東京駅から人気の寝台列車「サンライズ瀬戸」に乗車して始まったMaruさんの四国女性一人旅。今回は旅の目的地、四国は愛媛県の松山での旅の様子をご紹介します!
道後温泉や松山城、グルメ、おもてなし満載のおすすめおひとり様向け旅館など魅力と情報いっぱいの松山の女性一人旅をお楽しみください!
高松駅に到着!道後温泉観光前の寄り道散策
朝食は駅から徒歩1分のさぬきうどん屋「めりけんや」で!
東京駅を夜出発する寝台特急「サンライズ瀬戸」に乗車してはるばる四国、高松駅までやって来ました!時刻は朝の8時前、天気はあいにくの雨空。
「サンライズ瀬戸」は寝台車両がすべて個室というぜいたくな寝台列車で、内装も大手住宅メーカーのミサワホームが手掛けた温かみのあるデザインということもあり、とても人気の列車です。
そんなサンライズ瀬戸での一晩で平日の疲れも癒され、リラックスして贅沢なひと時を過ごし、今日からの四国1泊の旅も体調は万全!
まずは朝ごはんですが、高松と言えばやはりうどんが食べたくなります。
高松駅から徒歩1分の場所にある「めりけんや」は朝7時から営業しているためサンライズ瀬戸到着後の朝食にぴったりのうどん屋さんです。
ぶっかけ冷の小サイズ(350円)とちくわ天(120円)を注文!
コシのあるうどんとあっさりとだしの効いたつゆがとてもおいしかったです。私が行ったときは15名以上のお客様がいらっしゃいました。さすがうどん県!うどんの人気の高さが伺えます。
玉藻公園
朝食後は高松駅から徒歩3分ほどの場所にある「玉藻公園」へ。高松城跡でもあり、きれいに整備された公園です。
残念ながらコロナウイルスの影響で休園しており、中まで入れませんでしたが、お堀の外を周るだけでも楽しめました。
特に印象に残っているのが、お堀の水です。とっても透き通っていてきれいでした!「日本三大水城」の一つで、海水を引き込んでいるそう。
また改めて訪れたい場所です。
昼食は丸亀市の「一鶴」で!
その後高松駅からJR予讃線で約25分、丸亀駅へ向かいました。
昼食に香川県人気グルメの骨付鳥をいただきます。訪れたお店は「一鶴 丸亀店」。
モダンでシックな雰囲気の店内は、カウンター席もあるのでおひとり様でも入りやすいです。
注文したのはひなどり(941円)と瓶ビールの大(707円)。食べ方はワイルドにかぶりついていただくスタイルです。昼からビールというのは少々背徳感がありますが、骨付鳥の味付けとジューシーさがビールとよく合います!
ぜひビールも一緒に注文してみてくださいね!
道後温泉へは高松駅から坊ちゃんエクスプレス&坊ちゃん列車が便利!
坊ちゃんエクスプレスで松山市へ
香川県を散策した後は愛媛県松山市を目指すことに。今回の旅の最終目的地です!
高松駅から松山市までは高速バス「坊ちゃんエクスプレス」に乗車し、約2時間30分のバス旅。
「坊ちゃんエクスプレス」って名前がかわいいですよね。もちろんこの名前は、道後温泉を愛したというかの文豪、夏目漱石の作品にちなんだものです。
この「坊ちゃんエクスプレス」、通常、1時間に1本バスが出ているので旅の予定が立てやすいことがポイント。高松駅~松山駅間は4,100円です。当日までに予約をしておきましょう。(時刻表やネット予約はこちらのページをご参照ください。)
途中、高台にある高速道路を通過するときに瀬戸内海が見えました。海の景色って何歳になってもワクワクしますよね。
この先どんな景色に出会えるのか、到着がより待ち遠しく感じました。
坊ちゃん列車で道後温泉へ
松山市駅でバスを降車。駅前の電停から坊ちゃん列車に乗車して道後温泉を目指します。
坊ちゃん列車の運賃は1回の乗車でどこまで乗っても170円!分かりやすい運賃設定は旅人にはとても有難いものです。
車窓からは、松山城や愛媛県庁、大街道など松山市内の名所を一通り見ることができるので、列車に揺られながら道後温泉の街並みを楽しむプランもぜひ盛り込んでみてください!
