旅ガイド

【モロッコ】世界最大のサハラ砂漠!ラクダに乗る砂漠ツアーに参加してきた!

皆さんもよく知っている有名な砂漠といえば、アフリカ大陸にあるサハラ砂漠ですよね。そして砂漠と言えばラクダ!
映画のワンシーンにも出てきそうな、ラクダに乗って砂漠を歩く体験はぜひ人生で一度は体験してみたいものです。
今回はモロッコの旅で参加してきたサハラ砂漠のツアーの詳細をご紹介します!魅力がたくさん詰まったサハラ砂漠のツアーをお楽しみください!

サハラ砂漠ツアーの前に知っておきたい基本情報

サハラ砂漠はアフリカ大陸にある、南北1,700キロメートルにわたる世界最大の砂漠で、その大きさはアメリカ合衆国とほぼ同じ面積だそうです。ピンとこないかもしれませんが、日本の約26倍の大きさというからすごい!

サハラ砂漠は季節によって気温差があり、6~8月の最高気温は40℃前後で、12~2月の最低気温は10℃以下にもなります。砂漠は1年中暑いイメージをお持ちの方が多いと思うので、ちょっと意外ですよね。

そんなサハラ砂漠でのツアーは、過ごしやすい気温の4~6月か10~12月頃がベストシーズンとなります。

サハラ砂漠のツアー参加方法(予約方法・料金・持ち物)

さすがに世界一の広さを誇るだけあり、サハラ砂漠は立派な観光資源です。そんなサハラ砂漠でのツアーは豊富な内容が用意されています。

・サンセットツアー
・サンライズツアー
・1泊2日ツアー
・大砂丘一周ツアー
など

ツアー日数などは要望に合わせて調整してもらえると思いますので、ご自身の旅のスケジュールに合わせて組んでみてください。

サハラ砂漠:1泊2日ツアーの流れ

今回は、サハラ砂漠ツアーの中でも一番人気で筆者も参加してきた「1泊2日ツアー」の大まかな流れをご紹介します。

【1日目】(夕方出発)
-ラクダに乗りながら砂漠巡り
-夕日鑑賞
-キャンプファイヤー
-ベルベル民族楽器演奏会
-砂漠のど真ん中でテント泊

【2日目】
-朝日鑑賞
-ラクダに乗って街へ戻る
-午前中に宿に到着
-宿で朝食バイキング

日本ではあまり見ることのないラクダに乗って移動したり、砂漠でキャンプ泊する体験はとても貴重です。そして、周りに何もない砂漠の中でキャンプファイヤーをしたり、満点の星空を眺める体験は一生の思い出に残ることでしょう!

サハラ砂漠:1泊2日ツアーの料金

ツアーの料金ですが、モロッコの中でも出発地によって金額が変わってきます。

・メルズーガ発:約4,000円〜
・マラケシュ発:約1万2千円〜
・フェズ発:約3万円〜

サハラ砂漠の目の前にある街「メルズーガ」からのツアーが一番安いですが、近隣のバスの本数が限られているので、ツアー前後の待ち時間が多くなります。

そういった面では、大きい都市から移動込みのツアーに参加してしまったほうが楽で時短にもなると思います。

サハラ砂漠:ツアー申し込み方法

サハラ砂漠のツアーへの申し込み方法ですが、事前に旅行会社を通して予約することもできますが、現地でも予約が埋まっているということはまずないので、モロッコに着いてから観光の合間にツアー会社や宿泊先を通して予約する流れで問題ないと思います。

サハラ砂漠:ツアー参加に必要な持ち物

大自然のサハラ砂漠ではシャワーを浴びることが出来ないので、必要な荷物もそれほど多くありません。

・飲料水
1人2リットルほど。砂漠に入ると水道もないので、手を洗う時にも使えます。

・歯磨き用品
シャワーは浴びることが出来ないので、歯磨き用品だけ持って行きましょう。

・サングラス
風が強いと砂も飛んでくるので、日差し避けだけでなく目を守ることもできます。

・日焼け止め

・防寒着
季節によっては、朝と夜はかなり冷え込みますので、念のため準備しておきましょう。

・ターバンまたはストール
髪の毛が砂でパリパリになることや、日焼けも防ぐことができます。

カメラやスマホ・携帯は砂漠の小さい砂が入り込んでしまう可能性もあるので、なるべく外に出さないようにするか、ケースに入れて行くことをオススメします。

サハラ砂漠:ツアー体験レポート

今回筆者はメルズーガ発のサハラ砂漠1泊2日ツアーに参加しましたのでその内容をご紹介します。

サハラ砂漠:1日2泊ツアー参加時の宿泊先

今回筆者が滞在したホテルは下記のホテルになります。

【名称】Riad Mamoiche(リアド マムーシュ)
【住所】Ksar Hassilabiad, Merzouga 52202 モロッコ
【料金】ドミトリー:200DH、個室:400DH〜(朝夕食付き)
【HP】http://www.morocco-tajinya.com/hotel.html (日本語)

