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【北海道】(2月)冬の釧路一人旅(ひとり旅)を楽しむための服装と準備

北海道の大都市の1つ、釧路への真冬の一人旅にはそれなりの服装と準備が必要です。
真冬の釧路の気温や天候、服装の目安、真冬の釧路を一人旅するうえで気を付けるポイントや、さらに現地での滞在の心得など、釧路を冬に一人旅(ひとり旅)する上で準備したい服装について詳しくご紹介します!

1.【北海道】冬の釧路一人旅(ひとり旅)に必要な服装と準備:気温を確認しよう

日本の冬と言えば、大阪や東京の大都市でも氷点下になることはほとんどなく、雪も1年の間に数日降るかどうかというイメージですが、冬の北海道、釧路はどうでしょうか。

まず、降水量についてですが、冬は釧路は平年では1年で降水量が最も少ない季節であり、数日間の一人旅であれば雨や雪に泣く可能性は低いと思います。
一方の気温はおおむね0度から氷点下10度の間で推移し、強い寒気が入り込んでくると氷点下10度よりもさらに下がることもあります。この気温であれば雨ではなく雪が降ることになり、氷点下という気温の場合、一度雪が降ると雪はほとんど溶けることはありません。

強い寒気が流れ込み大雪が降った後、主要な道路は除雪車によって雪が道沿いに高く積まれて道路は自動車やバスが走行できるようにすぐ整備されますが、人が歩く歩道は両端に雪が除雪されてはいるものの、人通りの少ない歩道となると雪が凍って張っているような状態になっており、普通の靴ではツルツルと滑ってしまいます。

近年は異常気象が続いて、冬といっても毎年同じような気温や天候になることはむしろ少なく、年によっては暖冬になったり、そうなったかと思えば強い寒気が急に流れ込んできて大雪が降ったり、旅をする日の直前にならないとなかなか気温や天候を予想することが難しくなっています。

ですが、気温も0度を超えているのか、平年通り氷点下10度ぐらいまでなのか、さらにそれ以上下がるのか、天気も晴れなのか雪なのか、はたまた曇りなのか、その違いで旅するうえで準備が必要な服装も違ってきます。

まずは旅をする日程の気温と天気を注意深くチェックして、臨機応変に持っていく服装を変えられるように準備をしておきましょう。

それでは、具体的に準備が必要な服装の目安をご紹介します。

2.【北海道】冬の釧路一人旅(ひとり旅)に必要な服装と準備:服装の目安

気温ごとの体感イメージとは?

氷点下の世界となると、なかなか寒さのイメージがつかない方も多いかと思います。これは筆者の体験に基づく主観的なものですが、気温ごとの大まかなイメージは下記のとおりです。

気温が0度以上ある場合

本州の真冬並みの寒さと考えて問題ないでしょう。本州にお住いの方は、冬の中でも寒気が流れ込んで特に気温が下がる日をイメージしていただければ良いかと思います。

風のある無しで体感気温が変わってきますが、ヒートテックに長そでシャツ、厚手のセーター等を着こんでさらに空気を通さない厚手のジャンパーで耐えられる気温かと思います。

気温が0度以下、氷点下10度程度まで

おそらく本州から釧路に旅される出発日は移動だけのため、ご自宅の気温に合わせた服装で旅に出る方がいらっしゃるかもしれません。

釧路の玄関口である丹頂国際空港に降り立ち、空港のドアを出たとたん、本州とは違うひんやりと冷たい空気を感じることと思います。

「あ、何だかひんやりしてちょっと気持ちいいかも!?」

あったかい飛行機や空港から出てすぐは、それまでの気温差もあってちょっと気持ちよく感じるかもしれませんが、数分もすればその厳しい寒さを身をもって知ることになると思います。

仮に0度以上の服装で氷点下10度近い釧路の街並みを歩くと、10分も経たないうちに顔は寒さでうまく頬や口が動かなくなり、風が強いと耳がヒリヒリと痛んできます。
手袋をしない手はたちまち赤くしもやけ状態、風が強いとヒリヒリと感じることも。手も思うように動かすことができなくなってきます。
さらにボトムスも通常のデニムやチノパンだと、生地が薄くて風が中に入り込み、足もヒリヒリと冷えてきます。
もし道路沿いに雪が積もっていれば、長時間スニーカーで歩いていると靴底に水がしみ込んでくるかもしれません。

このように、十分な服装をしていないと、数十分歩き続けるのも苦しいぐらいの寒さで身が凍えて、コンビニで温かいコーヒーを買って身体を温めたり、どこか室内に入るなどしなければ危険な状態になるかもしれない点、くれぐれもご注意ください。

氷点下10度に耐える服装の目安

このような厳しい寒さに耐えるための服装の目安をご紹介します。

トップス

顔はできればネックウォーマーがあった方が良いですが、少なくともスキー場などにもっていく帽子で耳が隠れるものは準備しておきましょう。

両手はもちろん手袋が必要です。布製の薄いもので手袋をしたままスマホ操作ができた方が便利ですが、できれば完全防水の手袋をおススメします。防水の手袋とそうでない手袋では、手の保護が全く違ってきますので。

