カンボジアの世界遺産、アンコール・ワットを巡る5日間の一人旅(ひとり旅)。
4日目の今回は、シェムリアップからやや離れた場所にある2つの遺跡、コーケー遺跡と世界遺産プリア・ヴィヘアを巡ります!
今回は個人ドライバーを雇っての旅。ピラミッドのようなコーケー遺跡と、天空の世界遺産プリア・ヴィヘアの観光情報も詳しくご紹介!
【カンボジア】コーケー遺跡とプリア・ヴィヘアへのツアー
旅のヒント⑫:コーケー遺跡とプリア・ヴィヘアへのアクセス
コーケー遺跡とプリア・ヴィヘアはどちらもシェムリアップからやや離れた場所にありますが、同じ方向にあるため日帰りで両方観光することが可能です。
コーケー遺跡はシェムリアップから車で約2時間、プリア・ヴィヘアはそこからさらに2時間ほどかかります。したがって、シェムリアップへの行きと帰りの移動時間だけで8時間!
コーケー遺跡とプリア・ヴィヘアはどちらもそれほど大きな遺跡ではありませんが、コーケー遺跡は1時間、プリア・ヴィヘアはできれば2時間欲しいところです。
このため、日帰りで2つを観て周るためには早朝からの移動がベスト。
観光方法としては個人でタクシーをハイヤーするか、ツアーに参加するかの2択でしょう。ツアーの場合、現地ツアーに申し込むには最低2人以上の参加が無ければ催行されません。
VELTRAという日本のツアー会社もあり、こちらは1人から催行可能なようです。
ご参考までに、個人でタクシーをハイヤーした場合、120ドルでした。
入場料は下記の通り。
コーケー遺跡:10ドル
プリヤ・ヴィヘア:入場料10ドル+頂上までの移動代(バイク:10ドル、4WD:25ドル)
コーケー遺跡とプリア・ヴィヘアへのツアー探し
昨日3日目の夕方、アンコール遺跡から戻ってきたあと、今日のスケジュールを決めるためにホステルから歩いてすぐの場所にある観光案内所へ。
とてもフレンドリーな男性スタッフに「プリア・ヴィヘアに行きたいんだけど?」と聞くと、すぐにツアー会社に確認してくれました。
が、残念ながら参加人数が1人もおらず、1人だけの参加では催行されないとのこと。。
「誰か友達いたら誘ってみれば?」
と言われましたが、直前の今になって誘えるような人もいないし、ツアー代金も安くはない(80ドルくらい)ので、難しいかな。。とツアーは断念。
ひとりで旅をしているとツアー参加が難しいのがネックですよねー。
どうしようか迷っていると、
「俺が車持ってるし案内してやるよ!明日はじかんもあるし。」
と男性スタッフ。
交渉の末、コーケー遺跡とプリア・ヴィヘア2つ周って120ドルでお願いすることにしました。
昨日のお兄さんといい、やっぱりシェムリアップでは観光が一大産業なんだなーと痛感。たぶん儲かるんでしょうね。
1日周ってみて、とても気さくなお兄さんでいろいろカンボジアについて面白い話を聞くことができたし、夜ご飯も美味しい地元の店に案内してもらって大満足でした!
現地ガイドのメリットとして、現地やその国のことをいろいろ知ることができたり、地元ならではのお店を案内してくれるのは旅をする上で大きいと思います。
【カンボジア】ピラミッドのような遺跡が見どころ!コーケー遺跡
ということで朝6時ごろにホステルを出発!
まず向かったのがピラミッドのような遺跡が特徴のコーケー遺跡。車で2時間ほどかかりましたが、道中は気さくなお兄さんのおかげで時間を持て余すこともなく、楽しく過ごすことができました。
遺跡の入口でチケットを購入しますが、1人10ドル。そこから中心部まで車で5分ほどです。
駐車場から入って5分ほどでこちらのピラミッドの形をした遺跡に辿りつきます。
向かって右前方奥に、頂上まで上る階段が整備されていて上まで行くことが可能です。
ちなみに、このピラミッド型の遺跡の正式名称は”Prangと言うそうで、高さは約36メートル縦横60メートルの正方形型の大きさをしています。頂上まで6層になっていて、これが造られた当初はクメール王朝でも最大規模の建造物だったのだとか。
見どころ
・6層からなるピラミッド型の遺跡
・JayavarmanⅣ(ジャヤバルマン4世)により創建
・コーカー遺跡は928年から944年まで、クメール王朝の首都として栄えていた
・頂上にはかつてライオンの姿をした男像に守られるように巨大なリンガが祀られていた
遺跡内のレストランは割高!
