今回ご紹介する一人旅は、まささんの青春18きっぷ 普通列車乗り継ぎ旅!
夏といえば青春18きっぷの出番ですよね!今回はまささんが、関東一円を青春18きっぷを使って旅します!
足湯に疲れる駅や絶景の眺めが堪能できる駅など、青春18きっぷならではの列車の旅をお楽しみください。
旅のプロフィール
移動手段 | 列車 |
旅程 | 8月25日(金)~27日(日) |
予算 | 交通費:16,700円 (青春18きっぷ紛失含む。紛失なければ9,000円) 宿代: 4,545円 (ゲストハウス2,900円、ネットカフェ1,645円) 施設利用料:3,430円 食費等:5,900円 |
出発
これが 青春18きっぷ!
北は北海道の稚内から、南は九州の西大山まで☆
日本全国のJR線の普通列車(快速含む)が乗り放題となる「青春18きっぷ」。
1枚で 合計5日間使えて11,850円。
1日当たり 2,370円で乗り放題という事になる☆
例えば、早朝4時55分に東京駅を出発し、ひたすら西へ普通列車を乗り継いでいくと、23時57に 九州の門司駅まで到達が可能!
このきっぷを最大限に活かすと、東京から九州まで、わずか2,370円相当で移動できてしまうというスグレモノなんです!
今回はそこまでしませんが、まずは有人改札口で 本日の日付の入ったスタンプを押してもらいます。
自動改札機は使用できません。駅に入出場する際は、その都度係員のいる有人改札を通ります。
これで今日1日、日本中のJR線の普通列車が乗り降り自由です☆
今回は 埼玉県内にあるJR武蔵野線「北朝霞駅」からスタート!
「西国分寺駅」にて 中央線に乗り換える。
途中、中央本線の高尾駅にて発見!国内最古のレール?
青春18きっぷは鈍行列車の旅。普段使い慣れている駅でも、青春18きっぷを利用してのんびりとした旅をしていると、気づかなかったことがたくさん見つかるかも!?
山の上へと続く謎の建造
6時30分:高尾→(中央本線)→6時50分:四方津
高尾駅から中央本線を甲府方面へ進むこと20分。駅舎はローカルな雰囲気漂う「四方津駅」で下車。
ホーム上からも ひときわ目立つ、山の上へと続く “謎の建造物”
水力発電か何かの施設の一部かと思いきや、ナント!人が移動する為の通路だった!
その名も「コモアブリッジ」と言い、山の上にある「コモアしおつ」と言うニュータウンへの行き来の為のものだった!
そこへ向かう為のエレベーターが日本一の長さだと言うので、これは行ってみなければ!
途中駅で乗り降りが自由なのが青春18きっぷの魅力の1つ。ぜひぶらっと立ち寄る旅も楽しみたいですね。
コモアブリッジの内部はこうなっている・・・!
果てしなく続くかのようなエスカレーターに階段!下から見上げると、やはりその迫力に圧倒。
朝の時間帯という事で、エスカレーターはニュータウンから駅へ向かう住民に合わせて、下り運転となっていました。
これが夕方になると、帰宅する住民に合わせ、上り運転に変わるそうです。
というワケで、今の時間帯は両脇にあるエレベーターでしか山の上にあるニュータウンへ行く事はできません。
エスカレーターに沿うように、斜めに進んでいくエレベーター。
乗車時間は5分程。
ヒマつぶし用(?)なのか、エレベーター内にはテレビがありました。
ちょうど天気予報をやっていて、今日の山梨は熱中症に厳重警戒だそうです。
面白い表示です。途中で降りられそうな感じもしますが、基本ノンストップです。
山の上という事を除けば、ニュータウン自体はごくごく普通な感じでした。
帰りは、エスカレーターで下界へ。こちらは7~8分かかりました。
山梨県
徒歩でほったらかし温泉へ!
7時28分:四方津→(中央本線)→8時25分:山梨市
熱中症に厳重警戒と言われている中、よりによって、駅から歩いて!山の上にある秘湯「ほったらかし温泉」へ。
基本、駅から歩いて行く所ではありません(笑)
過去に何度か行った事があり、近道などを知っていても1時間近くかかりました。
道中の大半は上り坂。
どちらかと言えば 曇り空で、直射日光を浴びていないにもかかわらず、汗びっしょりになりました。
浴室は2種類あって、それぞれに入浴料が必要です。(大人800円)
ネーミングのテキトーさが個人的には好き。
昔からあるこじんまりとした元祖「こっちの湯」に、後から増築された「あっちの湯」
これまで「あっち」にしか入った事がなかったので、今回初めて「こっち」に入ってみようと思い、やって来たが、日の出1時間前から営業を開始する「あっち」に対し、「こっち」は 約1時間後の10時30分からの営業。
そうだったのか・・・
時間的に厳しいので、「こっち」はまたの機会という事になりました。。
ほったらかし温泉からの絶景の眺め!