この宿は日本人には特に人気な宿で、スタッフも日本語がペラペラで安心!そして星の付くホテルなので、清潔度のクオリティーも高くスタッフの対応も良かったです。

さらに、サハラ砂漠のツアーもこの宿で申し込むことができます。

1泊2日のツアーの開始は夕方17時頃なので、出発前は宿のプールで泳いで遊んでいました。バスタオルも貸してくれたので、チェックアウトした後でも共用のシャワーを使うことができます。

サハラ砂漠ツアーへ向けて出発!

出発時間になると声をかけてくれます。ホテル内には外国人もいましたが、今回のサハラ砂漠ツアーの参加者は全員日本人、筆者を合わせて5人です。筆者のような一人旅以外にも、友達同士やご夫婦での参加者もいました!

ツアー中ですが、砂漠に持って行く荷物以外は宿のクロークで預かってもらうことができます。

さて、いよいよサハラ砂漠1泊2日ツアーの出発です!と言っても、宿から5分ほど歩いたところがすぐ砂漠の入り口になってています。

人数分のラクダがヒモで繋がった状態で一列に座っていました。生のラクダを見たのは初めだったのでとても興奮!ラクダは想像していたより大人しくて静かでした。

座っているラクダに前から一人ずつ順番にまたがっていきます。ラクダのコブの間にはクッション(硬いですが。。)が乗っかっていてその上に座ります。

首元にT字状の金属の持ち手が付いているので、そこを握るように指示されました。荷物もくくりつけてあります。

スタッフの指示で、座っていたラクダが一気に立ち上がり、いざ出発!立ち上がるその瞬間は大きく揺れるのでなかなか怖かったです!

それほど大きな動物という気はしませんが、乗っているラクダが立ち上がると景色が一気に高くなります。そして1列に並んだまま、スタッフに付いて行くように少しずつサハラ砂漠の中へ。

ラクダの乗り心地はというと、なかなかの揺れでリラックスはできそうにありません。。そしてクッションが硬いので、長時間乗っているとお尻が痛くなりそうです。

片手は離せる余裕があるので、写真を撮ることもできました。

まさかの大荒れ!サハラ砂漠

宿泊先のキャンプまでは30分ほどの旅だった気がします。

そんな中、筆者がずっと気になっていたのは天気。というのも、向かって行く砂漠方面の空がグレーに曇っており、雨が降るんじゃないかと何とも不安な空だったのです。。

「満点の星空がとても綺麗だった」という話をいろんな旅人に聞いていただけに、天気はとても重要!
まぁツアーが決行されたということは、きっと大丈夫なのだろう、、。と勝手に思い込んでいましたが、その考えは間違っていました。

砂漠の奥に進むにつれてポツポツと雨が降ってきて、だんだん風も強くなっていきます。雨が降るというのは全くもって予想していなかったので、雨具などは一切持ってきていません。

最初は騒いでられるくらいの雨でしたが、だんだんと本格的に天気が荒れて、嵐のようになっていきました。
風のせいで砂漠の砂が舞い上がり体に刺さります。

雨もシャワーのようになり目も開けてられなくなったので、顔にストールを巻き、これは大変な体験になるだろうと覚悟しました。
景色を見ることは諦め、ただひたすら雨に濡れて滑る持ち手を手放さないよう、必死にラクダにまたがるツアー参加者。。旅は楽しいことばかりではありません(笑)

そこからは辛すぎて、何も考えずにキャンプにつくのをただひたすらに待っている時間でした。テントがどの場所にあるのか、あとどのくらいで到着するのかも分からず、1秒1秒がとても長く感じます。。

キャンプ地に到着!

