スリランカを巡る一人旅(ひとり旅)旅行記、前回はスリランカの玄関口、コロンボ国際空港の入国までをご紹介しました。
今回は、いよいよスリランカの旅がスタート!まず向かうのは、世界遺産の仏歯寺でも有名な古都キャンディ。
空港からキャンディまでのバスでの移動方法と、植物園、ホワイトブッダといったキャンディの見どころなど観光情報をご紹介します!
スリランカ一人旅(ひとり旅)旅行記:コロンボからキャンディへ移動
いざ、キャンディへ!(6:30 am ~ 9:30 am)
午前5時ぐらいになり、そろそろバスも動き出す時間。。と思い、いよいよ空港を出ることに。
バス乗り場は、空港を出て、そのまま真正面の2本の道路を越えた所にあります。
(写真左側が、アライバルゲート、右がバス乗り場です。)
特にバス停のマークなどはありませんが、バスが数台停まっているのですぐに分かります。
バス乗り場へ行くと、車掌さんが「どこへ行く?」と聞いてくれるので、「キャンディ!」と言えば、そこへ行くバスを教えてくれます。
今回は、写真の赤いバスに乗ってコロンボへ。
5時にバスに乗って発車を待っていたものの、実際に出発したのは6時半過ぎ。。
ある程度乗客が集まらないと動かないのかな?
旅のヒント①:スリランカ、バス入門
スリランカのバスは2種類
スリランカには、インターシティバスという私営のバスと、公共のバスの2種類があります。
インターシティバスは、ミニバスといった感じで、普通のバスの半分ほどの大きさしかありませんが、エアコンが効いていて快適です。
一方の公共バスは、大型のバスでエアコンはついておらず、窓が開けられています。
インターシティバスのほうが、公共バスに比べて値段が2倍近くしますが、バスの乗り降りの方法はどちらも同じ。
スリランカでのバスの乗り方
バスは、運転手と車掌の2人組なので、バスに乗る時には念のため行き先を告げて、バスに乗り込みます。
バスに乗ってしばらくすると、車掌が席を回って、お客さんから一人ずつお金を回収します。
自分のところに来たら、もう一度行き先を告げましょう。
すると、ハンディターミナルを持っている場合、写真のようなレシートをその場でプリントアウトして渡されるので、そこに記載されている金額を払います。
(見えづらいですが、写真の赤枠が金額、青枠が乗車区間を印字しています。)
バスによっては、ハンディターミナルではなく、領収書にその場で書いて渡すケースや、何も渡さないケースもたまにあります。
バスの降り方
目的地に着くと、車掌が乗客に声をかけて知らせてくれますので、降りる目的地に近づいてきたと思ったら、車掌に注目して、不安ならいつ降りるか確認しておきましょう。
ちなみに、空港からキャンディまでは190ルピーほどでした。
キャンディ到着!
空港を出発して3時間ほどでキャンディに到着!
車内ではインドの映画が流れていて、分かりやすいストーリーとド派手なアクションに見入ってしまい、退屈はしませんでした。
(残酷なシーンもそれなりにあるので、これを公共で流して大丈夫かな・・と思いました(笑)日本では間違いなくアウトです!)
疲れも溜まり、とりあえずゲストハウスへ
1日目に泊まるゲストハウスだけ、事前に予約を入れておいたのですが、場所もちゃんと調べておらず、キャンディの街もよく分かっていなかったので、トゥクトゥクのお兄さんに調べてもらうことに。
バウチャーは印刷しておいたので、それを見せて、住所を確認してもらいました。
お兄さん曰く、バスターミナルからゲストハウスまで数キロ離れているので、400ルピーかかるとのこと。
疲れもあり、それに了承してゲストハウスに向かいました。
その途中、
「オニイサン、キャンディ、ドコミルノ?」
「ボタニカル・ガーデン、ホワイトブッダ、エレファント・パーク、ゼンブ案内するヨ!2,000ルピーでDo?」
と、観光案内の提案が。
おそらく高値吹っかけられてるな~と感じたので、お断り。
結構しつこかったですが、なんとか諦めてくれました。
こちらが本日のお宿、Drop Inn Hotel。
残念ながら、ドミトリーはこの日、他の宿泊客はおらず。。
1泊1,090ルピーで朝食付き!
