いろいろな旅人のひとり旅をご紹介する「みんなのひとり旅」。
第3回目は、国内・海外問わずに旅を楽しんでいる「まさ」さんのひとり旅をご紹介!
春の訪れを感じに、群馬県から長野県の軽井沢を目指して、ぶらり歩きのひとり旅。
ハイキングコースとして自然を楽しめるアプトの道や湖など、日本の原風景が満載です!
旅のプロフィール
旅人のご紹介
ニックネーム | まさ |
年齢、性別 | 30代後半、男性 |
ひとり旅経験 | 2~3回/国内・海外ともによく行く |
訪れたことのある国内都道府県 | 47(全都道府県制覇!) |
訪れたことのある国 | アメリカ、オーストラリア、韓国、中国、モロッコ、ペルー、エジプト、トルコ、カナダ、香港、マカオ |
好きな旅のテーマ | 世界遺産、自然 |
ひとり旅のスタイル | ・宿泊場所は個室で、なるべく安く泊まることができるビジネスホテルなどを利用することが多い。 ・予算も含めて、旅先のスケジュールも、必ず訪れたい場所を周る予定まで決めます。 |
はじめてのひとり旅の思い出 | はじめての一人旅は、15歳の時。予定していた家族旅行が中止になり、だったら一人で行ってしまおうと思いたって行ったのが最初でした。 よく利用する路線の、最も遠くまで行く列車の終点までを往復するという鉄道の旅で、この列車がこんな遠くまで走ってるんだ~みたいに感じたのを覚えています。今でもある、関東を走る東武線の浅草発(東京都) 会津田島行き(福島県)の列車です。 そんなキッカケからひとり旅が始まりました。 |
この旅のプロフィール
移動手段 | 電車 |
旅程 | 4月4日(火)~5日(水)(1泊2日) |
予算 | 宿泊代:3,560円(朝食込) 交通費:4,300円 食費:3,000円 |
終着駅となってしまった横川駅が旅のスタート!
今回の旅のスタートはここ、JR信越本線の横川駅。
この横川駅、信越本線の終着駅となっていて線路はここで行き止まりですが、かつては碓氷峠を越え、軽井沢方面へ線路が延びていました。
長野や北陸方面への特急列車も数多く行き交い、ホームでは名物の「峠の釜飯」が売られるなど賑わいを見せていましたが、現在はローカル線の終着駅のようにひっそりとした雰囲気です。
ここから軽井沢方面へと続いている、廃線となった線路は、「アプトの道」としてハイキングコースに利用されています。
アメリカのニューヨークにあるハイラインもそうですが、かつては列車が走っていた線路を歩く、というのはなんだか特別な感じがしてワクワクします!
横川駅目の前の本店「おぎのや」
先ほどお話しした「峠の釜めし」。知る人ぞ知る、駅弁の中でも人気の一品です。
その「峠の釜めし」を作っている「おぎのや」の本店が、こちら。
横川駅を出てスグのところにあります。
「峠の釜飯」発祥の地というだけあって、道を挟んだ反対側には、荻野屋資料館が!
釜飯の事だけでなく、信越本線や横川駅の昔の写真なども展示されています。
平日限定:さらに数量限定「峠の牛めし」
本店から少し離れた場所、国道18号沿いにある「ドライブインおぎのや」で、平日にのみ食べられる「峠の牛めし」。
写真が、釜飯と同じ容器に入っているおぎのやの牛めしです。
なめこ味噌汁とお新香のセットで1,100円!
こちらは平日限定なんですが、逆に、土日祝日には峠の釜飯の豪華版とも言える、峠の釜飯「春」が販売されるそうです!
営業時間は9~18時なんですが、以前17時ぐらいに来店した際はすでに完売状態でした。
鉄道大国の日本ならでは、駅弁から誕生した「峠の釜めし」。今も根強い人気があるのも納得です。
いよいよウォーキング開始!信越本線廃線跡をゆく「アプトの道」
腹ごしらえも完了し、いよいよここからウォーキング開始!
横川駅で行き止まりになっていた線路は、少し先へ行くと「ウォーキングトレイル・アプトの道」として、かつての線路上を歩くことができます。
写真のように、線路の片方は遊歩道として整備されているので歩きやすく、ウォーキングにも優しいです☆
もう片方は線路のままで、かつての碓氷峠越えを彷彿させるが如く、鉄道文化むらのトロッコ列車がこの先にある「峠の湯」まで運行しています。
ちなみに、「碓氷峠」は日本のJR路線の中で最も急こう配があったことで知られており、かつてはその勾配を上がるために。列車に補機を取り付ける必要から横川駅で列車が長時間停車していました。
その停車中に乗客が購入して親しまれるようになったのが、「峠の釜めし」なんです。
アプトの道のハイライトの1つ「めがね橋」
いろいろな見どころのあるアプトの道。
道中にある「峠の湯」で温泉に浸ってリフレッシュして、さらに道を進みます。
「峠の湯」からのアプトの道は、1963年に廃止となった旧信越本線跡をたどっていくことになります。
そして、いくつものトンネルを抜けていくと、最大の見所とも言える「めがね橋」へ!
もちろん、橋の上を歩いて渡ることができます。
橋の上からは、1997年に北陸新幹線が長野まで開通した際に廃止となった、“新線”の方の橋を望むことができるので、昔の面影に想いを馳せてみてはいかがでしょう。
静かな自然と人工の橋、そして線路-。「人工」と「自然」、「現在」と「過去」。
アプトの道は、これらの対比を感じながら歩くことのできる、すばらしいウォーキングコースになっています。
ぜひ皆さんもその魅力を実感してみてください!
アプトの道の終わり、ひたすら上るが、下らない「碓氷峠」
アプトの道の終点である「熊の平」からは、上り坂の続く国道18号(中山道)を、碓氷峠へ向けてひたすら歩くことになります。
先ほど少しご紹介した「碓氷峠」。峠というと、峠を境に上ってきた分だけ下るのが普通。でもこの碓氷峠はちょっと違うんです。
群馬県側からは、カーブを伴いながらひたすら上ることになります。そして、峠を越え長野県に入ると、そこから下るのかと思いきや、ほとんど下る事なく軽井沢の市街地に入っていきます。
まるで峠が街の入口のようで、不思議な感覚を感じながら軽井沢の街へ!
今日はここで泊まり、明日の旅に備えます。
旅の続きはまた次回。お楽しみに!