ようやくキャンプ地に到着!ラクダから降り、地面に足をついてほっと安心です。それにしても、よく誰もラクダからズリ落ちずにここまで来れたとしみじみ。
それほど砂漠の荒れた天気はすごかったです。

そのまま逃げるようにテントの中へ。雨はずっと土砂降りだったので、全身滴るくらいにズブ濡れの状態です。困ったのは、1泊でシャワーも浴びることが出来ないツアーだったので、タオルや着替えを持ってきていなかったこと。

このままでは寒くて風邪を引いてしまいそうでしたが、スタッフが毛布を配ってくれたので、服を抜いで絞り、毛布にくるまって耐えました。

テントには私たち日本人の5人以外に、もう3組くらいの外国人グループがいましたが、皆ブルーな雰囲気に染まっていて、何とも言えない空気が・・・。

それでも、何の訓練かと思うくらいキツかったのに、なんとか耐え抜いて室内まで来ることが出来たので、だんだんと気が楽になってきました。
周りの日本人も関西出身の明るい人たちばっかりだったので、辛い出来事も笑い話に変わっていき、楽しい空気に!
日本人が筆者1人だけだったら辛かったと思うので、他の日本人がいてくれたのはとても有り難いことでした。そして、テントの中で旅の話をしたり皆でできるゲームをして盛り上がり、現地のベルベル人もそのテンションの高さに驚いていたほど楽しいひと時を過ごすことが出来ました!

キャンプ地でのイベント

待ちに待った夕食の時間!モロッコでは見た目を派手にする風習があるので、どの料理も写真映えします。

出来たて熱々のタジン鍋は冷えた体に染み渡ります。野菜の中には大きなチキンも入っており、お腹いっぱいになりました。

夕食の後、今度はベルベル人による伝統楽器の演奏が始まりました。珍しい楽器と初めて聞く歌はとても興味深いです。

ですがなかなかの曲数があるようで、だんだんと飽きてきてしまいました・・・(笑)
本来であれば外でキャンプをしながらの楽器演奏なのですが、今回は雨だったのでそのまま室内で演奏がスタートしたのです。

テントの中の狭いスペースでの演奏のため、会話できないくらい大音量だったのがちょっと残念。

そして、ただでさえ嵐の中で戦った後だったので、皆相当疲れている様子でした。
「早く寝床に移動させてほしい、、」と思っていたのは筆者だけではなかったでしょう・・・。

ようやくテンションと音量の高いベルベル人の演奏が終わり、部屋に案内してもらい、1日目は終了!

翌日撮った写真ですが、宿泊した場所はこのような所です。意外としっかりできており、トイレもきちんと用意されていました。

ベッドは勢いよく寝返りすると傾いて倒れそうなくらいの狭さでしたが、ここまで運んできたと思うと有難いです。

サハラ砂漠の2日目、美しい砂漠でのサンライズに感動!

誰もベッドから落ちることなく朝を迎えることができました。
雨は止んでいたので一安心。

昨日は避難することに必死でしたが、改めて自分は砂漠のど真ん中にいたんだと実感しました。砂漠の向こう側からだんだんと朝日がのぼってきます。

昨日乗っていたと思われるラクダも外で待機していて、スタッフは出発の準備。一匹機嫌の悪いラクダがいたようで、普段大人しくて静かなラクダが吠えていました。

そういえば、そもそもラクダってどのような鳴き声で鳴くのかわからないですよね。
「う”〜」という猛獣みたいな太く怖い声でした!大人しい外見のイメージと違ってちょっとびっくり。

しばらくするとスタッフから準備の指示があり、帰りの移動がスタート。

今回は綺麗に晴れていたので、写真を撮ったり景色を楽しむことができました。この青空に広がるサハラ砂漠が見たかったんです!

皆撮りたいと言っていた、ラクダの影も綺麗に写っていて盛り上がりました。

ようやく砂漠らしい景色を味わうことができて、時間も昨日の半分くらいに感じるほどのあっという間、幸せなひと時。

ツアー後、宿での朝食

宿に到着してやっと半濡れの服を着替え、シャワーを浴びることができました。ツアーの疲れと汚れも洗い流されて、スッキリ!

その後は朝食バイキングも用意されていました。モロッコの人達は甘党のようで、まるでオヤツのようなラインナップ。

種類も多く、味も美味しかったです。

サハラ砂漠ツアーを体験して(感想)

予想外の展開となった今回のサハラ砂漠ツアーでしたが、自然には勝てません。
砂漠でも雨が降ることもあると知っていれば、天気を予想してキャンセルしたり、せめて着替えやカッパを持って行っていたと思います。

是非みなさんも今回の経験から、天気にも注意していただきたいと思います。

天気がよければ大満足できる内容なのは間違いないと分かったので、筆者もまたリベンジしにサハラ砂漠に旅に行きたいと思っています!

また、通常の内容とは違ったコースになってしまいましたが、出会った日本人との思い出は楽しく残っています。
一人旅でもリアドマムーシュに行けば他の日本人がいると思うので、安心して参加できますよ!
皆さんも、こんな悲惨な天候に当たることもあると思って、晴れた際には自然に感謝して全力で楽しんできてください!笑

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