一通り遺跡を周って戻ってくると、ガイドはレストランで朝食を食べたらしく、柱のハンモックで爆睡中。。
まだ朝ご飯も食べていなかったので、ここで腹ごしらえ。メニューはこれまでと似たような中華系がメインですが、料金が高い!チャーハンを注文しましたが、何と6ドル!
やっぱり観光地で食事はするもんじゃないですね。。まあ普通に美味しかったんですけど。。。
牛の大群に遭遇・・・
コーケー遺跡から入口のチケット売場へ戻る途中、牛の大群に遭遇。。
クラクションを鳴らすことはしません。のろのろと前を歩いていますが、牛もさすがに後ろからでかい物体が来るとちゃんと避けてくれました(笑)
それにしてもカンボジアの牛は日本の白黒の牛とちょっと違いますね。ジャージー牛的な?しかもちょっと痩せている。。
【カンボジア】天空の世界遺産!プリア・ヴィヘア①:アクセスは大変!?
コーケー遺跡を出発すること2時間、ついに世界遺産のプリア・ヴィヘアに到着!
こちらも駐車場からはそのまま遺跡に行くことができず、チケットを購入していったんバイクか4WDのバンに乗って頂上に向かう必要があります。
入場チケット10ドル、バイク代10ドル、4WD25ドルです。今回はお金も無かったので安い方のバイクで頂上に向かいました。
旅のヒント⑬:プリア・ヴィヘアでバイクはかなりハード!
プリア・ヴィヘアの頂上へはチケット売場からバイクか10名前後の乗り合いで4WDで向かいます。これは、頂上までの道の途中にある坂がかなりの急斜面になっていて、普通のクルマでは上がることができないからです。
バイクは往復で10ドル、4WDだと25ドルでバイクの方が圧倒的に安いですが、急降下系のアトラクションが苦手な方は4WDを強くお勧めします。
というのも、行きは上りなのでまだ良いのですが、帰りの下りがかなり怖い。。たぶん遊園地とかにある急流下りのアトラクションと同じくらい(これ、ほんとに。誇張じゃないです!)。
そんな斜面をなんの躊躇もなくバイクで下るのですが、もう身体がほぼ地面に垂直になってるので、踏ん張ることができず、ドライバーに覆いかぶさる感じになります。。
ほんとに怖い思いをしたので、バイクを選択する場合は帰り道、覚悟してください。。。特に雨だとさらにキツイっす。。。
プリア・ヴィヘアは縦に細長い形をした遺跡で、麓の入口から頂上まで一直線になった道に沿っていくつかの遺跡が残されています。
ちなみにこのプリア・ヴィヘアはタイとの国境にかなり近い場所にあるせいか、タイとカンボジアで領土争いが起こっているらしく、遺跡の中にはカンボジアの軍隊や警察が常に警備をしていてなんだか物々しい雰囲気。
ですが、軍人の方もとても気さくなので不安になることはありません。
【カンボジア】天空の世界遺産!プリア・ヴィヘア②:見どころ
第1の門
メインの寺院まで3つの十字型をした門が連なっています。
第1の門へ向かう道の両側には7つの首をもったナーガの像が今も残されています。
第2の門
第2の門の見どころは、今もきれいに残されている彫刻でしょう。
第3の門側の門にはアンコール・ワット遺跡でもおなじみの乳海攪拌のシーンが描かれています。
第3の門
こちらも第2の門と同じように、細かく彫られた美しい彫刻を観ることができます。
写真は、ナンディンという牡牛に乗ったシヴァ神が描かれています。
このほか、十字型の頂点(その先の寺院側の門)に彫られた、牛に乗ったYama(閻魔)とその下にはKala(カーラ)の彫刻も見どころの1つです。
カーラは閻魔同様、死の神と言われていて門などに描かれ、建物を守る門番のような守り神として信仰されているそうです。
寺院
第3の門を抜けるといよいよ頂上にそびえたつ寺院が見えてきます。
こちらの寺院はかなり特徴的な構造をしていて、中心にある聖壇を取り囲むように回廊が設けれており、その回廊の外側(入り口側)の東西に経蔵が1つずつ設けられています。
さらに、回廊の東側と西側にはそれぞれ小さな建物が残されていますが、これらが何のための建物なのかはっきりしたことは分かっていないようです。
回廊の中はこんな感じ。幅も狭く、人がやっとすれ違えるぐらいしかありません。内側に小窓?がたくさん付いていて外側に通じる出入り口は数えるぐらいしか無いので、日本の寺院のように中庭を見ながら回廊の中を歩いていたのでしょう。
山頂からの絶景
寺院のすぐ後ろは崖になっていて、そこから見渡す景色は絶景です!