トップスは基本的に、スキー場に行く服装と同等の服装が必要とお考え下さい。そこまでの完全防備でなくても、0度以上の場合の服装のうち、1つを厚手で風を通さないものに変えるということでも良いかもしれませんが、やはり一番上に着るジャンパーは手袋同様、防風・防水に優れたものにしましょう。

ボトムス

トップスと同様、ボトムスもできればスキー場に着ていくような防風・防水のものを準備しておくと良いです。もしくは、デニムなど風を通してしまう生地の下に、ヒートテックを履いておくとだいぶ違うので、それもおススメです。

靴は凍った雪に滑りやすいものはNGで、滑り止めのついたスニーカーを履くようにしてください。特に雪が降った後の道路は凍結しており、どこもツルツルと滑りやすくなっていてとても危険です。

現地の人たちは、靴底に滑り止めのついた靴を歩いているのが普通です。最近はワークマンから、店内に入っても床を気づ付けない滑り止めがついたスニーカーがお手頃な値段で販売されているので、1足買って保管しておくと、釧路の旅だけでなくいろいろな場面で利用できて便利だと思います。

3.【北海道】冬の釧路一人旅(ひとり旅)に必要な服装と準備:滞在時の注意点

氷点下の気温に下がる場所に滞在する場合に気を付けておきたいちょっとした注意点をお伝えしておきます。

ゲストハウスでの滞在時の注意

一人旅の場合、ゲストハウスやホステルに泊まる方も多いと思いますが、宿泊所での滞在時に気を付けておくポイントを2つご紹介します。

1日履いた靴は室内のストーブそばなどに置いておくこと

1日歩き回って夜にゲストハウスなどに戻ったあと、靴を玄関に置きっぱなしにするかと思いますが、ここは氷点下の釧路です。一晩靴を玄関先に置いたままにしておくと、靴に着いた水分で靴が凍ってしまいます。

ですので、履いた靴は温かい室内に新聞紙を引くなどしてその上に置いて温めるようにしましょう。これで靴が凍るのを防ぐことができるだけでなく、次の日ゲストハウスを出発する時、ほっこり温かい靴にちょっと幸せな気分になれます(笑)

石油ストーブの灯油の量には気を付けよう

極寒の地では、室内であっても芯から身体を温めるにはエアコンの暖房ではなく石油ストーブです。石油ストーブの場合、独特のにおいがするものの、寒さ対策としては一晩中付けたままにすることもあるかと思いますが、灯油の残量には気を付けておきましょう。
灯油が切れてしまうとさすがに悲惨ですので。。

4.【北海道】冬の釧路一人旅(ひとり旅)に必要な服装と準備:現地での心得

最後に、極寒の日の釧路での滞在上気を付けるべきポイントをいくつかご紹介します。

コンビニやカフェでこまめに身体を温めよう

気温が氷点下10度近く、風も強い日には完全な防寒対策をした服装でも寒さを感じることがあるかもしれません。

札幌に比べると規模は小さいものの、釧路の街は決して小さな街では無いので、コンビニもセブンイレブンやローソン、北海道ならではのセイコーマートなど数分歩けば見つけることができると思います。
こまめにコンビニに立ち寄って温かいカフェラテやお茶などを購入し、こまめに身体を温めるようにしましょう。カイロなどを携帯しておくのも良いと思います。

現地で必要な防寒具を調達することを考えよう

北海道の東の大都市とはいえ、釧路駅に降り立ってから適当に歩けば大きなスーパーや百貨店があるわけではありません。もし手袋やネックウォーマーなどを持参しておらず、現地で凍えるような寒さだった場合、すぐに防寒具を購入できるようあらかじめお店の情報を調べておきましょう。

残念ながら、釧路駅周辺で徒歩数分で買いに行けるような衣料店はなく、少し歩くか、バスで大型店が集まる場所に向かう必要があります。

ここでは人気店とユーズド店の2つをご紹介しておきます。

①ユニクロ 釧路店

住所:〒084-0910 北海道釧路市昭和中央3丁目3−7
営業時間:11時~20時
電話番号:0154-55-1241
アクセス:釧路駅から大楽毛線等で鳥取神社前下車、徒歩15分

②OkiDoki釧路店

住所:〒085-0008 北海道釧路市入江町15−26
営業時間:10時~20時
電話番号:0154-32-2224
アクセス:釧路駅前からの場合、ほとんどの場合徒歩とバスでは時間が変わらず、徒歩で30分ほど

どちらの店舗も釧路駅前から簡単にアクセスできる場所にあるわけでは無いので、少し不便に感じるかもしれません。
現地での調達が簡単では無いので、やはり旅の出発までに服装に関してはしっかりと前もって準備をしておくことが必要です。

せっかくの楽しい一人旅が、不十分な服装のために大変な思いをしたり、旅の行動が制限されることが無いよう、冬の釧路を旅される場合は決して寒さを軽く考えず、十分に天気予報などをチェックしたうえで最適な服装の準備をするよう心掛けて、楽しい一人旅を楽しんでください!

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