ほったらかし温泉の最大の魅力と言えば、やはり露天風呂からの絶景ではないでしょうか?
甲府盆地や富士山を眺めながら、時には心地よいそよ風を肌で感じ、身も心も温まる。
これぞ “至福のひと時” かもしれません。
写真にある建物が「あっちの湯」で、背後にある景色を露天風呂からシッカリ眺められます。
まだ平日の朝9時台という事で、売り切れ次第終了の 「ワンコイン朝ごはん」も頂ける模様。
あっちの湯に向かって左側にある「きまぐれ屋」で提供されているもので、ご飯、味噌汁、生卵、漬け物に加え、納豆が無料(2個目からは50円)で付いて500円!
残念ながら生卵も納豆もニガテなので、他の人が食べているのをチラ見する程度に留めておく。
こちらのトイレは、札幌駅のJRタワーとは逆に女性優遇。札幌駅のJRタワーにある絶景男子トイレが気になる方はこちら!
名前のない展望台
山梨市駅とほったらかし温泉の中間ぐらいにある展望台。
名前がないという展望台名に引かれて、つい寄っちゃいます!
「貴方の思いで名前をつけてください」
との事ですが、展望台と呼ぶにふさわしいくらいの絶景が広がっています☆
滅多にいないと思いますが、山梨市駅から徒歩でほったらかし温泉を目指す場合は、こちらでひと休みもいいかもしれません。
車も数台停めるスペースがあります。
帰りは、予定よりも1本早い列車に乗る為に大汗をかきながら 山を駆け下り、わずか40分で山梨市駅に到達できました!
ちなみに、行きは1時間かかりました。
貴方ならどんな名前をつけますか!?
絶品!かぼちゃほうとう
甲府駅の北口から歩いてスグの所にある 「小作」 と言う料理屋の人気ナンバーワンメニューだそうです(1,150円)
ほったらかし温泉で朝ごはんを食べなかったのは、その少し後で山梨の郷土料理である 「ほうとう」を食べる予定だった事も大きい。
とにかく具沢山!
かぼちゃはもちろんの事、白菜、じゃがいも、人参、さといも、山菜、しいたけ等、ほうとうも具の1つと思える程!
底の方にも、大っきなかぼちゃが潜んでいました☆
熱いので注意して下さいと言われる鉄鍋もなかなか冷める事なく、熱々の状態が続き、体の芯から暖まりそう・・
いや、既に山を駆け下りたりして、熱中症の危険があるくらいなのだが (笑)
平日の11時台という事もあって、観光客も含め1人で来店する方が多く、逆にグループ客の方が少数派なくらいでした。
こちらがお店の外観です。
料理だけでなく、お店の中も広々としていて古民家風の落ち着く雰囲気が魅力的です!
甲府駅前の新しい観光スポット
甲府駅の北口を出て右へ進むと、江戸時代を想わせるレトロな街並みが広がっています。
埼玉県の川越と同様 「小江戸”」と呼ばれる甲府の城下町です。
明治初期まで200年以上もの間、住民に時刻を知らせていた「時の鐘」も再現されていて、思わず川越を思い出します。
奥に甲府城も見えます☆
さらに進むと、ワインをはじめとするブドウ加工専門店、アクセサリーやファッションのお店、和カフェやイタリア料理などのお店が並び、食事やショッピングも楽しめる。
だが、まだ旅は始まったばかり。
ここでお土産を買ってしまうと、この先荷物になってしまうので、またの機会に。
建物の外観や雰囲気もお洒落なので、ぶらり歩くだけでも楽しいですよ♪
甲府城山手御門内でのひと時
上の写真左側にある 「山手御門」 。実はあの中、甲府の歴史が学べる資料館になっているんです!
入館料は無料ですが、入口には係の人がいて、どちらからお見えになった(観光)客なのか記入をお願いされました。
昼の12時台にもかかわらず、記入表にあったのは わずか4人。
自分が 本日5人目の入館者という事でしょうか?
ちょっと切ない・・・
(直近の入館者が自分と同じ埼玉県ふじみ野市の方だった事には驚きました)
こちらの都合を聞いた上で、甲府城についてのビデオを上映してくれたのですが、館内はエアコンが効いておらず蒸し暑い為、外にいるより汗が止まりませんでした(笑)
終始、自分1人の貸切状態だった為、退館時には軽く世間話もしました。
パンフレットも色々くれたのですが、そろそろ甲府を後にする時間となってしまいました。
こちらが「山手御門」の中にある資料館の様子。ちょっとした穴場スポットです!