松山を訪れたら1度は乗っていただきたいです。
道後温泉駅周辺を観光
道後温泉駅舎がかわいい!
道後温泉駅に到着し、まず目を惹かれたものが道後温泉の駅舎です。現在の駅舎は1911年に建築された旧駅舎を復元したもの。明治時代の洋風建築がとてもおしゃれでかわいいです!
駅舎にはスターバックスが併設されています。
駅横には蒸気機関車型の坊ちゃん列車モニュメントや、からくり時計、足湯があり、駅前だけでも見どころが満載です。レトロな雰囲気漂う駅前に来ただけで明治時代にタイムスリップしたような気持ちになります。
道後温泉商店街
駅のすぐ目の前にある道後温泉商店街は、愛媛のグルメや名産品が数多くあり、温泉の浴衣を着て散策している方がちらほらいらっしゃいました。
温泉街らしい雰囲気が増し、落ち着きます。
旅の思い出に「布遊舎」でポーチとティッシュケースを購入。
「布遊舎」は全国の観光地に店舗がある和雑貨店です。地域限定の柄物があり、旅先でお店を見つけると思い出に購入しています。ぜひ見つけた際は寄ってみてくださいね。
途中、「10FACTORY」に立ち寄り。
旬の愛媛県産のみかんを使用したジュースやジャム、ドライフルーツなどオリジナルみかん商品を販売している人気店です。
「みかんビール(580円)」を飲んでみました。みかんの爽やかな酸味とビールの泡がよく合います!
早速愛媛らしいお酒に出会えて嬉しかったです。
道後温泉本館
商店街を進むと現れるのが「道後温泉本館」です。平成31年から保存修理工事を行っています。
普段は工事を行いながらも入浴は可能ですが、私が訪れた日はコロナウイルスの影響で休館をしていました。お湯は次来たときの楽しみにして建物の雰囲気を味わうことにします。
道後温泉は日本最古の温泉といわれており、なんと3,000年もの歴史を持っています。
日本神話や古代から記されているとのこと、歴史の重みがありますよね。現在の道後温泉本館は明治27年に建てられたもので国の重要文化財に登録されています。
これまでの長い年月を考えれば、道後温泉本館が工事している瞬間に立ち会えるというのは貴重な瞬間ではないでしょうか・・?!工事が終わったらまた訪れようと心に決めました。
道後ビールと愛媛のソウルフード
散策して少し小腹が空いたのでお店に入ることに。道後温泉本館のすぐ横にある「道後麦酒館」へ。
こちらは道後ビールを販売している水口酒造の直営店です。
店内はカウンター席やBOX席、座敷があります。店員さんの対応も良く、女性一人でも入りやすいです。
私は道後ビールのケルシュをジョッキでいただきました!苦みが少なくすっきりと飲みやすいビールでした。麦酒館は愛媛のグルメも充実しています。
じゃこ天とせんざんきをいただきました。
実はこのとき初めてじゃこ天を食べました!
想像以上にビールと合う最高のつまみ!食べ応えもあるのでお腹もバッチリ満たしてくれました。
ひとり飲みを満喫していい具合にほろ酔いになったので宿へ向かいます。
道後温泉の女性一人旅にもおすすめ!お宿「道後やや」
温泉街でもおひとり様利用ができる!
一人旅で温泉街を訪れたとき、宿選びで悩むことがしばしばありませんか?
温泉旅館は1名料金がなかったり、お部屋が1人にしては広すぎたり。。。
今回宿泊した「道後 やや」は館内に温泉施設はありませんが、温泉まで徒歩3分ほどの道後温泉中心地にあり、1名から利用できるダブルルームを提供してるホテルです!
