今回は巨大な岩の上に造られた王宮遺跡、シーギリヤ・ロックへの行き方と観光情報をご紹介します!
写真で見るよりも間近で観るシーギリヤロックは、想像を超えてはるかに巨大で壮大でした。スリランカで最も人気のある観光スポットと言われる理由がよく分かります。
ガイドブックでは伝わらない、シーギリヤ・ロックの魅力を詳細にお伝えします!
ダンブッラ→シーギリヤ・ロック
スリランカ7日目!
今日は午前中にシーギリヤ・ロックを観て、午後にダンブッラの石窟寺院というスケジュールです。
朝7時のバスに乗るため、6時半過ぎに起きて準備開始。
朝食は7時からなので、まだ準備はされてませんでしたが、スタッフのおじさんにお願いして食パンとバナナを紙袋に詰めてもらいました。
7時頃にバス停に着き、いつものようにシーギリヤ行きのバスを探していると、10分ほどでバスが到着。
乗り込んだものの、お客さんが少ないせいか、なかなか発車せず。。それでも15分ぐらいでバスは出発してくれました。
個性が光るスリランカのバス
スリランカのバスは、テレビ付きでインドの映画を流すバスもあれば、音楽を流しているバスもあるし、運転席のデコレーションもバスによって違っていて面白いです。
今回乗ったバスは、急ブレーキを踏むと、フロントミラーの上に飾ってある仏像のケースがピカピカ光る仕掛けが。
仕組みはよく分かりませんが、いつ光るのか、ついつい見入ってしまいました。
そうこうしているうちに、30分程度でバスはシーギリヤ・ロックに到着!
今回も車掌さんが「ここだよ。」と教えてくれました。
シーギリヤ
バス停は、シーギリヤ・ロックの入口の側面の道路にあります。
バスを降りて、ゲートをくぐって真っ直ぐ進むと、さらに警備員が立っているゲートがあるので、それを左に曲がって、堀に沿って進むと、入口が見えてきます。
シーギリヤ・ロックが見えてくると、朝早く起きて眠たかったテンションも一気に上がりました。
思っていたよりもずっと大きいっ!!
平野の中にこんな大きな岩が突然現れるのも、不思議な感じです。
確かに、これほどまでの巨岩が急に目の前に現れたら、何となく聖なる場所のような気がしてくるのも分かります。
入場口の手前に、チケット売場があり、そこでチケットを購入します。
アヌラーダプラやポロンナルワよりもさらにお高く、30ドル(4,620ルピー)。。
た、高い。。。
が、払うだけの価値はあると思います!
余談ですが、外国人向けに高い価格設定をしている国は他にもあります。
物価やGDPの差は当然あるかと思いますが、国民向けに安い料金を設定すれば、国内からもっとたくさんの観光客を呼び込めるし、それによって自分の国を知ることにもつながると思うので、良い面もあるのかなと感じます。
頑張って早く来たと思っていたら、チケット売場付近にはすでにたくさんのツアー客が。
しかもその多くが中国人!さすがです。
ツアー客に先を越されてはまずい、ということで、チケットを購入してそそくさと中に入ります。
※シーギリヤ・ロックの見どころについては、下記の記事もご覧ください!
【世界遺産】シーギリヤ・ロックを100倍楽しむためのマメ知識4選(準備編:前編)
【世界遺産】シーギリヤ・ロックを100倍楽しむためのマメ知識4選(準備編:後編)
Pleasure Garden
シーギリヤ・ロックを真正面に見ながら、その麓に造られた庭園を歩きます。
この庭園はシンメトリー(左右対称)に造られていて、希少な水をうまく循環させるようにも出来ているんだとか。
ついつい、どでかい巨岩に意識が向いてしまいがちですが、このPleasure Gardenもじっくり散策してみると面白いと思います。
今回は中国人団体客を追い越せ追い越され、で早足になってしまいました。。
Octagon Pond
シーギリヤ・ロックに登る手前、岩の下にひっそりとあるのが、こちらのOctagon Pond。
ここは、王だけが使うことを許されていた沐浴の場だそうです。
王だけといっても、宮廷に住まわせていたたくさんの美女たちと一緒に、ここで戯れていたとも言われています。
贅沢三昧な王の生活。羨ましい。。
Boulder Garden
さて、いよいよここから、シーギリヤ・ロックに潜入!!