長野県
小淵沢駅の山賊そば
13時01分:甲府→(中央本線・小淵沢行き)→13時40分:小淵沢
終点の「小淵沢駅」での乗り継ぎ時間が30分程あったので、改札の外にある立ち食いそば処へ。
甲府で具沢山ほうとうを食べてから、わずか2時間で、今度はそば!
全国各地の “駅そば” を食べる事も、列車の旅の魅力の1つですね☆
ココ小淵沢駅の名物が、この山賊そば。
長野の郷土料理である “鶏の山賊焼き” が食欲をかき立てる。
醤油タレで味付けされた山賊焼きと、醤油味のおつゆは、相性バツグン!
あっという間に完食。
奥には待合室があって、そちらに持ち込んで、座って食べる事も可能です。
ちなみに、小淵沢駅の駅舎、新しくなってますね。
奥が待合室の 店内の様子。一際目立つ山賊そばの案内。。
こちらが新しくきれいになった小渕沢駅の駅舎です。
ホーム脇に足湯のある「上諏訪駅」
14時09分:小淵沢→(中央本線)→14時36分:上諏訪
中央本線「上諏訪駅」のホームには、足湯があるんです☆しかも、ちゃんとした温泉、上諏訪温泉です!
もちろん無料 (列車の乗車券は必要) で、ホーム上にある椅子に座るのと同じ感覚で足湯に浸かれます☆
かつては、全身で浸かる露天風呂のような感じだったのですが、時代の流れに合わせたのでしょうか?2002年(平成14年)に足湯へと改装。
寒さの厳しい “冬場” や、のれんにある “ダジャレ” で冷えた身体も、足から ほっこり☆
ただ、今日は既に、体の芯から暖まりすぎていてるので、程々にしておく。
こちらが中の様子。木目調の椅子がまた雰囲気を出しています☆
この写真を撮っていて列車に乗り遅れる
中央本線「上諏訪駅」のホームにある上諏訪温泉の足湯。
どうせなら、背景に列車が写っていた方が、ホーム脇にある事をより強調できると思い、列車が来るのを待っていました。
15時12分、目の前に、新宿行き・特急スーパーあずさ (上り列車)が入線してきました!
ですが、この時、スーパーあずさの背後では、本来乗るべき 松本方面への下り普通列車も入線していたのです!!
同じ 15時12分着だったので、スーパーあずさの影に隠れて気が付きませんでした・・・
それ以前に、発車時刻を正確に把握していなかったのがいけないのですが・・・
足湯の写真を撮り終え、下りホームへ行くと、既に列車が走り去った後だったというワケです。
5分くらいで次の列車がやって来る首都圏とは異なり、地方で列車を乗り過ごすと、時には致命的!
これにより、次の目的地への到着が約1時間遅れる事になります。
また、ココ上諏訪での滞在時間が約1時間半増える事になったので・・・
とりあえず、周辺を散策。諏訪湖の畔へと出てみました。
青春18きっぷの良いところは、いつでも駅から出られること。今回も1時間の待ち時間となってしまいましたが、駅から出てこのようにきれいな諏訪湖の畔の景色に出会うことができました!
旅でのハプニングは、新しい出会いや楽しみを生んでくれる旅のスパイスでもありますよね。
100人浸かっても大丈夫!?
列車に乗り遅れ、上諏訪での滞在時間が1時間半も増えてしまったので、諏訪湖を眺めた後、近くにある日帰り温泉施設「片倉館」へ☆
浴場の写真は撮れないので、敷地内にあった案内板にて失礼いたします。
今回は午前に訪れたほったらかし温泉には入らなかったので、全身で温泉に浸かるのは、この時が初めて!
昭和初期に建設されたレトロな洋風建築の中にある大浴場は、100人が一度に入浴できる程の広さ☆とありました。
“千人風呂” と言いながら100人?
という疑問はさておき、浴槽の大半は深さが 1.1mもあり、腰を下ろす事ができない深さ。
まるで、プールのような感覚。
この浴槽に100人 浸かった時の光景は、
「100人 ○っても大丈夫!」でお馴染みの イナ○物置の “屋根の上” みたいな感じになるのでは!?
大浴場に限らず、休憩処や階段など、すべてがレトロ☆視覚的にも楽しめる日帰り温泉施設でした。
ここも、列車に乗り遅れたからこそ、出会えたものの1つですね☆
ちなみに、こちらが日帰り温泉「片倉館」の建物外観です。ヨーロッパ風の外観が温泉とは全く似合わない!?