浴衣のデザインが5種類の中から選べたり、お部屋のあるフロアは靴を脱いで上がったりと、ホテルといっても旅館らしい雰囲気を兼ね備えたホテルです。
大きなホテルではありませんが、コンパクトな中でも宿泊者を満足させる工夫が多数ありました。
今回宿泊したダブルルーム。和モダンなおしゃれな内装です。
アメニティのシャンプーやボディーソープが韓国製というのが私には嬉しいポイントでした!韓国コスメが好きな女性も多いので女心をくすぐるアメニティ。
宿泊料金は1泊朝食付で7,560円でした。
盛りだくさんのおもてなし
みかんジュースが出る蛇口
道後ややにはみかんジュースが出る蛇口がフロントにあります。
愛媛に行ったなら一度は体験しておきたい蛇口からのみかんジュース!道後ややでは常時3種類のみかんジュースを提供しており、道後ややに宿泊すれば何度でも利用できます。
どれも飲みやすく、おいしいフレッシュなみかんジュースでした。
憧れの蛇口からのみかんジュースを体験してみませんか?
今治タオル使い放題
愛媛といえば今治タオル。
好きな肌触りの今治タオルを選べる「今治タオルバー」がフロントにありました。
外湯に出る際に好きな今治タオルを選んで持って行けます。好みの枕を選べるホテルは最近増えてきましたが、好みのタオルを選べるのは、今治タオルが名産の愛媛ならではですね!
おもてなしラウンジ
15時~22時までの間、朝食会場の「yayadinning」を「おもてなしラウンジ」として開放されています。
私が宿泊した日は、コーヒーや紅茶の提供、夜は鯛めしが提供されていました!こういったサービスは宿泊時間をより楽しい時間にしてくれるので嬉しいですよね。
朝食がおいしい!
ぐっすりと休んだ翌朝、楽しみにしていた朝食ビュッフェへ!道後ややは朝食も魅力の1つです。
種類豊富なおかずに愛媛ならではの鯛めし、サラダバーは野菜の種類が10種類以上あり、どれもしっかりと新鮮な状態。さらにみかんは6種類以上用意されています(種類や数は時期によるそう)。
ついつい全種類食べてしまいました!
当たり前ですが、甘さや風味がどれも違う。こんなにみかんを食べ比べできる機会なかなかないです!
焼き鯖や、ウインナー、フレンチトーストなどは注文してから調理してくれるのでアツアツ出来立てをいただくことができます。フレンチトーストはふっくらと焼き上がり、中はとろとろの仕上がり。
これまで食べたフレンチトーストの中で1番私好みでした!
また、使用している器にもこだわりがあり、愛媛の名産「砥部焼」を使用しています。お茶碗の柄やマグカップの柄は1つ1つ異なり、お気に入りのものを選んで使用できます。
大満足の朝食でした!
まだまだ寄りたい!道後温泉の観光スポット
インスタ映えとしても人気の圓満寺
ホテルをチェックアウトし向かったのは圓満寺。道後温泉本館の裏手にあります。
こじんまりした仏堂の中には3.67メートルの大きな地蔵尊があり、インパクトのある表情をしています。
1855年に道後温泉のお湯が止まったとき、この地蔵に祈願したところ再び湯が湧き出たという逸話があり、「湯の大地蔵」と呼ばれています。
可愛らしいおむすび玉がたくさん飾られているためインスタ映えスポットとして女性に人気の場所です。広い場所ではないので朝早めの時間に行ってお参りするのがおすすめです。
道後公園(湯築城跡)
道後温泉から徒歩3分の場所にある道後公園は湯築城跡でもあります。
16世紀前半、伊予国の守護であった河野氏が戦国期拠点城郭へと整備しました。現在は武家屋敷や土塀が復元され見学することができます。
とても広い敷地は松山市民憩いの場でもあり、平日のお昼でしたがたくさんの方が公園内で過ごしていました。温泉もあって、こんな広い公園もあるなんて素敵な街ですよね。
天気も良かったため、ゆっくりと園内を散策しました。夏に近づいていることを感じさせるカラッとした風が心地よかったです。
道後温泉の帰りは松山市観光も忘れずに!
