな影響を及ぼす/受けるものであり、UNWTOとしてその責任を重く認識し、検討に乗り出すことを明言しています。

すでに大きな打撃を受けている観光産業に対し、もはや現時点でなす術無しという状況で、まずは新型コロナウイルスの拡大をWHOと協力して防止すること、そのうえでいかに観光産業を回復させるか、そのリカバリープランに焦点が移っています。

UNWTOによる新型コロナウイルスの観光産業への打撃予測

3月6日、UNWTOは新たな声明を発表し、各国、機関に対して観光産業を経済回復へのリバイバルプラン施策の重要な1つのセクターとみなして取り組むよう、要請を発表しました。

UNWTOによると、新型コロナウイルスによる影響前、2020年度の観光産業の成長率は3~4%と予測していましたが、新型コロナウイルスの影響でマイナス1~3%の成長率になると予測しています。このマイナス成長の影響は、金額ベースで言えば300~500億ドルにもなるとのこと。3~5兆円といったところでしょうか。

さらに、地域別に見た場合、アジアの影響が最も大きいとみており、アジア・東南アジアへの渡航客数は9~12%マイナスになると試算しています。

各国において続々とロックダウンの対応が取られていることで、観光はもちろん、人の動きもかなりの制限が加わっています。これにより、観光だけでなく航空や輸送といった産業にも大きな影響が出ることは必至でしょう。

アメリカでもこれまでに類を見ない経済刺激政策が相次いで発表されていますが、失業件数が急増しており、世界の不安はますます広がっている一方です。

3.【海外渡航への影響】各国の渡航に関する規制

それでは最後に、各政府機関が公表している渡航に関する規制状況の確認方法をご説明します。

外務省の「海外安全ホームページ」を確認しよう

日本は外務省が「海外安全ホームページ」にて、各国への渡航に関する注意喚起を発表しているので、海外に旅する予定の方、または現在海外を旅されている方はこのページで最新の状況をこまめに確認するようにしましょう。

感染危険情報

外務省の海外安全ホームページでは、通常の海外渡航に関して国ごとに「危険情報」を公開しています。これは主に、テロや事件に巻き込まれる可能性の高さに応じて、レベル1~4まで設定されており、特に危険度の高い国に関してはさらに、州や都市ごとにも細かくレベルを設定して開示しているものです。

ちなみに、それぞれのレベルは下記の通り。
レベル1:十分注意
レベル2:不要不急の渡航は控える
レベル3:渡航しないよう勧告
レベル4:今すぐに国から退避するとともに、渡航禁止勧告

新型コロナウイルスの拡大に伴い、この危険情報に加えて「感染症危険情報」が公開されていますので、今後海外へ渡航される方はこちらも合わせて確認しておきましょう。

感染症危険情報のレベルも上記の危険情報とほぼ同じ水準です。
現時点では、イタリア、スペイン、フランス、オランダ、ベルギー、アイスランド、韓国、そしてイランなどにレベル3のリスクが設定されており、全世界にレベル2のリスクが設定されています。
つまり、現時点では海外のいかなる国へも不要不急の渡航を自粛する要請が出ていることを意味しており、これは世界各国でも同じ状況とみて良いと思います。世界的に人の流れが遮断されるという、前代未聞の事態となってしまいました。

以上、2020年3月27日時点の状況を共有しました。今後1週間に1度の頻度で状況のアップデートを行っていく予定ですが、皆様も国や政府機関が発表している正しい情報に基づいて行動するようにしましょう。
日本でも首都圏で週末の外出自粛要請が出るなど、ロックダウンや非常事態宣言が発令されるぎりぎりの状況となっています。くれぐれも新型コロナウイルスの感染にはお気をつけて、手洗いやうがいなどの体調管理をこまめに行い、皆でこの不安な局面を乗り切りましょう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)