こちらがお食事処。食事できちゃいます。
そしてこちらが建物内の階段。無駄に(笑)雰囲気があります。
姨捨駅からの眺め
16時49分:上諏訪→(中央本線・篠ノ井線)→18時16分:姨捨
予定より約1時間遅れて、姨捨(おばすて)駅に到着!
時間が時間なだけに、辺りは薄暗くなってしまうんじゃないかと心配していたが、なんとか明るいうちに、駅に降り立つ事ができました。
ホームからは、長野市の方向いわゆる “善光寺平” を一望☆
駅のホームと言うよりは、展望台に居るような感覚です。
姨捨駅からの眺めは、日本三大車窓の1つでもあり、夜景の素晴らしさでも有名☆
話題のクルーズトレイン「トランスイート四季島」の立ち寄りスポットでもある。
それに伴い、駅舎の隣りには、地酒などが楽しめる “夜景バー” が新設される程です。
ただ、現在は 四季島の乗客専用の施設らしく、それ以外の営業は行っていない模様。
宿のチェックインの関係上、次の19時04分発の列車に乗らなくてはいけないのですが、それまでに、夜景も鑑賞できたりするのでしょうか?
こちらが駅のホームからの眺め。まさに展望台からの眺めです!
写真左手にあるのが、「夜景バー」です。夜はオシャレスポットになりそう☆
夜の姨捨駅
時刻はまもなく午後7時。
辺りはすっかり暗くなり、夜景と呼ぶにふさわしい光景になりました☆
ホーム上には、同じく夜景を観賞している方が 6~7人。
その中の1人は、この後やって来る観光列車「ナイトビュー姨捨号」で、長野駅に戻るそうです。
こちらは快速列車ですので、乗車券+指定席券で気軽に乗る事ができます☆
観光列車がやって来る為か、駅舎の中では、何やらちょっとしたイベントの準備がされていました。
当初の予定では、一旦宿にチェックインした後、あらためて夜の9時ぐらいに、再びココを訪れるつもりでいました。
ですが、上諏訪駅で列車に乗り損ね、姨捨駅での滞在時間が1時間ずれた事で、次の列車がやって来るまでの1時間の間に、昼景と夜景の両方を眺める事ができました☆
こちらが姨捨駅から眺める夜景です。
普通このような美しい夜景は、山の上などアクセスが大変な場所からしか観ることができませんが、駅のホームから観ることができるのは得した気分になりますね☆
ゲストハウスでのひと時
19時04分:姨捨→(篠ノ井線)→19時31分:長野
長野駅・善光寺口を出て左方向、線路沿いの道を進んだ先にあるゲストハウス「森の水バックパッカーズ」が今夜の宿。
部屋のタイプは、男女混合相部屋です。
ターミナル駅である長野駅から歩いて5分程度の距離にありながら、2,900円で宿泊できる宿の存在はありがたい!
希望すれば、トレインビューのお部屋にしてくれるみたいですが、少々うるさめだそうです(笑)
キッチンや冷蔵庫も完備された共有スペースに顔を出すと、すぐに
「今からライブが始まりますよ~♪」
と声をかけられ、そこにはギターを持った外国人の方の姿。
声をかけてくれたのは、その横にいたスタッフの方なのですが、このフレンドリーさがゲストハウスの魅力☆
所々歌も交えたギター演奏を聞きつつ、後からやって来た宿泊者の方ともお話をしたり、一人旅だからこそ、他の方との交流もしやすいですね。
夜の善光寺
必要最低限の照明ぐらいしか点いていない、暗闇と静寂に包まれた “夜の善光寺”
手前にある「仁王門」や「山門」は、本当に真っ暗な状態でしたが、ココ「本堂」は、ぼんやり灯りがともって、やはりただ者ではない雰囲気を感じます。
宿 (長野駅の近く) から30分程歩いて来ました。
だいぶ疲れていたのと、明日の朝も5時すぎの列車に乗りたいので、善光寺に行こうか?行くまいか?迷っていました。
ですが、先程のスタッフの方に聞いてみると、
「もうこの時間(夜9時すぎ)ですと、境内は消灯しちゃってると思いますが、(私は)昼間とは違うぼんやり灯りのともった夜の落ち着いた雰囲気や、少々高台にある境内から見下ろす “夜の街並み” も好きですよ」との事。
その言葉に背中を押され、行ってみる事にしました。
日中に訪れた事はありますが、夜の善光寺は初めて☆
来て正解でした!
問題は、明日の朝4時台に起きれるかどうかです。
~1日目 終了~
2日目に続く!