眺めも造りも見事!松山城
道後温泉を後にし、市電で松山市駅へと戻ります。
松山市駅地下にある「まつ地下タウン」にはコインロッカーが154個あり、そちらに荷物を預け、松山城へ向かいました。
松山市駅から松山城までは徒歩約20分。松山の街から望む天守閣がとてもかっこいいです。松山市駅から歩いて松山城へ向かえば、段々と近づく松山城の迫力を感じることができるのでおすすめです。
東雲口登城道から歩いて天守を目指す
松山城にはロープウェイやリフトがありますが、せっかくなら歩いて登城がおすすめ!昔の戦う武士の気持ちになって歩くことでお城の楽しさは倍増します!
・・・ただ、松山城の登城道はかなり坂道がきつかったです。午前中でも気温25度以上あり、日差しが照りつけていました。
根気よく進んでいきましょう。きっと到着したら最高の景色が待っています。
美しい石垣
きつい坂道を登り切ると美しい高石垣が目の前に!
打込み接(うちこみはぎ)という積み方で、戦国時代前半に築城された城郭ではメジャーな造りです。
しかし、松山城の石垣の高さ、曲線のある積み方は他ではなかなか見られない美しさがあります!
石垣好きの私はもう大興奮で、坂道を登った疲れは一瞬でどこかにいってしまいました。
本丸へ到着
東雲口から約25分かけて本丸へ到着です!
本丸からは松山の景色を一望できます。
天守閣はコロナウイルスの影響で閉館していたため、周りをぐるぐると散策しました。
松山城の天守閣は日本で12ヵ所しか残っていない「現存12天守」のうちの一つです。そんな天守閣を眺めながら炭酸で喉を潤し、当時に思いを馳せるゆったりとした時間は一人旅の醍醐味です。
天守閣も素晴らしいですが、本丸から見える石垣も迫力満点です。ぜひ隅々まで松山城を楽しんでください!
鯛めし もとやま
松山城を後にし、松山ロープウェイ商店街にある「鯛めし もとやま」へ。
こちらは鯛の刺身をご飯に乗せ、卵を溶かした出汁をかけていただく宇和島鯛めしスタイルです。プリプリの鯛と出汁の相性バッチリでご飯が進みます。
添えてある薬味をたっぷりとかけていただくとまた違った風味になり、これもまたご飯が進みます。ボリューム感ありますが、出汁のおかげでペロッと食べてしまいました。
大街道散策
松山ロープウェイ商店街から道路を挟んで反対側にある大街道。巨大なアーケード商店街で、長さは483メートルもあります。
隣接している松山銀天街を通れば松山市駅まで雨の日でも濡れることなく通行可能です。
松山の銘菓「一六タルト」の店舗やカフェなどお店が多数あるので旅中の休憩にぴったりです。
その後、松山市駅から松山空港行のリムジンバスに乗車し空港へ向かい、今回の一人旅は終了!
松山・道後温泉での滞在は1泊ではありましたが、松山の魅力を詰め込んだ一人旅になりました。
松山・道後温泉の一人旅を振り返って
サンライズ瀬戸で東京から高松、その後松山、道後温泉へ。とてもとても楽しみにしていた一人旅で、久々に旅行の前日に楽しみすぎて寝付けないというのを経験しました。
サンライズ瀬戸で過ごした一晩は終始ワクワクしてあっという間に高松駅に着いた印象です。
その後の香川、愛媛の旅はサンライズ瀬戸の余韻に浸りつつ、絶景とおいしいグルメを堪能し大満足で帰路につきました。
一人旅では余韻にも一人でじっくりと浸れるという楽しさがあります。自分の感情の赴くまま、好きに冒険に出られる自分のための時間です。
ぜひみなさんもサンライズ瀬戸でゆっくりと四国へ旅に出てみてはいかがでしょうか。
四国への一人旅に便利!女性も安心、快適な寝台列車「サンライズ瀬戸」乗車レポート!
旅好きな方なら一度は体験してみたいのが、寝台列車の旅ではないでしょうか。鉄道王国日本でもこれまで多くの寝台列車が活躍し、旅人に親しまれてきましたが、今でこそ「観光列車」がブームになっているとはいえ、定期的に運航している寝台列車は今回ご紹介するサンライズ瀬戸・出雲だけ。今回は、そんな寝台列車で四国女性一人旅をしてきたMaruさんのサンライズ瀬戸乗車レポートをご ...
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