後でスタッフに聞いてみると、バスターミナルからここまでは、トゥクトゥクで300ルピーほどだとか。
やっぱり高かったけど、しょうがない。
短距離だと1km辺り100ルピーぐらいが相場っぽい感じです。
スリランカ一人旅(ひとり旅)旅行記:キャンディの観光情報
キャンディ市内散策
まずはキャンディの象徴でもある、キャンディ湖の周りを散策してみることにしました。
なんでも、キャンディ湖は人工で造られた湖なんだとか。
Drop Inn Hotelから10分弱で、キャンディ湖のほとりまで来ました。
とてものどかで、地元の人もベンチに座ってのんびり過ごしている様子。
そういえば、キャンディは市内の木々に普通に野生のサルがいてびっくり!ニホンザルよりはミニサイズで可愛らしいです。
トゥクトゥクおじさんとの出会い
キャンディの一番の見どころ、仏歯寺は明朝に行く予定にしていたのですが、行き方を確認する意味も込めて、仏歯寺まで歩いてみることに。
仏歯寺の東側に、Red Cross Societyと書かれた建物があるんですが、そこで1人のおじさんが話しかけてきました。
「オニイサン、Fire Dance Show、ココでスルカラ、ミニキテ!」
なんでも、毎夕5時から1時間ほどファイヤーダンスのパフォーマンスが行われているそうで、おじさんの弟?がパフォーマーらしい。
ガイドブックでファイヤーダンスが有名なことは知っていたのですが、値段を聞いてみると1,000ルピー。意外と高い。。
やんわり断ろうとすると、これがなかなかしつこい。。
「コレカラドコ行くの?」
「ワタシのトゥクトゥクで案内するヨ!観光して、17時にココに戻ってきて、ファイヤーダンスミレばGood!今なら、サイコーの席取れるヨ!スグ席無くなっちゃうヨ!!」
(夕方からなのに、まだ前から2列目の席が取れるって、客入っていないんじゃ・・・)
と若干の不安も覚えつつ、しょうがないのでおじさんの話に乗ることに。
ビュースポット、ランチ、植物園、ホワイトブッダを回って、ファイヤーダンスまでに戻り、ショーの後、ゲストハウスまでの送り付で1,500ルピーでした。
ホワイトブッダや植物園は市内から結構離れているので、まあこのぐらいなら、という感じでした。
ちなみに、ファイヤーダンスは900ルピーと10%まけてくれましたが、トータル2,400ルピー。やっぱり高いかな。。
キャンディの観光スポットをトゥクトゥクで回る場合は、やはり数人でシェアするのがベストです。ゲストハウスで旅人と出会ったら、積極的に声をかけてみましょう!
キャンディの観光スポット①:ビュースポット
キャンディは標高がそこそこ高い場所にあるんですが、山に囲まれていることもあり、周りは小高い斜面になっています。
湖と街が一望でき、眺めも最高!夕焼け時がさらに美しいんだとか。
斜面にはたくさんのホテルやゲストハウスが並んでいて、高いところでは1泊数千ルピーもするらしいです。
後ろを向くと、写真のように真っ白い大仏様が置かれています。
大仏様の上にある傘のようなもの、何か分かりますか?
これは蛇(コブラ)なんです。大仏様の瞑想を守るために、蛇が常に目を光らせているんですね。
キャンディおススメランチ:Honey's Pot
その後、お待ちかねのランチへ。
植物園に向かう途中にあり、川沿いで眺めも抜群のHoney's Potというお店に案内してくれました。
ここで、スリランカカレー(850ルピー)とパパイヤジュース(300ルピー)を注文。
街の定食屋に比べると、高級なお店です。
スリランカカレーの特徴は、写真のように数種類のカレーが小皿に分けられて楽しめること。
ちょっと辛めのカレーが多いですが、野菜やキノコ類、鶏肉などルーや具材も豊富で、飽きずにカレーを楽しめるのが良いですね!