ここに建つと、プリア・ヴィヘアが天空の世界遺産と呼ばれる意味が実感できますし、何より山の頂上の絶壁すれすれに寺院が建てられていることもよく分かります。
この日は残念ながら昼頃から雷を伴う雨に。10~20分ほど雨宿りしてみましたが、残念ながら雨が止む様子も無いので仕方なく入口に戻りました。
それにしても山頂で聞く雷って空に近いせいか、すごく近くに聞こえてくるし近くに避難できる建物も無いので結構怖かった。。
【カンボジア】コーケー遺跡とプリア・ヴィヘアからの帰還と絶品夜ご飯!
雨の中プリア・ヴィヘアを観光したり、帰りに急斜面をバイクで降りたスリルも味わい、かなりクタクタ。帰りの車中では4時間中3時間ほど爆睡してしまいました。運転任せきりにしてごめんね、ガイドさん。
シェムリアップに戻り、ガイドさんが美味しい仔牛をバーベキューして食べられるお店があるとのことで、案内してもらいました。
英語なので正しく理解できたか分かりませんが、カンボジアでは大人になった牛の他にも仔牛を食べることが一般的で、この仔牛がとても美味しいのだとか。
こちらのお店では仔牛のいろいろな部位を注文することができて、どれも美味しかった!思わずお代わりをしてしまったほど。
肉に付け合わせのタレは、何とどろっとしたチーズと香草を混ぜたもの。発行したチーズにはちょっとクセのあるニオイがしますが、これがまたうまい!!野菜と一緒に食べるのはベトナムと似てますね。
ビールも缶3本を開けるぐらいに食が進みました!
これだけ食べて飲んで、2人で8ドルぐらいだったかな。このボリュームと味でこの値段は最高ですね!この店はまたシェムリアップに来た時にはぜひ食べに行こう。
旅のヒント⑭:ビールは生ではなく缶を飲むべし!
ガイドさんに教えてもらって知ったのですが、カンボジアのビールの缶の裏にはクジが付いていて、当たると賞金はもちろん、缶ビールもう1本サービスなどいろいろな景品が付いているそうです。
これ面白いサービスですよね。カンボジアでは生ではなく、ぜひ缶(たしか、ビンも同様にクジがついていると言っていた気がしますが、定かではありません。)を飲んで、開けたフタはすぐ捨てずに裏をチェックしましょう!
明日はあっという間に帰国の日。もう少しアンコール遺跡を堪能したかったけど、世界遺産のプリヤ・ヴィヘアも訪れることができたし、ガイドさんからいろんなカンボジアの話を聞くことができたし、とても楽しい1日でした!
ガイドさんから聞いたカンボジアよもやま話は、また別の記事でまとめてご紹介します!
次回はシェムリアップ市内の様子をご紹介しますので、お楽しみに!!
カンボジアの一人旅(ひとり旅)徹底ガイド
カンボジアの一人旅に役立つこちらの記事もご覧ください!
【海外一人旅(ひとり旅)徹底ガイド】カンボジア編①(シェムリアップへの行き方)
【海外一人旅(ひとり旅)徹底ガイド】カンボジア編②(アンコール遺跡観光の基本情報)
【海外一人旅(ひとり旅)徹底ガイド】カンボジア編③(アンコール遺跡小回りルート)
【海外一人旅(ひとり旅)徹底ガイド】カンボジア編④(アンコール・トムの観光ルート)
【海外一人旅(ひとり旅)徹底ガイド】カンボジア編⑤(アンコール・ワットと大回りルート)
【海外一人旅(ひとり旅)徹底ガイド】カンボジア編⑦(シェムリアップ観光)