岩に挟まれた隙間に造られた階段を上がっていきます。ワクワクしますね!
この上にもちょっとした広場があったり、洞穴があったりして、Boulder Gardenと呼ばれています。
このBoulder GardenはPleasure Gardenのように、シンメトリーには造られていません。
これだけ緻密に造られた巨岩の王都ですから、あえてシンメトリーに造らなかった理由がありそうですね。
Mirror Wall
ここからシーギリヤ・ロックの壁際を歩いて上っていきます。
今は写真のように、歩道が整備されていますが、当時はこんな場所をどうやって上まで道を作っていたんでしょうか。
ここから次のLion Rockまでは岩肌を観ながら歩くことができますが、この岩肌がちょっとオレンジがかっていたり、波を打ったような模様があったりと、面白いです。
そして、この途中に有名なフレスコ壁画が残されています。
道はこのように細いので、人が多いとすぐに混雑してしまいそう。
この辺りから、風もだんだんと強く感じるようになってきました。
シーギリヤ・レディと呼ばれる美女を描いたフレスコ壁画も、今はほんの一部しか残されていませんが、王都が栄えていた当時は岩肌全面に豪華に描かれていたようです。
その圧巻の情景を観ることができないのが、本当に残念。
Lion Rock
麓から20分弱といったところでしょうか。いよいよ、このLion Gateを上って頂上に向かいます。
ここまででも、なかなかのハードな道で、ここで断念する観光客も結構いました。
今はその立派な脚爪しか残されていませんが、この脚爪だけでもかなりの迫力がありますよね。
しかも間近で観るとこれがかなりの大きさ!
もともとは、今はむき出しになっている頂上への階段は、ライオンの胴体や顔の形をした岩の中に隠れていたのではないか、と言われています。
ここでも逞しく力強いライオン(獅子と言ったほうがかっこいいですね。)の姿を観ることができますが、シーギリヤ・ロックそのものも、ライオンが前を向いている姿をしています。
遠くからでも力強く気高い獅子の姿に見えるシーギリヤ・ロックは、まさに王の居場所にふさわしい場所だったのでしょう。
たくさんのスリランカ人観光客もいて、ここでも一緒に写真を撮りました☆
純粋でキラキラした目をしているスリランカ人の子どもや若者に、癒されっぱなしです。
頂上まであと少し、ですが、そこへ辿る階段も結構怖い。。
岩肌に簡単な金網と階段が取り付けられただけで、ちょっと心もとないです。。
こんな場所を頂上から降りてくる人とすれ違ったりするので、怖くて金網や岩に手を付けっぱなしでした。
慣れっこなのか、地元の人やガイドらしき人はなんのこともなく、身軽に駆け足で上がったり降りたり。
途中、手を貸して一緒に頂上まで付き添ってくれるおじさんがいましたが、チップを払うほどでもなかったので、「I'm OK!」と言って自分で頂上まで上りました。
女性の方やお子さん、高いところが苦手な方は、手を借りながらゆっくり上ったほうが良いかもしれません。
ついに頂上に到着!
やっと頂上に到着!
まだ人もそんなにいなくて、四方を遮るものもない爽快な景観が広がっていました!