ところで、キャンディを流れる川の水は、山からしみだしてきた水が流れ出たものらしいです。
キャンディを取り囲む山の斜面にも家が多く建っているんですが、大雨などで斜面が崩れることが多く、危険と隣り合わせなのだそう。
山と共に暮らすのも大変ですね。。
旅のヒント②:スリランカでのチップ
スリランカはチップが必要な国です。
今回のランチのように、ウェイター/ウエイトレスが料理を運んでくれたりするお店では、チップが必要になります。
レシートにSC(Service Charge)と、料金が記載されている場合はチップ代金も計算されているので、レシートに記載された金額を支払えばOK。
料理代金だけ、もしくはレシートが無い場合は、料金の10%を目安に、チップとして多めに渡しましょう。
その場合、「No change(おつりは要らない)」と伝えれば、お店の人もチップ代が含まれていることを分かってくれます。
キャンディの観光スポット②:植物園(Botanical Garden)
ランチでお腹も膨れたところで、次に訪れたのがこちらの植物園。
スリランカの観光スポットは、観光客向けの値段が別に設定されていて、これがかなり高い。。
植物園は1,500ルピー。これから行く予定の観光地に比べると、これは安いぐらいです。
園内はかなり広く、歩いてさらっと回るだけでも1時間はかかりそう。
ところどころに室内観賞庭園があるものの、全体としての印象はだだっ広い公園といった感じ。
植物に興味がある人以外は、来なくて良いかも。。
広いわりにベンチも少なく、また途中で雨が降ってきましたが、雨宿りできる場所もほとんどありません。
旅のヒント③:キャンディの天気(6月ごろ)
ここキャンディは、山間にあることもあって、1日の間に何度も雨が降ったり止んだりを繰り返すことが多いです。
雨が降ったとしても、日本のようにずっと数時間も降り続く、という感じではなく、通り雨のように数十分ほどで止む場合が多い印象を受けます。
ですので、傘が無くても何とかなる場合が多いですが、激しく降ることもあるため、折り畳み傘はあったほうが良いでしょう。
キャンディの観光スポット③:Second World War Cemetary
植物園を後にし、ホワイトブッダへの道の途中で教えてもらったスポットがこちらの墓地。
第2次世界大戦中のスリランカとイギリス人の戦死者が弔われている墓地で、中に入ることができます。
墓石を見ると、享年がどれも20代の前半、23歳とかばかり。この若さで、夢も希望もあった青年たちが戦争により亡くなったと考えると、胸が痛くなります。
ちなみに、墓地の中央にある石碑には第2次世界大戦での出来事が記載されていて、日本も登場します。
日本は戦時中、スリランカのコロンボとトリンコマリーを空爆して攻撃した国だったよう。
不適切な表現かもしれませんが、この墓地はとても静かで手入れも行き届いており、白い花も咲いていて、とても美しく、平和的な場所でした。
キャンディの観光スポット④:ホワイトブッダ
墓地から10分ほどでホワイトブッダに到着。
ホワイトブッダはキャンディの街中からも、その姿を確認することができるくらい大きく、また小高い丘の上に建っています。
入口で靴を預け、入場料250ルピーを払って入ります。
このホワイトブッダの下にちょっとした展示物があるのと、ホワイトブッダの横まで登ることができるぐらいで、観るのにそれほど時間はかかりません。15分~20分ほどでしょうか。
ホワイトブッダからのキャンディの眺めはとても美しいため、この展望だけでも200ルピーの価値はあると思います。
旅のヒント④:寺院での注意点
スリランカには多くの寺院がありますが、いくつか注意点をまとめておきます。
・土足は厳禁のため、すぐ脱ぐことができるサンダルがおすすめ。帽子、短パンもNG。
・場所によっては太陽の熱で地面が猛烈に熱く、数秒立つのが難しいことも。その時は靴下を履いてみましょう。
・入口で靴を預ける場合、チップを要求されるケースがあるので、20ルピーほど用意しておくと良い。
・寺院内では寄付(Donation)を求めて声をかけられるケースもあり。嫌ならはっきり「No」と伝えましょう。
次回は、キャンディのメイン、ファイヤーダンスと仏歯寺をご紹介します!
スリランカの旅に役立つ徹底ガイド
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