頂上には王宮が建てられていただけあって、それなりに広いです。
この頂上のスペースを余すことなく使い、段差を巧みに利用して見事な王宮が建てられたのだそう。本当にすごい、の言葉しか出てきません。
はるか彼方まで見下ろすことのできる頂上に住み、カッシャパ王は自分が世界の王となった気分に浸っていたのではないでしょうか。
まるでこの世界が自分の下にひれ伏しているような、そんな感覚を覚えます。
頂上の端の岩肌に造られた、物見の穴。
鉄壁の守りと警戒には余念が無かったのでしょう。
遠くから見るとそれほどでもないですが、頂上に登ってみるととても段差が多く、階段がたくさん造られていたことが分かります。
平坦な場所よりも、段差を巧みに利用して立体的に造られた王宮。その荘厳な姿はどのようなものだったのでしょうか。
頂上をぐるっと周って、中央に戻ってくるとそこにはすでにたくさんの人が。
頂上を独り占めできた時間は短かったですが、ほんのひと時でもじっくりと遠い昔のカッシャパ王に思いを馳せることができたのは良かったです。
旅のヒント⑯:シーギリヤ・ロック観光の所要時間目安
シーギリヤ・ロックは、その麓のPleasure Gardenも含めるとかなりの広さがあり、歩いて全て周ると大変かもしれません。
チケット売場から頂上まで、ゆっくり歩いて45分弱といったところです。上るのには少し体力が要るので、途中水分補給をしてください。
一番の見どころの頂上でも、たっぷり時間を使いたいところ。30分から1時間ぐらいでしょうか。
チケット売場裏手にあるMuseumも観ると、少なくとも2時間半は必要です。
朝は7時から開いているため、なるべく早く、8時にはチケットを買ってスタートして、人が少ないシーギリヤ・ロックを楽しんでください。
そのほか、気球に乗って日の出とシーギリヤ・ロックを楽しむアクティビティや、シーギリヤ・ロックと向かい合っているPidurangala Rockから、シーギリヤ・ロックを眺めるのも人気です。
Pidurangala Rockは入場料が500ルピーで、シーギリヤ・ロックからも近いので、1日で両方周るのも良いかもしれません。
シーギリヤ→ダンブッラ
ダンブッラでランチ
シーギリヤ・ロックを満喫して、時間は11時過ぎ。まだ11時か、といった感じです。
朝早くから活動すると、充実感も半端ないですね。
来た時にバスで降りた場所に戻り、帰りのバスを待つこと15分ほど。
ダンブッラに戻り、いつものようにバス停近くの新しい定食屋を探して入ってみました。
ケイスケさんと2人だったので、ご飯は取り分けるタイプで、カレーはメインで注文したもの以外にもいくつか小皿が付くスリランカスタイル。
ルーやごはんは無くなったら足してくれるし、安定の美味しさで大満足!
しかもこれだけ食べても230ルピーほど+チップ代という安さ!
ご飯が美味しくて、値段も安ければそれだけで旅の満足度は十分に得られる気がしました。
さて、お腹も膨れたところで一度ゲストハウスに戻り、休憩してからダンブッラ石窟院へ向かいます!次回はダンブッラ石窟院の観光情報をご紹介します。
スリランカの旅に役立つ徹底ガイド
これまでご紹介してきたスリランカの旅情報一覧はこちら!ぜひ旅の参考にして下さい。
オンラインで簡単!スリランカのビザ(ETA)申請、取得方法
【海外ひとり旅徹底ガイド】スリランカ編①:行き方から入国まで
【海外ひとり旅徹底ガイド】スリランカ編②:キャンディへの行き方と観光情報
【海外ひとり旅徹底ガイド】スリランカ編③:キャンディ仏歯寺とファイヤーダンス
【海外ひとり旅徹底ガイド】スリランカ編④:ヌワラ・エリヤへの行き方と観光情報
【海外ひとり旅徹底ガイド】スリランカ編⑤:ホートンプレインズ国立公園への行き方と観光情報
【海外ひとり旅徹底ガイド】スリランカ編⑥:ヌワラ・エリヤ鉄道とダンブッラまでの行き方
【海外ひとり旅徹底ガイド】スリランカ編⑦:アヌラーダプラへの行き方と観光プランの組み方
【海外ひとり旅徹底ガイド】スリランカ編⑧:アヌラーダプラの観光情報(ムーンストーン他)
【海外ひとり旅徹底ガイド】スリランカ編⑨:アヌラーダプラの観光情報(菩提樹、イスルムニヤ精舎)
【海外ひとり旅徹底ガイド】スリランカ編⑩:ポロンナルワへの行き方と観光情報
【海外ひとり旅徹底ガイド】スリランカ編⑪:ダンブッラのグルメ情報
【海外ひとり旅徹底ガイド】スリランカ編⑬:ダンブッラ石窟寺院の観光情報
【海外ひとり旅徹底ガイド】スリランカ編⑭:コロンボの観光情報
【海外ひとり旅徹底ガイド】スリランカ編⑮:ゴールへの行き方と基本情報
【海外ひとり旅徹底ガイド】スリランカ編⑯:ゴール旧市街地と新市街地の観光情報
【海外ひとり旅徹底ガイド】スリランカ編⑰:病院の選び方と診察の流れ